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好きだったバンドを配信ライブのおかげでやっとリアルタイムで追えるようになったぞって話 華恭旗揚げツアー 青森公演&打ち上げ配信

わー!という歓声が会場全体に響いたような気がしたし、ステージにはもっとたくさんのメンバーがいたような気がしたけれど、何度目を凝らしてもお客さんは無言だしステージには水戸さんと恭一の二人だし、ギターは1本でした。
私が感じた歓声と気配は、恭一のギターの残響が聴かせた幻聴とお客さんの熱で発生した蜃気楼だったのかな。

華恭旗揚げツアーファイナル

素晴らしかったです!!
お久しぶりの水戸さん!何年ぶりだろう。
Quarterに着いて他のお客さんを見るとドキドキしてくる。アンジーもレピッシュも私より少し上の世代にファンが多く、私から見るとファンの皆さんも「憧れの世界にいるお兄さんお姉さん」。その感じを思い出して若干緊張。アンジーや水戸さんファンはかっこいいし、レピッシュや恭一ファンはオシャレよね。ドキドキ。

配信ライブのMCにて「水戸華之介」を「水戸之介」と間違えて覚えられていたという話からひとしきり「今回のツアーは『のすけ』ツアーだ。お客さんは『きゃく之介』だ」と盛り上がったにもかかわらず、こちらの花をみて「きゃくのすけってなんだ?」と自分たちのMCをすっかり忘れていた水戸さんと恭一。「ろー」は、津軽弁の感嘆詞「わー!どうしてた?」みたいな感じかな。「うへほ」はわからん。

お久しぶりな水戸さんin青森

「ああ、青森は山口よりもう一段階田舎だな。」(田舎は正月三が日に成人式をやるという話から青森はお盆に成人式をやるときいて)
「積まれた雪ふわふわだと思ってたっていうとお前らは『えー』ってなるだろ?俺は積まれた雪が固いと知って『えー』だったぞ。」
ああ、もう水戸さんの青森いじりが止まらない。もっと言って。いたぶって。青森に水戸さんがいる。
(MCうろ覚えなのでこんな感じだったなって記憶なのは、あしからず。)

水戸さん「いや、青森のことは気にかけてた。山口、福岡の次位に青森を気にしてる。TVから青森って聞こえたときとか。」
恭一「王林ちゃんが出ると見ちゃうもんな」
水戸さん「そうそう。しらんけど青森ってことで応援しちゃう。」
と、いかに青森を気にかけていたかを熱弁。
水戸さん「何年ぶりだろうなあ、青森」
無言の観客。
「お前ら、何年ぶりかすぐ出てこないのかよ。俺だけか?思っていたのは!」

いや違うんです。ワラッター(水戸さんが出てた青森ラジオ番組)が終わった時「ああ、もう、多分青森には来ないだろうな」と思ったので、そこから水戸さんの不在の年数を数えるのはあまりに辛く、数えないようにしていただけです。
なんてのは嘘で、単に忘れちゃっただけなんですが。まあ、私も年をとったから仕方ないね。
最後に青森で見たのはワラッターのイベントだった気もするけど、あれはRAB祭りでポコチンロック(宣伝ではP-Rockって書いてた)をやったときの前だったのか後ろだったのか、24時間TVの出演が震災があった年だから2011年で多分その後だから……
って、ザーッと思い出してたんですが、結構基本無料で見させてもらってたんですね。

奈良美智のかわいいチャリTを着る水戸さんと澄田さんとワジー。素敵です。

震災があった年から数年は、私にとっても子供が産まれたり大きめの病気をしたり怒涛の数年で、記憶がすっぽ抜けてたり前後してたり。合間にこうして水戸さんが青森にきてくれてたのは思い出せるけど時系列がぐちゃぐちゃ。

そもそも最初に水戸さんを最初に見たのもワラッターのイベントで、今は無き八戸のparabolaというスペースで、やはり無料。
いかにぬくぬくと水戸さんという恩恵を享受していたんだろ。

これは配信での言葉ですが「青森でやるならっていうので(遠くから)来てくれるお客さんもいるもんな。」と恭一。
そういえば私の友人も「青森は水戸さんにとって大事な場所なので」といって遠方から今回の青森公演に来てくれた。
青森にアンジーやレピッシュを呼んでくれた当時の大人たちや、それを支えつづけてくれた先輩ファンの皆さんのおかげで私は水戸さんを知ることが出来たし今もこうして水戸さんの歌が聞けるんだなって。
大人になって気づく、私が子供の頃の大人のすごさと、諸先輩方のありがたさよ。
私は今、そんな大人や先輩になれているんだろうか。

「次は数年ぶりってことにならないように来たい」と水戸さん。まあでも、私も少し人生が落ち着いてきて(落ち着いてきたはず)自由な時間も増えたし、水戸さんが来なければ見に行けば良いだけですもんね。
ただやっぱり、「青森に来たい」という気持ちはうれしい。
次からはチケット代にりんご一箱乗せよう。りんごの木を植えて待ってます。

罪よ歌となれ

セトリもうろ覚えなんですが、知恵の輪と配信ライブでの新曲。終盤とアンコールで「天井裏から愛を込めて」「素晴らしい僕ら」「ナイタラダメヨ」「リックサック」。椅子蹴倒したかった。
そんな中「罪よ歌となれ」が力強く優しくてほんと良かったです。

