スポーツ観戦を趣味にする人々37無観客試合

無観客試合が行われた先週末。それでもまあ、試合が始まってしまえば観客の有無などはそんなに関係ないのではないのかななんて思っていた。

舞台系ならわかる。舞台は極端に言えば独り言を言っている人の前に線を引いて、ここからこっちは舞台、こっちは客席として誰か一人でも観客がいればそれはもう演劇であるという様な文章を昔読んだので。逆に言えば、観客がいなければそれは単なる独り言である。と。でもバスケはスポーツだしな。

「無観客でやるってよ」
と、子どもに話したら
「え!モチベーション難しくない!?」と驚いていたので
「あんたたちの大会なんてギャラリーほとんどいないじゃん。モチベーションさがる?」と聞いたら
「え、だってうちらプロじゃないし」
と答えが。そういうものなんだろうか。バスケはバスケじゃないのかなぁと思って試合中継を見始めた。

試合内容

対戦相手の群馬は東地区の強豪チーム、一言で言うなら「上手い」チーム。ボコボコにされながらも、たまに良いところまで追い詰めたりする試合もあるので、もしかしたらとうっすら期待していたのですが、結果は惨敗。

もう、単純に地力が出た。

それとおそらく、2週間の延期が最近波にのってきた若いチームの調子を完全に挫いてしまっていたのだろう。選手たちも何とかしようと必死に足掻いて立て直しを試みるも為すすべもなく終了。

多分こんなはずじゃなかったと思ったのではなかろうか。

試合終了後の監督のインタビューを見て想像以上に大変だったのだと思った。負けの試合の時のインタビューは大体機嫌が悪めに感じるのだが、なんというかそれでもどこか「いや、俺らだって負けたくて負けてるんじゃないっす。もっとやれます。」というふてぶてしさも垣間見えて、私はそのインタビューを見る度に「そうかそうか。そう思うなら、次回も応援しちゃる」という気持ちになったりしていたものだ(甘い)。

それが、土曜日のインタビューは神妙な面持ちで「いつもと違うと言うことはわかっていたつもりでしたが、予想以上に大変でした。」と語る北谷ヘッドコーチ。選手インタビューも無観客への戸惑いが。


ああ、そうか。そうだよな。

そもそも青森にいる選手たちはどうにかプロになりたくて、あるいは活躍の場を掴みたくて、チャンスを掴みたくてやってきた選手ばかりで。青森にきてプロになった喜びを、試合に出場できる喜びをいつもストレートにコートにぶつける姿に私たちも感動し応援し、彼らもまたその声援を喜びいっぱいで受け取ってコートで表現してくれていたんだなと。

なんて応援しがいがあるチームなんだろう。としみじみ。今回は負けでもいいです。いや、よくない。

が、しかし!

これは、某ブースターさんのツイキャスでの試合実況(別のチームの試合ですが)を聞いていてうんうん!と思ったのですが

「こういうときに、普段の練習の強度が問われる」

的な。こういった面でやはり、経験が足りない若いチームの弱さがでてしまったなと。

そう!私たちは受験前に「本番になれば点数は下がるのだから過去問は100%解けるようになるまでやらねばならない」と教わってきたはず。その辺のコントロールが常勝チームへの道でないのだろうか。改善の余地有りということつまりは伸びしろがあるということ。あと平均10点上乗せることができれば、もう1ランク上へ。

と一人予備校の先生のような面もちでうなずくのでした。

あ、ちなみに私は満点取るまで過去問やったりしてませんエヘ。






来年またなにかやれたらいいな