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世代的な傾向を見るのに、どうしても大惑星(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)のある星座について観る必要があります。
その中でも特に冥王星は一つの星座に18年ぐらいとどまるし、海王星も13年ぐらいとどまりますので、ひとつの世代の特徴を示すといえます。
各世代の特徴的なことを少し述べてみたいと思います。
冥王星、海王星、天王星についてのみ述べてみようと思います。

・冥王星・・・1930年に蟹座で発見され、推定上、蟹座と双子座の間で順行・逆行を繰り返しながら1914年に本格的に蟹座入りしたと言われています。
占星学では、そのサインの示す意味を根底的に再創造します。根本的に作り変えられる部分を示しています。
蟹座の冥王星時代(1914~1939)
蟹座という「共同体」(一般的に家族などの仲間意識)を弱肉強食という集団のルールによって徹底的に覆す、つまり第一次世界大戦や第二次世界大戦の起こった時代です。小さな集団としての家族や仲間関係が国家に吸収され「国のために犠牲になる」ことが当たり前になっていた。蟹座の仲間意識の異常さとして、勝った集団がいかに間違ったことをしていても、正義であると主張でき、そこに理屈が存在しないわけです。ちょうど昨今までの山羊座冥王星時代とは対極にあると言えます。

獅子座の冥王星時代(1939~1957)
情感的な盛り上がりの上での冒険的な楽しみを追及します。過激なファッションや、現実離れした爆発的な人生を求めたり、主観的で幼稚な子どもっぽさがあったり、新しい芸術的なテーマとして創造力を発揮し、世界に発信します。品位が転落の座にあるため、表現力が世間とは浮いた感じになっている場合があります。しかもそれを個性だと思い込む傾向があって世間に認められないことがカッコいいと思っているようなところがあります。これから来る水瓶座冥王星時代は個性的な生き方が支持されるので対極的です。

乙女座の冥王星時代(1957~1971)
時代の変革への欲求は、社会的弱者の健康と福祉のあり方の変革を図るという形で現れます。実務や健康管理などを徹底的に追及し、実務的なビジネスシーンはコンピューターの開発や医療技術の発展など、この世代が社会を担う年齢になった頃から急速に発展したと思います。確かに私の年代でもありますが、この世代以降の人はPCを使うことが割と普通にできると思います。

天秤座の冥王星時代(1971~1984)
人と人との繋がりとしての結婚生活や人間関係に対する伝統的な考え方が変革するという形で、新しい結婚制度が出てきたり、今までのような実務的なキャリアとかより、ストレートに結婚や対人関係に熱中する時代になってきました。(牡羊座~乙女座は個人的なアイデンティティを形成するのに対し、天秤座以降は他者との結び付きや集団社会に関係するため)確かに結婚観などがそれまでの世代とは異なっていて、今はやっているマッチングアプリなどにも抵抗のない世代だと思います。

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