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“粗ドット”から始めてみよう ドット素材の「DOTOWN」

ちょうど今から約1ヵ月前、「DOTOWN(ドッタウン)」というサイトがオープンしました。

このサイトを見たときから「いつか紹介しよう」と思っていたのに、なんだかんだやっているうちに1ヵ月経ってしまい、ちょっと情報としては出遅れた感があるのですが、今回はこちらを紹介しようと思います。


一見、フリーの素材サイトのようなこちらのサイトは、元・任天堂デザイナーの前田高志さんが運営する前田デザイン室が作られたもので、“粗ドット”というあえてドット数も少なく色数も抑えめにしたドット素材をダウンロードできるサイトです。

ここが面白いのは、単純に素材サイトとして利用できるだけではなく、簡単に作ったドット絵であってもちゃんと一つの絵として成り立ちますよ、と見せてくれているところです。

よくゲームや他人の描いたドット絵を見て、「自分でもこういう絵を描いてみたい!」と考える人はいると思うのですが、いざ自分で描いてみると思うように描けず「やっぱり難しいな……」とやめてしまうことも多々あるかと思います。

ですが、この「DOTOWN」の絵を見れば、「ああ、これくらいなら自分でも描けるかも」とか「ドット数も少ないし、ちょっと真似してみるかな」という気になるのではないでしょうか。

ドット絵を難しいと感じてしまう原因の一つに「最初から大きめの絵を描こうとしてしまう」というものがあります。ですが、ドット絵は本来小さめのサイズから始めるのがコツです。

最初はすごく小さいサイズから始めて、物足りなさを感じてきたら少し大きめに、さらに慣れてきたらもっと大きく、とステップアップしていく方がやりやすいのです。


この「DOTOWN」くらいの絵のサイズであれば、大人に限らず小さいお子さんでも描けそうです。いやむしろ、小さいお子さんの方がヘンな常識が邪魔しない分、うまく描けたりするのではないでしょうか。親子でドット絵を始める、ということもありそうです。


こちらの「DOTOWN」では“粗ドット”の使用例も教えてくれています。

こういうのを見せてくれていると、“粗ドット”であっても使い方次第で一つのデザインとして成り立っているのが分かるので良いですね。

DOTOWN素材使用例ページより


今は作られたドット絵をダウンロードできるだけですが、いずれはユーザーの作った“粗ドット”をアップロードできるようになると良いですね。その際は「サイズはいくつ以内で」とか「色数は何色まで」とかの制限があれば、ドット絵に慣れていない人や子供であっても気軽に参加できそうです。

“粗ドット”コンテスト、なんていうのも面白いかもしれません。

今後もこの「DOTOWN」のように、気軽に楽しめるドット絵文化が広がっていくと良いなと思います。

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