毎日読書#278 『アナと雪の女王 (ディズニーアニメ小説版)』
本日は「娘の書棚から拝借」シリーズです。
言わずと知れたディズニーのドル箱アニメの1作目を小説家したものです。
童話「雪の女王」が元になっているのだけど、「アナ」が題名に加わったことで、まったく別の物語になっている。テーマは、恐らく家族の絆、姉妹の絆。
それゆえにか、ディズニー作品に居がちな(私の偏見だけど)誰しもが憧れるでしょ? と押し付けてくる、豪華な生活と平和と安全を保障してくれるイケメン王子は存在しない。
王子さまは出てくるが、何の役にもたたないどころか……
ヒーローの役割も、ヒロインの役割も、全てエルサとアナの姉妹が引き取り物語は進んでいく。王子も力持ちの男性も、姉妹を引き立てる為のわき役でしかない。
人気のある雪だるまの「オラフ」は見事な狂言回しっぷり。ユーモアたっぷりに人間の感情の機微を言語化して茶化す役割で、子どもには理解の難しい感情の機微や、男子の意味不明な行動に解説を付けてくれる。
漢字には全てルビが振られているので、小学校の低学年からでも読むことは可能。実際に我が家の長女は小学1年生の後半で読み始めて、何日かかけて読了していた。最初に取り組む「文字だけの本」には良い感じ。長女は、この本の読書が切っ掛けになり、色々と本を読みたがるようになった。
映画の内容を補完するような内容もあり、例えばクリストフとスベンの育て親になったあの石の名前とか、そういった細かい映画補完があって、そこが子供には刺激になっているようで面白がってくれている。
退屈しているお子さんにぜひ。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。