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たまに星を見ている プラネタリムでHAYABUSA-BACK TO THE EARTHをみてきた

最近とんと星を見ていなくて、なんというか星空を見上げるのって割と気持ちの余裕が必要なんですよね。冬の間ちょっと気持ちに余裕がなく、その上寒いのでほとんど星空散策をしなかったのですが、この度用事があってつくば市に行ってきました。

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つくばエキスポセンター!

わーい!思い起こせば云十年前、つくばエキスポが開催され「いいなぁ、いきたいなぁ」と思っていた記憶が。わーい、幼いころの夢がかなった!

こうして最近は、人生における伏線の回収モードに入ってきた気がして、何だろうもうすぐ寿命が尽きるのかしら。

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懐かしのキャラクターがお出迎えしてくれたりしているのですがお目当てはこちら。

世界最大級のプラネタリウム!時間の都合でプログラム1本しか見られなかったのですが、もう1本見ればよかったな。今更ながら後悔。次回行く機会があったら丸一日プラネタリウムを見よう。

最新のプラネタリウムってすごいんですね。子供の頃にみた満天の星空にまさかプラネタリウムで再会するなんて。

また、今回新たに導入した「Media Globe Σ SE」が保有している銀河モデルには、恒星1,590億個以上、散開星団40,000個、HⅡ領域と呼ばれる星が生まれる前のガス雲41,000個が含まれており、それらの位置が3次元データベース化されています。さらに、それら天体の位置関係について、現在だけでなく前後100万年分を再現できるデータも保有しているため、悠久かつ広大な宇宙の様子を表現することができます。(つくばエキスポセンターHPより)

因みに八戸市の児童科学館もつくばエキスポと同じあたりに作られているので、プラネタリウム以外の展示の雰囲気が何となく似ているというか「昭和の最先端科学」という趣。

当館のプラネタリウムは、光学式の恒星投影機「MS-10」を使用しています。この投影機では、人間が目で見ることができる星の数と同程度の、およそ6,000個の星を映すことができます。(八戸市児童科学館HPより)

これはこれで結構リアルな見え方(目を凝らさないと見えない星がある)をしているし、八戸のプラネタリウムも大好きですがエキスポセンターのプラネタリウムにはびっくり仰天しちゃいました。

HAYABUSA BACK BACK TO THE EARTH

見てきたプログラムはこちら。HAYABUSA(イトカワ探索)!HAYABUSA2も上映していたのですが、こちらを見たことがなかったので。

冒頭の地球の画像が、プラネタリウムで見ると本当に迫ってくるような感じで、とても立体的で思わずのけぞってしまいました。

ストーリーはHAYABUSAが行って戻ってくるまでを描いたもので、イオンエンジンの説明からスィングバイ、なぜイトカワの探索が地球の誕生のなぞに迫れるのかといった事も大変わかりやすく説明されておりました。

HAYABUSAに語りかける手法ではあるもののそこまで感情的ではない語り口かつ、ほとんどが事実の説明であるのに気が付けばHAYABUSAの頑張りに涙が。
このHAYABUSAに対する感情って何なんでしょうね。やはり「行って戻ってくる」点が熱いのでしょうか。というわけでHAYABUSAの面白いポイント。

ここがおもしろいHAYABUSA① 行って戻ってくる

思い起こせば(いや、リアルタイムでは知らんけど)宇宙開発と言えば「片道切符」というのが常で、ライカ犬やボイジャー(ボイジャーはまだ元気だけどさ)

カッシーニなど

ロマンを感じると共に広大な宇宙で果てる姿を想像するとその恐怖に震えたものです。だがしかし、HAYABUSA、君は帰ってくるんだね!

とまあ、こんな感じでしょうか。やはり鉄腕アトムや銀河鉄道999や古くは付喪神で育った日本人、ロボットや物をついつい擬人化しちゃうんですね。

ここがおもしろいHAYABUSA②イオンエンジン

このイオンエンジンの実用化に成功したのは、「はやぶさ」が世界で初めてです。(JAXA HPより)

何度説明を読んでも聞いてもさっぱりわからないのですが、紙一枚を動かす位かすかなエネルギーなので長時間の駆動が可能らしいです。なんかよくわからないのですが上記HPは熱いのでお勧めです。イオンエンジンすごいわ。私も省エネな生き方で長生きしたいです。

このエンジンあってこそ片道切符ではない宇宙探査機が可能になったというとても重要な役割で、イオンエンジンが再稼働した時のシーンがとっても印象的でした。

ここがおもしろいHAYABUSA③スイングバイ

こちらは何となくわかる気がするけれども詳しくは説明できないスイングバイ。地球の引力を利用して加速したり減速したりする技です。これを可能にするには厳密にそのコースをたどらなければいけないそうで、その感じが昔読んだSFにある「ワープゾーン」みたいでワクワクしちゃう。あるいはニモがウミガメに海流を教えてもらって一気に海を渡る場面とかね。

HAYABUSAは地球の引力を利用して、大宇宙に飛び立ったり地球に戻ったりするのですが、それもまたなんというかじわっと泣けてくる。地球と手をつないでぐるっとしてから行ってらっしゃいって送り出すんですよね。

っていうか、なんもないように見える宇宙に「引力」があって、そういったものを色々利用して探査機を飛ばそうねという発想ってどこから出てくるんでしょう。

ここがおもしろいHAYABUSA④ 果てしない宇宙と人の想像力

以上、改めてHAYABUSAプロジェクトのすごさと面白さをおさらいできたのですが、上記のHPにもあるように、宇宙開発は年単位の研究が常で目の前にあるものを観察するわけではないというのが一番理解しがたく、そしてすごさを感じるところです。HAYABUSA運用の難しさについてプロジェクトリーダーの川口教授は

イトカワは地球から約3億kmも離れていますから、地球と探査機の通信に、往復で約40分もかかります。ですから、今見た情報をもとに行動するのでは遅いということになります。現在の情報は、過去の情報であることを認識した上で、先を予測して、次の指令をしなければなりません。ここが遠隔操作の難しいところです。(JAXA HPより)

と述べられていますが、常に実際の状況を想像しながら操作をしてゆかなければなりません。

頭の中に宇宙があるんでしょうね。そこが一番すごいなと思いました。(小学生の作文並みの感想)

そしてこちら、VRをみつけたのですがこちらがおそらくプラネタリウムに一番近い感覚で見ることができそうです。

というわけで、ぜひお近くのプラネタリウムで上映されていましたらHAYABUSAお勧めです。

来年またなにかやれたらいいな