【官能小説】媚薬オレンジシリーズ桐花編②
普通に体を洗われて、私は少し安心していた。しかしそれは浴槽にたたえられたお湯の色を見て打ち砕かれる。
オレンジ色のお湯。そこには当然媚薬が混ぜられているのだろう。仲間たちを狂わせた薬。私は道永の手を振り解こうと暴れた。
「言うことを聞いた方が身のためですよ」
「あなたたちの言うことなんて聞いてたら廃人まっしぐら……ああっ!」
何かに頬を打たれ、私はその場に座り込んだ。頬を押さえながら顔を上げると、乗馬鞭を手にした道永が私を見下ろしていた。
「聖治さまには、多少痛めつけてもいいと言われていますので」
道永はそう言って、私の体に鞭を振り下ろした。当たった部分の肌が赤くなる。しかし私の体は痛みだけでないものに襲われていた。
「な、んで……っ、あ……ッ」
「オレンジの作用でございます。痛みは快楽に変換されるのです」
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