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バイバイ、奄美!

昨日地元である神奈川に帰ってきた。久しぶりの電車は、ちょっと酔った。でも不思議なもので、成田空港から自宅への帰り方は、長らく使っていなかったYahoo!乗り換え案内のアプリを使わなくてもスイスイだ。幾度となく往復してきたルートは今後もきっと忘れないのだろう。慣れとはすごい。

1年半の奄美大島での生活がこんなにも素敵な思い出に溢れているのは、島での生活が楽しくて、出会いと発見に満ちていて、充実していたからだろう。もともと、移住する前までは行ったこともなかった土地だ。なんなら、1年7ヶ月前までは、南の島へ移住することなんて、考えたこともなかったのだ。縁もゆかりもないと思っていたところが、今となっては第二のふるさとであると言ってしまえるほどになった。それは、綺麗な海をはじめとする豊かな自然や、多様な生き物や、独特な文化や、人々の優しさだけではない、奄美が持つ不思議な魅力のような気がする。


都内で日本語教師を3年やっていた私は、そろそろ海外で仕事をしたいと思い、求人を探していた。憧れの南米か、大好きなアジアか、と思っていたときに、目に飛び込んできた奄美大島での日本語教師の募集は、なぜか私の心を掴んで離さなかった。


移住後は同僚にも友人にも恵まれ、ずっと一緒にいたいと思える大切な人もできた。亜熱帯の気候や、人と人との距離の近さは自分の性格にぴったりとハマり、島独特の野菜や果物、植物、シュノーケリング、それにシマ唄など、好きなものもたくさんできた。


(↓ 完熟したパパイヤ。種はプニプニでカエルの卵のよう。まだ青いうちは野菜として炒め物やタイ風サラダに。ちなみに野菜のときの種はまだ白くて気持ち悪くない。島では一年中生っていて台風にも強く、安いのに栄養価満載で救世主。知り合いの家の庭にあるとテンションが上がる)

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新型コロナウイルスが世界的に流行し、留学生の来日が見込めなくなったことが大きな原因となり、失業も経験したが、この状況下で奄美にいられたことは、自分にとってはラッキーだったように思える。外出自粛期間は人と会うことを避けつつ、自身の思いや気持ちを整理するためにnoteを始めたり、本を読んで勉強したり、友人や家族と電話する時間が増えたり、好きな人とおうちでのんびり過ごしたり、天気の良い日は海で泳いだりと、充実した半年間を過ごした。今後の人生をどのように生きたいか、将来どんな人間になりたいか、そうなるために自分が今何をするべきかをよく考える時間ができた。もともと興味があった食や環境に関する問題を、もっときちんと取り組みたいと決心することができた。あのとき海外へ行く決断をしていたら、私は今どうなっていただろうか。


旅立つ昨日は、島の方からメッセージが届いた。

「2020年9月は、物事を新たに始める絶好の時季らしい。しかも何百年に一度レベル」だそう。力が湧いてきた。今はまだ寂しいけど、もう奄美は私のふるさとだから、いつでも帰れると思うと心強い。

バイバイ、奄美!お世話になりました。飛行機の中で、キンモクセイの『さらば』が流れた。ありがとう、さよなら、また逢いましょう!





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徒然なるままにそのひぐらし。奄美から那須へ移住。サステイナブルな暮らしをめざして日々奮闘中。