大怪獣のあとしまつにおけるキスシーンの意味(個人の解釈です)

大怪獣のあとしまつにおけるキスシーンの意味(個人の解釈です)

1.復員バス前の恋人たちのキス。
兵役から解放され、再会を喜ぶ恋人たちのキス。
愛し合う2人の純粋な愛情表現。
背後のカップルは、人目もはばからず濃厚なキス。
本来のキスシーンはこうあるべきだというお手本?


2.正彦とユキノのキス
愛し合って結婚した2人だったが、アラタの帰還により、ユキノはまだアラタに未練があることに気付き、失踪の理由をきちんと説明して欲しいと思うようになる。
正彦はそんなユキノに対して、自分との結婚は同情によるもので、実は後悔しているのではないかと疑心暗鬼になり、不安を隠しきれず唐突にキスをする。
ユキノは抵抗することなく受け入れてくれたが、正彦の不安は拭いきれない。


3.正彦と女スパイのキス
正彦は目的のためには手段を選ばない男であり、情報収集のためには妻の友人であっても利用する。その情報収集能力は諸刃の剣だと、首相からも指摘されている。
正彦は報酬と口止めのつもりでキスをするが、相手に本気になられて困惑している様子。
正彦の愛は感じられず、関係が続くとは思えない。


4.ユキノとアラタのキス
空白の2年間に何があったのかをどうしても知りたいユキノは、なかば強引にキスをして、アラタに揺さぶりをかける。
アラタに対する未練は残っているが、人妻となった今、その負の感情のあとしまつをするための理由が欲しかった。
アラタも心が揺れ、秘密を話すべきかどうか迷っている。


おまけ.正彦と首相のキス(未遂)
2人の顔が近づき、あわやという場面があるが、それをやってしまうと映画の趣旨が変わってしまうので、何とか踏みとどまった。(笑)
2人の関係がそれほど親密であり、信頼関係があることを描写している。
それでも、正彦はその信頼を裏切って、アラタを攻撃してしまうわけだが。。


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