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【書評】 マスクの形がどう見てもウンチ! とうとう怪盗Uが登場! 『おしりたんてい かいとう VS たんてい』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。44冊目。

最強のライバルが登場

4巻目にして、とうとう最強のライバルである「かいとうU」が登場する。その姿を見た次女が「そのまんまウンチだ!」と叫ぶ。

そう、怪盗Uはウンチ型のマスクをしている。子供の心にぶっ刺さりだ。

長女は今回も熟読していた。大人ぽい言葉が出てきたり、推理の内容がロジカルシンキングだったりするので、妙に日本語力が鍛えられるようで、苦手だった算数の文章問題や国語のドリルも点数が伸びてきたような気がする。おそるべし、おしりたんてい。ありがとう、おしりたんてい。気のせいかもしれないけれども。

今回の子供には難しかったことば

かろやかに からだが軽いのかと思うような動きのこと
おつとめ しごとのこと
ありか そのモノがある場所のこと
そびえたつ たてものとかが、大きく堂々とたっていること
おうせつま お家の中で、お客様とお話をする専用の場所。前田家には無い。
じげんばくだん 時間がきたら爆発する爆弾で赤い線か青い線を切ると止まる
ひとみ 目玉
トレビアン すごく良い
ブラボー 相手を叫んで褒めたい時に使う言葉のこと
フィナーレ おしまいのこと
スリリング 緊張するけど楽しいこと
アデュー フランス語でさようなら
ディナー 晩ごはん
モットー 自分の大事にしている言葉
にんたいりょく 我慢するちから
ついせき おいかけること

第一話 かいとう VS たんてい

ということで怪盗モノだ。

大富豪であるオオヤギ家の屋敷に「かいとうU」からの予告状が届く。今の時代、予告状をわざわざ出すなんて律儀すぎるが、怪盗Uは、エレガントに盗み出すことを信条としているようで、何をするにも予告状を出してくる。

結果よりもプロセスを大事にするタイプだ。盗みは仕事ではなく趣味なのだろう。

屋敷で盗難に備えるおしりたんていたちは、変装を繰り返す怪盗Uに翻弄され、お宝も盗まれてしまう。しかし、そこはおしりたんてい、怪盗Uに負けるとも劣らない見事な屁の仕掛けで怪盗Uを退ける。

魅力的なライバルが登場した。なにしろマスクがウンチで所作がエレガント。子供が気に入らない理由が無い。

第二話 ばんがいへん ブラウンものがたり

同時収録の「ブラウンのものがたり」では、絵本版を読んだことのあるヒトなら誰でも疑問に思うだろう謎に説明がされるので、見逃してはならない。

絵本版ではただの子犬だったブラウンだが、なぜか児童書版では二本足で歩き、普通に会話も出来る助手として活躍している。何故なのか。その秘密が明かされる。

怪盗Uはイケメンだ。イケメンぷりが気に入ったのか、娘達からせがまれて何回もイラストを書く。が、なかなかイケメンにならないので不評だ。

扉の絵はそんな中の一枚。結構うまく書けた。ライオンが怖い。

「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。