好きなこと_手芸の話

突然ですが、ワタクシ、手芸が好きです。それもクロスステッチが。
クロスステッチに出会ったのは、小学生の頃。当時入っていた手芸クラブで出会いました。
そのクラブではビーズやペーパーフラワーなど、色々なことを挑戦させてもらえたのですが、如何せん決して器用とは言えない私にとってはどれもとても難しかったのです。初心者向けのキットなどを使って作ってはみるものの、どれも納得のいく出来栄えにならない。教わりつつ、四苦八苦して作った完成品は歪で不格好。なんだかなぁ、と幼いながらに消化不良感がどうにも拭えない。そんな時に出会ったのが、クロスステッチでした。

一時期いっぱい作った
くるみボタンのクリップたち
(マジでいっぱいあるから、誰か貰ってくれ……)

クロスステッチとは


クロスステッチとは何ぞや、と思う方のために、ここで少し紹介をば。
クロスステッチというのは、刺繍のステッチの一つです。その名の通り、クロス(×)を刺して図案を完成していくもの。とってもシンプル。実際には他のステッチを使うこともありますが、基本的にはクロス(×)のステッチができればオッケー。所謂フランス刺繍のように、様々な種類のステッチを覚えて習得する必要がないのです。そして玉止め、玉結びも不要。最高。刺繍や手芸初心者さんや、ぶきっちょさんにもオススメです。初めてでも、比較的キレイな完成品に仕上がります。
ちなみに完成図は、ドット絵にとても近いです。何なら図案もドット絵。マス目の細かい方眼図に、使う刺繍糸の番号やカラーが指定されているので、それを見ながら「ここからこの色で横に何マス縫って、次は何マスで……」といった具合に、マス目を数えながら縫っていきます。故にカウントステッチの一種でもありますね。
基本的には、どんな布にも刺繍できるのですが、一般的には縦横の折り目の感覚が一定になっている布を使います。よく聞くのがジャバクロスとかアイーダ。私はコスモ オックスフォード(No.8000)を愛用しています(楽天:https://item.rakuten.co.jp/komadori/8000/?s-id=bk_pc_item_list_name_n)。この布がなくなったら、マジで困る。頼むから廃盤とかならないでほしい。9.2目/1㎝ 23カウントという細かさがホントにお気に入り。1cm辺りのマス目の数が約9個なので、かなりマス目の細かい布です。
ただこれはある程度慣れた人向きの細かさにはなるので、初めての人はマス目の大きいもの(=カウント数の小さいもの、11か16カウント辺りかな)をオススメします。普通の布に刺繍するときは、「抜きキャンパス」と呼ばれるアイテムが別途必要。これは私もまだ使ったことがないので、いつか機会があれば遊んでみたい。
余談ですが、私がどうしてカウント数の多いもの、マス目の細かい布を好むかというと。まあ、単純な話、完成したときの絵がキレイだから。ドット絵と同じで、ドット数が粗いとギザギザした絵になりやすい。複雑な絵柄であれば尚更、あらが目立つ。逆にドット数が多く細ければ、滑らかな絵になる。そのギザギザ感が可愛さでもあるのですが。好みの問題ですね。あとは、細かい刺繍に対しての本人の適正でしょうか。
もう一つ特徴的なのは、針が少しだけ違います。普通の刺繍と違って布地の織り目の穴に針を通すため、先端が丸くなっています。うっかり自分の指を刺すことは、少ない、かも。刺さっても余程の強さで刺さない限り、血が出ることはないのも安心かもしれないですね。
キットを買うと、布地、図案、刺繍糸、針が全て揃っているので、もし興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。今は動画で解説を見られたりもするので、より分かりやすいかと。良き時代になったものです。コースターやドアプレートなど、初心者さんでも作れる可愛いものがたくさんありますよー。

そんなクロスステッチに出会って、幾星霜。長いブランクを何度も挟みつつも、今でも好きな手芸です。素敵な図案がたくさん載った本を買ってみたり、自分でデザインを考えてみたり。好きなイラストをドット変換して図案を作ってみたりと、その時々に作りたいものを作ってる感じですね。最近はやっぱ、SDっぽいもの作りたいかなぁ。背番号メインにデザインしたチャームとか可愛いかもなんて、ぼんやり考えていたりします。いつかもし作ったときには、Xでお披露目するかも?
手持ちの刺繍糸も随分増えました。キットの余りだったり、自分で新たに買い足したり。手芸屋さんで刺繍糸選ぶの、すっげー楽しいんですよね……。気付いたら、あの棚の前にずっと立ってる。
で、その増えた刺繍糸をどうしているかというと。最近は使い始める前にカットしてしまいます。購入時の束のまま引き出して使うと、遅かれ早かれ絡まって「クソがぁぁぁ!!」とブチギレるので。何せ不器用。あと、糸の残量が減ってくると、ぐちゃあ、ってなる。で、また絡まりやすくなる。ので、そのリスク回避のためにやっています。
今回はその工程を紹介しますね。ざっくりとした説明はXでポストしたのですが、ここにまとめた方が見やすいかな、と。ただ写真がかなり適当なので、大して分かりやすくはないかもしれません。何卒ご容赦を。


