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たまに星を見ている③ガイドがいるって良いと思う

人の体験談っておもしろいですよね。やっぱり、誰かがなにかに引き込まれるのはなにがどうなっているという説明より、何をどう感じたかなんだなって。これはスポーツ観戦をしていてもそう思ったんですが。

星空案内

趣味で星空案内の講座を受けに行っているんですが、先日最後の講義で受講者全員でいくつかのグループにわかれ、プレ星空案内をしました。3人一組初心者チームとベテランチームで6つくらいのグループなんですがこれがとても面白かった。あらかじめ講師の先生(山形大学の柴田晋平先生)から

・知識の披露会ではない(マウント禁止、背伸びしない)

・経験に沿った話の方がしやすい(ソース自分の強み)

というアドバイスを受け(()内は私の解釈です)、私の班はシリウスを擁するおおくま座について発表しました(やりやすい)。オーソドックスに

・冬の夜空で一番輝く星がシリウスです。から始まるシリウスとおおくまざについて(これ私)

・シリウスとハリーポッターにでてくる犬のエピソード(ハリポタファンが班にいたので)

・シリウスから冬の大三角形の探し方

という無難にまとめ無難に発表したんですが、1つすごくおもしろい班が。

個人的優勝チーム

3人が3人ともオール体験談で押し切った初心者チームが抜群におもしろかったです。担当はオリオン座。

・旦那さんと銭湯に行った帰りに見上げた空に輝くオリオン座の話「私!オリオン座大好きなんです!」からスタートしました。

・昔聞いたオリオン座の神話の話

・いかに星がすきか(なんの星座かもはや忘れた。とにかく星が好きっていうのは覚えてる)

の3点でおしきり「へぇー、いいじゃん。オリオン座」って思っちゃいました。その班の説明の時には確かにオリオン座が頭上で輝いているかのようで「見える…見えるわ…!(白目)」と思わず姫川亜弓さんになっちゃいました。今の時期はまだオリオン座は夜遅くにしか見られないので、もう少し寒くなったら3人のお話を思い出しながら見てみようかな。

それぞれの班のネタが被らなかった

っていうのも驚きました。担当星座はそれぞれ違うので当たり前と言えば当たり前なんですが、切り口がそれぞれ違って。あ、同じ星空を見ているのにこんなにも興味の方向が違うんだなって。感動しました。

そもそもの「星空案内」という考え方は美術館のガイドツアーに感銘を受けて作ったらしく、録音された音声ガイドよりも対面でその時その相手によってかわるガイドが面白いんじゃないか、ガイドさんの好きなものを伝えて、それがどんどん広がるのが楽しい。というコンセプトらしく、なるほどー!と思いました。そして、そこにはベテランも初心者も関係なく、誰のどんな話も楽しい。もっと気軽に星空を楽しみたい、と。

私もみなさんの好きなものについてのお話をもっといっぱいききたいです。今度教えて下さいね。



来年またなにかやれたらいいな