みちるは意外と警戒心が強い?


この文章はアイドルマスターシンデレラガールズに登場する大原みちるについての考察文になります。

1.意外と警戒心が強いかも?
大原みちるのぷちデレラのセリフに以下のものがある。
「ファミレスで「このページ全部ください!」を許してくれたんで、あたしも本気で答えましたよ」
みちるの大食いキャラクターコメディとしては面白いのだけれど、Nみちるがスカウト時にファミレスで話をしにいったときの話だとすれば初対面の相手にこのお願いをしておりなかなかにクレイジーだし、みちるの持っているヤバさとは違うんじゃないだろうか。
じゃあなんでこういうことをしたのか、に対する仮説として「警戒心」ではないかと考えてみた。
Pのことをアイドルのプロデューサーであると信じておらず、悪い勧誘かなにかと考えており「私がアイドル…?そんな話があるわけありません。おいしい話でその気にさせて、最後は私をパンに挟んで食べてしまう気に違いありません!」ぐらいに思われていたのではないか。
あの世界ではスカウトされるとホイホイついていく話ばかりで感覚がマヒしているが、警戒する子がいてもおかしくはないんじゃないかなと。
この仮定でデレマスのNみちるのセリフを見ると、他のキャラクターと比較して少し変わった構成になっていることに気付かされる。
他キャラのNセリフ構成は大体あいさつセリフでPとアイドルの関係になり、親愛度MAXでPの手腕が評価される流れになっているのだが、みちるは一見フレンドリーに会話しているように見えて、親愛度MAXの最後のセリフで「なるほど…アイドルのプロデューサーだったんですね!」と、ようやくプロデューサーとしてこちらを見てくれるのだ。なかなかどうしてガードが堅くはないだろうか?

2.みちるの女の子らしさ
警戒心が高いとした場合、みちるの基本マイペースでオープンな性格、そしてカードセリフから見えるPへの高い好感度と反してしまわないかという疑問が沸いてくる。
これに対する答えとして、みちるの自身の可愛いに対する評価が低いからではないかと考えた。
本題に入る前に前提として、大原みちるは可愛くなることに対し人並みに興味を持った女の子であることを聞いてほしい。
初期のNの時点でライムグリーンのセーターに攻めた長さのスカート、セットに時間のかかるであろう縦ロールと彼女なりのこだわりが見え、髪留めに使っているシュシュ(またはリボン)は毎回デザインが違い色々集めているであろうことが伺える。
デレステのNみちるのセリフに「食べ物以外のことはあまり興味がありませんね!」というセリフがあるが興味がないわけではないのだ。
それでなお自己評価が低いと考えた理由として、N+の親愛度MAXセリフがある。
みちるがPの食べてる時笑顔がいいというと、Pもアイドルをしているみちるはいい顔をしている、とのコメントをしたシーンぽいのだが「え、アイドルしてるときのあたしもですか?あははー!またまたー!」と返ってくる。どうもお世辞として流されてしまってはいまいか。レッスンを経てアイドルとしてデビューしてこれが私…?!の流れになってないのは確かだ。
また、バレンタインSRの劇場(236話)で「まだ信じられませんね。あたしがアイドルなんて…」との発言があり、自分がアイドルという柄ではないと思っていた節もある。これについては推測の域を出ないが、担当外でみちるについて印象を聞けば9割がた「面白い子」のようなニュアンスが返ってくるであることは想像に難くなく、みちるの周囲も同じようなものであれば彼女がそういう自覚を持っていても不思議ではないだろう。

3.Pへの信頼の高さ
あまり知られていないかもしれないが、みちるは非常にPに対する信頼・親愛の強いアイドルだ。N+の時点でPの顔の形をしたパンを作ろうとしてくる、続くドイツでも同じことをしようとするくらいには初期から好感度が高めだ。
この辺りも、可愛くありたいけれど自分はそういう柄じゃないと思っていたところにスカウトが現れ、最初は怪しむも相手が本気であることがわかり本気で応えると決め本当にアイドルとしてデビューにたどり着いた、って話であればみちるにとってPがとても大きな存在になったとしても不思議ではないだろう。
自分がこういう話好きっていうだけかもですけどみちる可愛いでしょう?

4.アイドル大原みちるの成長を考える
自分に対する評価の低さと、Pへの信頼という点で、みちるのこれまでを追ってみる。
ロワイヤルNP・サマーシーズンではPの手腕なら大丈夫、とPに対する強い信頼を伺わせる一方、仕事に応える形で自身のカッコよさ、可愛さに対する発言が少しずつ現れ、SRモグモグオータムでは支えてくれたPへの感謝・自分の実力に対する自信・の両方が見える一つの到達点としてみることができる。

続くノルウェー紀行ではアイドルとして密かに自分の目標を持って臨む(それをPにだけは教えてくれる)などアイドルとしての自覚が増していく中、Pへの親愛もますます上昇していく。
ウェディングでは親愛度をMAXにするとPの呼び方が「〇〇プロデューサー」から「○○さん」に変化し、次のノーブレッドノーライフでも○○さん呼びであり、一番美味しいパンはプロデューサーと一緒に食べるパン、と告白じみたことまで言い始める(バレンタインなんかもほぼそうだけど)。
親愛表現の陰に隠れてはいるが、食べることが幸せだったみちるが誰かと一緒に食べる方がもっと幸せ、とより大きな幸せに言及してるのもポイント高い。

しかし次の焼き立てハピネスでは呼び方が○○プロデューサーに戻るのだ。
テキストを読めばPへの高い親愛は変わっいないことはすぐにわかる。
焼き立てハピネスはアイチャレの上位報酬であり、みちるがパンについて一から見つめなおすイベントになっている。このイベントを通し、みちるは自身のなりたいパン…アイドル像と向き合ったのではないかと思っている。
これによりみちるにとってのPは、自分を美味しく焼き上げてくれる大事な人から、お互いにファンに笑顔を届けようとする戦友のようなものになったのではないだろうか。

ざっくり書いてみたが、一番最初に弱さを持ったみちるが、ロワ上位、アイチャレ上位とアイドルとしても女の子としてもどんな風に成長してきたのかを、自分なりに道が見えたのではないかという気はしている。たくさの人と自分の知った幸せを分け合おうとするみちるのアイドル像が今後どうなっていくのか、さらなる成長の軌跡が楽しみである。

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