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今回は大人も楽しく学べそう 『微生物のサバイバル』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。443冊目。

子どもにせがまれ購入した本シリーズ。今回も科学漫画サバイバルシリーズとなります。もう、全巻買わされそうな勢い。

私も子供の頃は学研の「ひみつシリーズ」を買ってもらうのが楽しみだったので、ついつい無条件に買い与えてしまう。

ひみつシリーズ、あれは好きだったなぁ。「忍者のひみつ」に書いてあった忍者の修行の話を読んで、自分も長い布を腰に巻き付けて(本当は長いふんどし)地面につかないように走ったりしていました。本当の忍者はあんなことしなかったそうですが。

たしか月に1冊位のペースで、近所にある西友で買ってもらっていました。自分の好きな本で本棚が埋まっていくのが嬉しかったのを思い出します。

あの原体験のせいで、いまとなっては、増え続ける本に押しつぶされそうな生活をするようになってしまったのかな。

となると、子どもも似たような道を歩む可能性が…… まぁいいか。それはそれで楽しいし。

さて、今回は「微生物」と幅も奥も深いテーマですが、コンパクトにトピックスを拾う構成で感心しました。

相変わらず登場人物達の性格が悪くて読ませるのが心配なのだけど、問題のある人はそれなりに最後にしっかり怒られているので良しとしよう。

さて本作「微生物」と言われると非常にテーマが広くて、どこから切り込むのかなと思ったら割と幅広く紹介が行われます。

1巻目では、真菌類からはじまり、カビの「毒にも薬にもなる」功罪をきっちり説明しつつ、発酵の素晴らしさに多くのページを割いて、日常口にするものも含め微生物がいかに役に立っているかを紹介。

続く2巻ではノミやダニ、食中毒を引き起こすサルモネラなどの菌類、人や動物を病気にする各種菌が紹介され、ちょっと水生生物を紹介しつつ、動物の体内で最近がどのような役割をはたしているかが紹介され、最後はうんちの話題でおしまいです。

とてもテンポが良くて、かつコンパクトに様々な微生物が紹介され、読んでいて面白い作品でした。これはサバイバルの中でも良作に入るかな。

ただ、これはしょうがないのだけど、網羅的であるがゆえに各々の掘り下げが弱いのが少し残念なところかな。分野をもっと細分化して、発酵食品のサバイバルなどが出てきてもよいかもしれない。

今回のテーマ、内容的に小学二年生には難しかったようで、理解のために、親のサポートが必要な状態だったので、子どもが一人で楽しむのなら、もう少し年齢が進んでからのほうが良いかも。四年生か五年生くらいかな。

とはいえ、時々質問に答えてあげればあらかた理解は出来たようだし、食事の前、料理の前に手を洗うことの重要さが理解できたようだし。良い読書となりました。シリーズが好きなかたならオススメ。

しかし、もうちょっと登場人物達のキャラ設定、なんとかならないものか、愚か者ばかりで魅力に乏しい。

「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。