わんつかぱやっと話ばきいでけへ ジンジャー姉妹動画の話

青森の人の声の出し方ってふわっとしてていいですよね。

のような事を友人に言われて、へぇーと思ったことが。その時は鼻濁音の発音のせいなのかなと思っていたのですが、こちらを聞いてなるほど優しい声の出し方かも。

わんど と わんつか

わんど=わ 達(複数形)
わ=私
すなわち わんど=私たち
わんつか=わずか=少し、ちょっと、いくらか

この2つの言葉が実に効果的に使われていて、この歌とマッチした浮遊感が醸し出されています。そんなに難解な方言は使われていない(八戸の若者でも理解できそうなレベル)のですが、南部弁のふわっとした雰囲気がよくでていて素敵な仕上がりになっているなぁと。

ちょっと外国語の様にも聞こえるんですが具体的にどちらの国の言葉かというとそれも思いつかない。その感じがまた、空に浮かぶ国の言葉ぽいなとか。

因みに、最後の方で「へる」という言い方がでてきますが、これは「減る」ではなく「言う」という意味です。「おかしな事ばっかりへってら」で「おかしなことばっかり言ってるな」になります。

解説動画もあるのですが、こちらで「わんつか」を選んだ理由が語られています。「少し」を表す方言で「ぱやっと」もあるんですが「ぱやっと」じゃなく「わんつか」にしたそうです。

ぱやっと

ぱやっとの「ぱ」なんですが、発音は

♪パッパパヤッパ♪

の「パ」ではなく、「ぱにゃん」の「ぱ」に近いイメージなんですよね。私的に。なので若干間が抜けるというか、肩の力も抜けふにゃぁってなって浮遊しない。低空感。

というのが、私の思う「ぱやっと」よりも「わんつか」の方がこちらの歌に似合う理由です。

で、解説動画を聞いていて気づいたんですが

「ぱやっと、飲みにいってくるすけ」(ちょっくら飲んでくる)

ってやつ!「あー、まあ、ぱやっとならね、うん。わかった。」ってなっちゃうやつ!それって、きっとこの「ぱやっと」の低空感!

「いや、別にそこまでウキウキしてないし乗り気じゃないんだけど付き合いがあるから飲みに行ってくるね」

というニュアンスを勝手に感じているんじゃないかなと!くそーーー!だまされたーーー!ちくしょー!

私も飲みにでる時使っちゃうから!!



来年またなにかやれたらいいな