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SDGsはエスディージーズと読みます『SDGs入門』【読書ログ#98】

『SDGs入門』(村上芽, 渡辺珠子)

ビジネスの世界に居るのであれば、SDGsは何度も耳にいしてると思うのですよ。ましてや経営層ともなると、ビジネスにうまく組み入れないと社外で話に混ざれないみたいな状況だと思うのですよ。

でも、正直ピンとこないって方、多いわよね? ね? ねぇ。

いや、SDGsが何かってのは分かってはいるのですよ。多分。それなりに。

でも、私は網羅的に全体像を理解していたかと言われると、まったく理解できていなかった。

なので、CSRやCSVとは何が違うの? ESGと同じ事だよね? 言い方が国際的でかっこいいってだけで? みたいなことを平気で考えてしまう。

でも、それじゃあ駄目なようです。そっかー。そうだよねー。

ということで、そういうときは素直に入門書を読むのが良いのだと思いました。入門書。個人的には、入門書って「新書」で読むイメージが強いのは何故だろう。本書も新書だ。

で、本書なんですが、意外といっちゃ失礼だけど、わかりやすい。ビジネスに的をしぼっているようで、そこがわかりやすさを生んでいるのだろうな。

世の中の潮流に従いSDGsをビジネスに取り入れざるを得ない状況で、SDGsをいかに理解しビジネスに正しく取り入れていくべきかを説いている。

一時期、CSRやCSVがブーム的なもりあがりをしていたが、それらはプロセスでしかなく、それらを達成したことにより得られるものは、結局は個々の会社のビジョンの達成だったり、会社の利益目標に結びついていた。

SDGsを取り入れた企業は、会社の目的が別のものに変質してしまう。

そういった企業では、目標が「利益の追求」から「よりよい持続可能な世界を作り、その世界で利益を追求する」というものになっていくのだろうし、将来の事を真剣に考えるならば、そうしていかなくてはならない。

逆にそうしなければ市場から退場せざるを得ない。という状況になっていくのだろう。

グレタ・トゥーンベリさんが国連で各国の首相に向けた怒りは、各国首脳の裏に居る事業家にも向けられていることに気が付かなければならない。

「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。