見出し画像

「アタッ“シュ”ケース」?「アタッ“シェ”ケース」? 身近にある疑問

「『アタッ“シュ”ケース』なのか『アタッ“シェ”ケース』なのか?」どちらが正しい呼び方なのか?という疑問を感じたことはないでしょうか。

なぜ今になっていきなりこんな話題を思いついたかというと、本日配信された「バイオハザードショーケース」内でカプコンの人からのコメントに

アタッシェケースは今作も健在で……」

と言ったようなものがあったからです。

これを聞いて久しぶりに「『アタッ“シュ”ケース』と『アタッ“シェ”ケース』で結局どっちの言い方が正しいんだ?」となったわけです。

結論から言うと、正解なのは「アタッ“シェ”ケース」だけれども、「アタッ“シュ”ケース」でも間違いではない、ということになります。


アタッシェケースをスペルで書くと「attaché case」となっており、これを見ると「なるほど、小さい“え”なんだな」というのが分かるのですが、では「アタッシュケース」という「小さい“ゆ”」での呼び方はどこから生まれたんでしょうか。

日本に言葉が伝わったときにちょっと変わってしまうということはよくあります。例えば「石鹸」を表す言葉「サボン」。これは日本に伝わったときに「セボン」「シャボン」となりました。「シャボン玉」って言いますもんね。おそらく当時聞いた人がこう聞き取った為にそれ以後「シャボン、シャボン」というようになったのでしょう。

こんな感じなので、おそらく「アタッシェケース」も日本で使われているうちに「アタッシュケース」というようになったのではないか、と思っていたのですが……実はアメリカでも「アタッシュケース」と呼んでいることがよくあるらしいのです。上で言った「アタッシュケースでも間違いではない」というのは、こういうことが理由です。


今回の話題のきっかけとなった、カプコンの公式の呼び方も実はそのときどきで変わっています。今回の担当の方の言い方は「アタッシェケース」でしたが、過去にカプコンからのツイートでこのようなものがあります。

https://twitter.com/rebhportal/status/1453300446471368704


僕自身としては、実は子供の頃から大人になるまで(いや、大人になってからしばらくの間も)「アタッシュケース」と「小さい“ゆ”」だと思っていました。周りも「アタッシュケース、アタッシュケース」と言っていたように思いますし。初めて「アタッシェケース」という言い方を見たのは、パソコンのファイル暗号化ソフトです。

WindowsXPの頃くらいに使われていたので、仕事で使ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このとき初めて、

「あれ……もしかして自分は今まで間違った言葉を使っていたのか?」

と思ったのが、「アタッシュケース」と「アタッシェケース」をちゃんと調べてみたキッカケですね。


まぁ今回の話で分かった通り、「アタッシュケース」でも「アタッシェケース」でも間違いではない。どちらでも使いやすいほうを使うので良いと思いますね。

中にはドヤ顔で、

「正しくは“アタッシェケース”だよ(笑)」

と言ってくる人もいるかもしれませんが、そんなときは上で言った「アメリカでアタッシュケースと呼ばれている説」を出して切り返しましょう。それで良いです(笑)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?