刺繍糸の整理の仕方

用意するもの
・刺繍糸
・はさみ
・マスキングテープ
・安全ピン
・二重リングやカードリング

1.刺繍糸についているタグを外し、全てほどく。


2.糸の両端を揃えて、半分の長さに折って切る(全体の半分の長さにする)
3.更に半分に折って切る。これをもう一度か二度繰り返す。
計3または4回半分に切って、全体の8または16等分にします(半分×半分×半分 or 半分×半分×半分×半分)。
ネットで調べてよく出てくるのは、2で半分にした後、もう一度半分にして、更に三等分に切る方法だと思います(半分×半分×三等分)。これだと、一かせ8mの糸が12等分になり、一本の長さが60cmくらい。
ただ私には、三等分って難しい。半分に切る方が遥かに簡単で楽。8等分で一本100cm。16等分で50cm。
どの長さがいいかは、好きに選んでもらっていいと思います。
4.糸の束の端から、糸番号のタグを通して、中央くらいまでスライドさせる。


糸番号を残しておくことで、図案を見て縫うときや、買い足しが楽になります。
5.カットした糸の束を半分に折る。
6.マスキングテープを長めにカットする。
このとき、テープの一端を3mmくらいテープ側に折り曲げて、持ち手を作っておくとちょっと便利です。特に刺繍糸の束を何本か連続で作業するときは、何度もテープを貼って、剥がしてを繰り返すので。
7.5で折り曲げた糸の束の山の部分を、6のマスキングテープで、机などに貼り付けて固定する。
8.糸の束をざっくり三分割して、ゆるく三つ編みにします。
きつく編まないように注意。あまりきつきつに編んでしまうと、後から糸を引き抜いて使いにくくなってしまいます。


9.マスキングテープを外して完成。
使うときは、糸の束の山(ループ)の部分から、一本ずつ糸を針で掬って引き抜きます。2、3本とかまとめても多分引き抜けるけど、一本ずつの方が確実にキレイに取り出せると思います。

ここからはどちらかというと管理のお話。
10.糸の束の山(ループ)の部分に、安全ピンを通す。


11.安全ピンのお尻の部分の穴の部分に、リングを通す。


色ごとなど、自分の使いやすいようにグルーピングするといいと思います。
あとは、ジップロックみたいな袋にガサーと入れてもいいし、書類ケースなんかに入れてもいい。私は袋に突っ込んでます。
使う糸の安全ピンを外して取り出すだけ。簡単。

緑と青系の刺繍糸たち。
カードリングと二重リングの2種類を使って、
いっぱいぶら下がっています。

使いかけの糸は、バッグ・クロージャーを使っています。食パンとかの袋を閉じるのに使ってる、プラスチックのアレです。
マステを貼ったところに、油性ペンで糸番号を書いてラベルにし、くるくると巻き付けるだけ。これもまた、適当な袋にぽいぽい放り込んでます。ズボラなので、これくらいのゆるい管理方法が楽なのです。

更に余談。
針に糸を通す方法。
不器用故、これがまあ下手くそ。通らない。糸を2つに折って針穴に通すってなんだよ。通らねえよ。
糸通し、君は愛してる。でもすぐ壊れる。もう何個壊したっけかな。
で、最近覚えた方法。
糸を動かすのではなく、針を動かす。
具体的には、右利きの場合は右手に針、左手に糸を持ちます。で、左手に持ってる糸の方に、針を近づける。針の方から糸を迎えに行くイメージ。
これだけで勝率、めっちゃ上がりました。理屈は知らん。
もし苦戦している方がいましたら、一度試してみてください。
「できなかったんだが?」という苦情、文句は受け付けません。私もできないときは、この方法でもできません。ぶっきちょ手芸ラバーズの皆さん、一緒に戦っていきましょうネ……。

以上、私的刺繍糸の管理やその他諸々のお話でした。
手芸好きのあなたに、あるいは何か挑戦してみたいなと思っているあなたに、何かしらの参考になれば嬉しいです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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