九月凱旋単独公演ハヤブサ’92 感想
やっと、九月さんの舞台を見ることができました。忘れないうちに感想を。
当日の客席の空気
当日の来場者数は最終的には36人。これに私たちスタッフ3人も観客席に着席したので39人で上演。
結構驚いたのが、最終日から9人位増えたことですね。その中には通りすがり?なのか受付前で足を止めてフライヤーをしばらく眺めてチケットを購入された方など。なんかすごいな。
「はっちでイベントをしていたら気にとめて見てみる」という文化があるのですね。
席はぴったり50で作ったので空席が11。これはぱっと見ほぼ埋まっているように見える感じです。私としては大成功。目標は30だったのですが、リアルに考えて25人(客席の半分)位かなぁと思っていたので。
客層は、年齢層が高めで落ち着いた雰囲気。普段はお芝居などを楽しまれているのかなという感じ。と同時に「これは反応が厳しそうだぞ…」ともう気が気じゃない。
セトリは手堅いラインナップなので笑いが起きなくとも楽しんではくれるはず。という私の予想だったのですが、やはりお客さんも普段から色々見慣れているのであろう方ばかりなので、空気感としてはやはりアウェイで、割とバチバチでした。
いや、私も単純に客として来ていたらそう見ますけどね。時間とお金さいて万障繰り合わせの上来場するわけですから「どんなものなんなのか見てやろう」ってなります。
ハヤブサに乗って
でも、これはもしかしたら「どう見たらいいのかな」「どうノったらいいのかな」という面もあったのかもしれない。
というのも、最後のネタは「ハヤブサにのって」というタイトルで、「その日コントに登場した人物がそれぞれハヤブサに乗っている設定で一言ずつ話す」というエピローグ的なものでした。漫画や映画によくあるような、最後に登場人物全員のその後を紹介するアレです。具体的には「雪の子」のゆきちゃん、「市役所の鬼畜」市役所の人、「自己紹介」の彼、「スーパーマーケット」の奴、「舞姫間」の女将。という感じで次々と切り替わり一言ずつ話していくコントです。
その時に、笑いの出るタイミングが早いというか、キャラが変わった瞬間「あ、あのコントのあのキャラだ!」という笑いもあって(そしてその笑いは確かにご新規さんからも起きていた)、そのような反応が出るということはおそらく各コントも面白く見てくれていたんだろうなと。最後におさらい的なコントを入れることで「次なにがくるのか、どういう展開か」という構えた雰囲気が「あー、それそれ!それおもしろかったわぁ」という雰囲気に。アウェイ戦からホーム戦に変わった瞬間でお見事でした。
そして、その後のアンコール(無理やりアンコール)での「生徒指導の限界」は、笑いがでるのが半歩早くて大盛り上がりでした。お客さんの読みが早いというか「お前実力持ってるもんな」の時点で笑いが出てくるという感じです。なので、お客さんが割と前のめりで見てくれたというかそんな感じはと。
やっぱり「生徒指導の限界」をリクエストしておいてよかった。
ライブと言えばアンコール!!
っていうか、アンコールってお笑いライブではあんまないんですね。私の「ライブと言えばアンコールでしょ!」という力説に九月さんが「え?ん?…は、はい!」という反応だった意味がやっとわかりました。
でもアンコールいいよなぁ、やっぱり。その日のセトリの空気とか無視して鉄板ネタや大ヒット曲をやって、なんというか「打ち上げ」をみんなでしている気分になれるしお得感がある。ライブといったらアンコールですよ!!!アンコールが出なかったらアンコールの拍手が起きるまでお客さんを閉じこめていればいいんですよ!!(力説)
夜泣き
前半にやったこちらのネタ、私は大好きなんですが実際にライブとしてやるのは結構難しいんだなと。ラストのオチがでるまで全然意味が分からないので、客席もどんどん冷えるというか「なにこれ?」な感じなっていました。そこからのオチで「ああ…!」って笑いが起きる空気感が面白かったです。
スーパーマーケット
これ、おもしろかったです。なんだろう、こういう人いるよな。って思いました。新ネタだと思うのですが初おろしでこれすごいわ。
市役所の鬼畜
これがだいぶうけてて。なんだろう、これがウケると言うことはみんななかなか鬼畜なんだけど大丈夫?八戸市。
もちろん私も笑いましたが。
でもこのネタって、悲しいし意地悪な気持ちに気づかされちゃうしこんなんで笑うの悪趣味かなってなるけれども、なんというか「みんな色々抱えながら、色々頑張ってんだよなぁ」という気持ちにもなってくるネタで好きですね。
みんな、色々あるよね。うん。
罪とクレープ
こちらは大好きなので、これを見ることができただけで満足。感無量。面白かったです。ほかのお客さんの反応をチェックする余裕もなく、ただただ楽しませてもらいました。
舞姫の間
これは、ライブでみた方がぐっと面白かったですね。
冷蔵庫を疑う
これは、noteで読んだことがあるけれども実際のネタを見るのは初めてな感じで実際のコントになるとおもしろかったですね。
以上ざっくり感想でした。全体的にバチバチなラインナップだったので空気感もバチバチでしたね。
お客様からの感想
客出しのときに感想をおっしゃてくださった方がいらして、その中でこの公演をとても心配してくださった方もいらして本当にありがたかったです。
「お客さん入ってよかったね。新聞とかラジオにもでてたしね。これだけ呼べれば大成功では。」
と、色々気にかけて情報を追っていてくださった方
「『生徒指導』のやつ鉄板でしょ?あれよかったわぁ。」
とべた褒めしてくださった方。
「他にも色々声かけたんだけどさ」
と、集客に力が及ばなかった事をなぜか詫びるお客様。いえいえ、あなたが来てくださったことが大変うれしいです。あなたの予約がどんな心強かったか。
「でも、大人にはおもしろいネタでとても楽しかったけど、大人以外にはどうだろう?」
と、おっしゃってたお客様。そう!それです!「うちらはおもしろかったけどさ」って思えるのが九月コントの魅力というか面白さというか。そう思ったというとは、ファンになっているはずです!
「大丈夫です。他にもいっぱいネタがあるので。」(ドヤァ)
となぜかドヤ顔で答える私。
そんなこんなで、本当にありがとうございました。
あとは本当に陽性者がでませんように。みなさんご健康に。
まとめ
昨日はずっと地に足が着いていないようなそんな感じでテンパりまくっていたのですが、他のスタッフのおかげでどうにか公演を終えることができました。「私はおもしろいと思うのでみんな見て!!」というこの公演なんですが、いかがだったのでしょうか。
もちろん、今回の色んなラッキーは初回ボーナスというかご祝儀的なやつであると言うことはしっかりわかっているつもりです。大体のラッキーに見える出来事は、周りのみなさんの温かい目と気持ちの連鎖で起こるので。
次回はこうはいかないので、今回の反省点を踏まえ気持ちを新たに……え?次回?次回もやんの?こんな大変なこと。
早く売れて誰か私以外の人に主催してもらえーーー!私も客として見に行きたいぞーーー!!!
って思った夜でした。
来年またなにかやれたらいいな