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自創作【モノクロの人差し指】



世界観・設定

「優しくなりたい」「強くなりたい」
そんな理想を抱いたことはあるだろうか

【モノクロの人差し指】の世界は
棒人間で構成されている
人と同じような思考を持っているが
人とは違う点がいくつもある

彼らは12歳以上になると
2つに分裂する
今までとなんも変わらない
現実の姿 "レアリテ"と呼ばれる姿
そして、その棒の理想から生まれた
理想の姿 "イデアル"と呼ばれる姿
レアリテを"reality"と
イデアルを"ideal"と呼ぶ場合もある

彼らは親というものが居ない
無が変形して産まれる
棒も人と同じ様に恋をするが
そこの間から何かが産まれることはない

彼らは魂が無くならない限り死なない
しかし生きてるのにどう魂を無くすのだ
実質的な不死である
しかし、彼らは
人とほぼ同じ再生スピードである
大きな傷を付けられれば
痣も出来る
欠損するような大怪我を負えば
治ることは無いだろう
もし、
脳が潰れる程のダメージを与えれば…?
それでも生きているとは
考えたくもない
だが脳が機能しなくなったり
動けなくなるほどの病気や外傷を受けた場合
数ヶ月もの時をかけ記憶も姿もそのままに
無から生まれなおす
どういう仕組みなのかは分からないが
そういう仕組みなのだ

彼らは12歳以上になると
2つに分裂すると言った
例外がある
1つ目"理想を抱いていない"場合に起こる
理想がなければイデアルは生まれない
2つ目"他から変異した"場合に起こる
棒はただ棒と産まれてくるものだけではない
突然変異によって棒になった例がある
3つ目"大昔に産まれた棒"の場合に起こる
実はイデアルが生まれてきたのは
中世代から
昔から居る棒はそもそもイデアルを生む力を
持っていないのである

過去の事件

大昔に起きた大事件がある
過去、とある研究者が
死なない筈の棒を殺す方法を見つけたのだ
その方法を仲間達に公表したところ、
レアリテの研究者達が反乱を起こし
イデアル達を大量虐殺したのである
反乱を起こしたレアリテの研究者達は
牢獄の中に入れられ
棒を殺す方法を見つけた研究者は
【モノクロの人差し指】の世界から
追放されたのだ

あらすじ

どうして
イデアルという存在が生まれるのだろうか

必ず優秀な棒を生み出す為である

自分を褒められているのだが
それは自分ではない
理想の自分は生まれるが
なるのは自分ではない
そんなレアリテ達はイデアルに
嫉妬や憎悪等
複雑な感情を抱いている事が多い

一方でイデアルは
レアリテを尊敬している場合が多い
自分が存在しているのは
レアリテが生み出してくれたから、と
自覚しているからだ
イデアルはレアリテの理想の形なので
ひねくれた考えをする棒は少ない

レアリテまぐじゃがはその歪な姿からか
誰もが化け物だと蔑み
誰も彼を見てはくれなかった
彼は本当は優しい性格なのだ
のに見た目のせいで

彼は「普通」を望んでいた
何も特技もいらない。普通になって
友達を作って、幸せになりたい
12歳になった頃
その想いがイデアルとして産まれた
彼は嬉しかった
のも束の間
イデアルの彼はあっという間に友達を作り
幸せになって何処かへ行ってしまった

アイツらが憎くなった
アイツらはもとから出来た姿で産まれて
欲しかったものを全て奪い取っていく
僕はなりたくもなかった姿になって
どれだけ頑張ろうとどうもならなかった
もう良い
彼は同房を集めた
大昔に起きた事件で棒は死んだ
つまり棒を殺す方法は必ずある
僕以外だって同じ思いをしている人が
何人も居るだろう
そいつらの為に 僕の為に
イデアル共を消してやる

主人公であるイデアルまぐじゃがは
友人といつも通り楽しく過ごしていた
ある時、遠くの村で
大量のイデアル達がレアリテ達に
見るも無惨な姿にされていた
とのニュースが流れる
また生まれなおす、としても
それは大きな罪である
犯人の名前が流れた
まぐじゃがが主犯だというのだ
彼の友人の名も流れる
まさか僕らのレアリテ達がそんな事をするとは
どうしてそんなことをするのか
聞かなければいけない
彼らを止めなければいけない
彼は僕を
生み出してくれたのだから

白に向けられた人差し指は宣戦布告の合図
黒に向けられた人差し指は和解の希望
さあ、白黒つけよう

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