見出し画像

マジョリティ(ステリウム)とオーバーロード

一つのサインや一つのハウスに惑星が3個以上ある場合をマジョリティ(ステリウム)と言いますが、確かに集団で同じところにいるということで、そのハウスやサインが強調されるということにはなります。ただ、やはり重要なのはその惑星が個人天体(太陽・月・水星・金星・火星)であるかどうかということと、それらがアスペクトしているのかということです。

例えば、1994年や1995年生まれの山羊座の人の場合、人によっては6天体が山羊座に集中しますし、1962年生まれの水瓶座の場合、7天体が水瓶座という方がいます。確かにそれだけ同じサインに惑星が集中すると、そのサインの性質は強まるとは思いますが、人というのは多すぎると反動形成を起こすので、山羊座の性質でいうところの「真面目さ」があまりにも強調されすぎると本人も窮屈さを感じざるを得ないので、意識的に不真面目に振舞ったり、自由に振舞う場合があります。

6天体が山羊座の方がいましたが、その方の場合、ライツ両方とも山羊座で10ハウスにありますが、他の4天体は(水星・火星・天王星・海王星)11ハウスにあるわけで、サインそのものは山羊座のマジョリティですが、ハウスだと11ハウスのほうがマジョリティになります。

でも実際は、こういう方の場合、11ハウスが強調されると思いがちですが、11ハウスにある惑星のうち個人天体は2個です。一方、10ハウスにはライツがあるのですから当然そちらの方が強いのです。さらには10ハウスには木星(射手座ですが)があるので、10ハウス自体もマジョリティです。

さらに注目すべきなのが11ハウスにある個人天体水星と火星はコンジャンクションですし、海王星ともコンジャンクションになり、トリプルコンジャンクションですので、こういうように、個人天体とほかの惑星がコンジャンクションになるものが3個以上ある場合はオーバーロードと言って、負荷がかかりすぎてかえって11ハウスを使うことが本人にとっては苦痛なのです。

ここから先は

1,669字

¥ 100

よろしければサポートお願いします。お仕事の依頼なども特に「書く」お仕事などいただけると嬉しいですし、記事をまとめて本にしたいのでよろしくお願いします。