Braveブラウザ
今年の1月、暗号通貨に出会って「何かプロダクトはないのか」と探した。一番最初にたどり着いたのが、Braveという広告拒否ブラウザだった。
当時はようやく成果物が出た段階だった。ページの読み込みも遅く、日本語の表示もおかしく、動画を再生しようものなら永遠に始まらない。散々な出来だった。
普通ならChromeに戻るだろう。でもぼくは、広告を拒否してくれて、トラッキングも拒否してくれるBraveブラウザを使い続けた。読み込み速度なんかの問題は、時間がたてば解決することは見えていた。それ以上に、未来のWebブラウジングを体験していることに、ゾクゾクしていた。
周りに使っている人はいない。暗号通貨専用のアカウントで「すごいよ」といっても、使ってる人はいなかった。本垢で一般の人にオススメするには、まだ使いにくい。
だからこっそり、呟いた、今年の2月である。
10月になって、大型のアップデートが施された。
読み込み速度も改善され、日本語表示も問題ない。Youtubeだって再生できる。しかも広告なしだ! ぼくは歓喜して、みんなにオススメした。
悲しいかな。使ってくれる人は現れなかった。暗号通貨垢では、勘所のいい人はみんな使っているのに……
だから今日も、オススメした。これは絶対に使った方がいい。
ChromeやSafariを使うよりも、Braveを使った方がいい。Yotubeのアプリを使うんじゃなくて、ブラウジングした方がいい。広告はないしトラッキングされないし、自分の閲覧情報が、知らないうちに抜かれることもない。
ブラウジングだけじゃない。ネット体験を変えてくれる。
Web3.0ブラウザである。
最近、初めてiPadを買って、浮かれた気分で「hey Siri」って言いながら、Safariで記事を読んだりした。浮かれた気分は、すぐに弾けた。広告が次々と現れてくることに驚いたのだ。
だめだこりゃと思って、即座にBraveをDLした。いちいち広告を閉じたりするのが面倒だった。ぼくは記事を読みたいのであって、広告を見たくはない。
この不便を、収益化のためには仕方ないしなと思っていたこともあった。でもそれはサイト側が考えることであって、僕らが考えることではない。インターネットの歴史のなかで、Web広告が生まれ廃れていく。終わりのサイクルが、Web3.0の始まりとともに来ただけである。
付け加えると、Braveは広告やトラッキングを全否定するわけではない。「ユーザーが望まないものを強いること」を否定しているのだ。
ぼくらは今、選べる立場にある。選べる、ということが大事だ。
サポート金額よりも、サポートメッセージがありがたいんだと気づきました。 読んでいただいて、ありがとうございました。