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唐突に常田の魅力を語りたい

いたって正攻法な練習を重ねてきたのであろう技術と、ずるいところがないプレイで勝負し続ける点にバスケへの敬意と意地を感じる。

常田耕平

大体にして二年目は難しい。
ワッツにはキャリアの浅い選手が加入して来る事が多いが、大体二年目はきつそうになる。
一年目は勢いがあり、相手チームの対策が後手に回ることもあり、のびのびとプレイできたりする。
二年目は、一年目の活躍以上の物を期待されつつ一年目での奔放さも期待され、更に主力になると相手チームも対策を立てて来る。

そんな中、得意を磨くのか苦手を克服するのかに賭ける選手も多いのだが、得意は当然対策されていて、苦手の克服は時間がかかる。
一年目から二年目に上がる期間でそう簡単にできるものでもない。

ほとんどの選手が継続、そして、ワッツ二年目のメンバーが多いチーム編成はそういう意味でも難しいと思う。
そんな中、常田はオフシーズン中におそらく地味に基礎力を上げてきた。
ほんの少しハンドリングの向上、シュートの精度のアップ、体作り。プレイ自体は昨シーズンのイメージとほとんど変わらないのだが、すこしずつ全体的に強度と精度が上がることで、一段階上の選手になっていた。
開幕戦で見たとき、本当にびっくりした。

アップを見るのも楽しい

そもそも彼は、ハンドリングが上手く、マークも上手く捌く。それはもうひたすらに練習と経験を積まなければ得られない上手さだ。
多分昔から隙があればボールを触って来ていたんだろう。

ボール大好き

ある程度の上手さがある人がもう一度伸び代を作るには、基礎の見直ししかないのだけれども、その作業はほんとしんどい。

常田がそれが出来るのは「真面目な性格」というよりは、おそらく意地だ。そしてバスケを大事に思っているからだろう。大切な物にきちんと向き合う姿は人を引き付ける。

そういう点が、彼の魅力なんだろうな。


来年またなにかやれたらいいな