たとえば答えなら星の数ほどあって
どれも正しくなくて 迷ってた

傷つけたときもある
傷ついたときもある
さらば愛しき日々

to be continued
僕にもないものが君にもないものが
song for you
僕らの間に普通に転がっていた

Oh いくつもの罪よ歌となれ
Oh 歌としてぜんぶ許してここにあれ

罪よ歌となれ 作詞:水戸華之介 作曲:SO-TA  杉本恭一(補)

大体において人生はままならない事が多く、良い事も悪い事もいっぱいあって、綺麗なことばかりじゃなかったりもするんですよね。そしてそれは多分私以外のお客さんもきっとそうで、もちろん水戸さんと恭一も多分そうで。
それでもこうして一緒に歌がある時間を持つことが出来るのなら、その色々もきっと悪くないのかもしれない。

聞いててなんだか教会で懺悔してるような気持ちになっちゃいました。

打ち上げ配信

翌日は、青森から打ち上げ配信。MC橋本さん。
相変わらずキレッキレで、ワラッターを思い出して懐かしい。
……ってワラッターってこんな下ネタばかりだったっけ!?
でも恭一というと「マネージャーにちょんまげ」って話を思い出すので(もちろん、髪を結わえてあげるのではなく下ネタ)、こんな感じだったのかも。

配信でおなじみのレッサパン太郎君も青森に来てくれてたのね。10月2日まで試聴可能。ライブ行けなかった方、レピッシュ、アンジー、ワラッターファンの方へもお勧め。

・今何故「華恭旗揚げ」と銘打ったのか

最初の質問はこちら。私も聞きたかったので、さすが橋本さん。「配信で育てられたからかな」とは恭一。配信を通して感じたと事や有観客と配信との違いなど興味深かったです。「まさか水戸さんがITの覇者になっている。」と橋本さん。ツイキャスの設定をサクサク仕切る水戸さんをいじってました。

配信があると、遠方でも活動を追えるので、そういった経験が今までなかった私的には嬉しかったです。
私がアンジーを知った辺りか数年後にアンジーは解散していてずっと後追いでゆるゆる水戸さんを追っていたのですが、この数年の配信ライブのおかげでやっとリアルタイムで活動を追えるようになったというか参加できるようになったというか。
この旗揚げツアーでやっと追いつけた気分です。
ずっと活動を続けてくれて、配信という手段をとってくれた水戸さんに感謝。

・ツアー全公演の振り返り

ツアー全公演振り返りインタビューは、こうして配信でみんなで見れてそれぞれの公演を見に行った方のコメントも同時に見ることができるって面白いですね。またやってほしい。

そういえば、雑誌でもツアー後は振り返りインタビューがあったりしたなと。なかなか(っていうか未成年の頃は全然)ライブに行けない田舎住まいの私は、いつも雑誌のインタビューを読むのを楽しみにしていたのですが、その雑誌などを思い出すようなインタビューでした。

・おもしろい話対決

打ち上げ配信後半は、「水戸さんと恭一の面白い話対決」で、お題は「ツアーが終わった今だから言えるお互いの発見」「全国のおもしろ店主」「青森にちなんだ面白い話」。
敗者は罰ゲームを代理人が受けるというもの。
罰はバナナを一本食べて名前が書かれたくじを引いて、その名前が代理人に名付けられる。って、書いてて意味わからないんだけど至極当たり前な顔をしてゲームのルールを説明する橋本さんと、くじ引きに書かれた名前の下ネタ全開さと、上半身裸で立つ代理人がシュール。そして水戸さんと恭一の話もくだらなすぎて、それもまた昔の雑誌を思い出しました。

・高速道路でレピッシュが追い越すときにアンジーに向けて煽るしぐさをするので対抗した岡やんの話。
・雪がふわふわだと思ってQuarterの上から雪にダイブした現ちゃんの話。と雪を固めてしまってQuarterの方に怒られた話。
・MAGUMIの長いトイレの話
・健康ランドスパイク事件
・くすり湯我慢大会
(表に出せる程度にマイルドに書いてるけど、実際は大体下ネタ。)
前にも聞いたことある話もあるけど、爆笑。
何だろうこの感じ。
同窓会で久々に会った面白恩師の思い出話を聞いているような。そんな雰囲気。面白恩師が水戸さんと恭一で、「あー、あったねぇ」と頷くファンの皆さんは同窓の先輩で、橋本さんが校長先生といったところでしょうか。

私は水戸さんをいつ見ても、最初に水戸さんの歌を聞いたワラッターのイベントを思い出す。少し年上のお客さんの様子にドキドキした事や、歌が始まってわっと盛り上がったあの会場と水戸さんの迫力。
その当時の感触がリアルに蘇るのだけれども、水戸さんや恭一も青森に対してそういう懐かしさのような気持ちがあるのなら、とてもうれしいなと思います。

みんなそれぞれいくつもの夜があって

というわけで、久しぶりの水戸さんに感無量の私。
にしても、水戸さんの声がすごい出るし恭一のギターはわんわん響くし、すごすぎる。恭一はギター上手いな!!(ど素人な語彙力)
ギター一本でどうしてこんな音になるんだろう。

どうか、まだもう少し、少しでも長くこうして水戸さん達の音楽を楽しめる日々が続きますように。

冒頭に書いたたくさんの音と気配はきっと、いろんな方のいろんな思いだったんだろうな。ってこのお知らせ見たとき思いました

本当に、どうもありがとうございました。みんな、また来てね。

来年またなにかやれたらいいな