一睡夢

私は此度の投稿を持ってSNSから離れる事にした。

今回私の歩みに加担してくれた方には申し訳なく思う。

伝えたいなとも思う。共有したいなとも思う。他者の価値に成り得るだろうと思われる事柄が、気づきが、日々刷新されていく。

だがそれと時を同じくして、私が手に入れたい真理、創り出したい真理が、一層鮮明さを増していく。

過去に触れる度、過去を偲ぶ度、その極めて鋭敏な真我に微かな混濁が生じるのを感じるようになり

そしてまた、その事実に対しひどい恐怖を抱くようになった。

だから離れる事にした。

「離れる事にした」

そんな文字を浅き台座に刻んでいる今この時点も尚、淀みを生じさせている自らにひどく軽蔑の念を抱いている。

しかし昨年、あれだけ多くの方の助力を受けた身として、言葉無しに姿を霞ませる事はどうしてもできなかった。

本当に有り難う。

昨年何者でもなかった私に1歩を踏み出させてくれた皆に、恩を返す事は紛れもない義務なのである。

しかしその為にも、今は離れたい。

人間の限られた資源。

時間だけではない。意識も、非常に限られた資源なのである。

これらの1秒あたりの価値、1意識あたりの価値は、決して一定ではない。肉体、脳の衰えと共にその価値は必ず下がっていく。

この価値を最大化できる今、その全てを一点に向けて注げたい。

10年後かもしれない。

20年後かもしれない。

もしかしたら4年後かもしれない。

もしかしたらもうまみえないかもしれない。

それは分からない。

けれど、そこに在ると私が思える限り私は、歩みを続けていきたいと心の底から思う。