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今放映中のドラマ「純愛ディソナンス」というタイトルの「ディソナンス」ってなんだろう?とその響きに興味があり調べたら不協和音のことだとか。

ドラマは最初、恋愛モノ、しかも教師と生徒のよくあるやつかと大して興味なかったのですが、タイトル通りだんだん不協和音が出てきてちょっと意外な面白さを見せています。

で、占星学で不協和音というとやはりハードアスペクトを連想しますが、音楽で言うところの不協和音は、特にドとレ、ドとシなど、隣同士の音を同時に鳴らすともう、気持ち悪くていやな音になります。でも、そこにソの音を加えて鳴らすとそんなに不快感は無くなるという、和音の不思議さがあります。

占星学でも、実は隣同士のサインはこの「不協和音」なのです。

不協和音というと、150度のインコンジャンクトが思い浮かびますが、実は隣同士の30度つまりセミセクスタイルも占星学でいう不協和音、いわゆる「エイリアンサイン」で、二区分、三区分、四区分のどれひとつとして同じにはならないサインなので、まるで理解できない性質のサインなのです。

インコンはまあ、理解不能だからもはや異星人だと思うようにして付き合う方が無難ですし、ハードアスペクトですが、セミセクスタイルは理解不能であるが故に惹かれるという、ソフトアスペクトになります。

実際自分のサインを1とするとセミセクスタイルにあたるサインは12番目と2番目にあたります。かたや隠れた敵を示す12番目ですが、自分にとっては割と御しやすい相手でもあり、あまり気を遣わないし楽です。でも、2番目は価値を示すハウスなので、一目置く相手ですから、相手からして自分の方が御しやすくなります。ただ、どちらも嫌いではないのです。

私は山羊座ですが、確かに水瓶座には一目置かざるを得ないし、生徒さんでも鋭い質問をして私をギョッとさせてしまうサインでもあり、侮れないサインです。母親が水瓶座強調なので(3点セット全て水瓶座)私は御しやすくなめられっぱなしです。

一方射手座には気楽な友人が多く、メールの返事が遅くなってもなんとなく許されるだろうと思ってしまうし、待ち合わせしても遅刻してもまあいいか、と思ってしまいます。

相手からしたら自分が2番目にあたるので、あまり強くは出れなかったりもしますのでこちらはつい気を抜いてしまう事もあります。

実際、夫婦には隣同士のサインの太陽を持つ夫婦がかなりいて、割とうまくいきやすいのです。

水星や金星は太陽とあまり離れないため、太陽星座の次のサインになる場合がかなりあります。

私の水星も射手座なので太陽とは不協和音になるため、自分の性格とは割とかけ離れた話し方、話す内容などのギャップは生まれます。

できれば水星が水瓶座の方が威厳のある占い師にはなれただろうなと思うのですが、射手座の水星の軽さが、ややもすれば面白みのない山羊座の実直さにユーモアを与えるからか、面白いと言われることが多く、親しみやすさにはつながっているのかなとは思います。普段の性格とかけ離れたことを言わない場合、やはり面白味には欠けるし、個性はあまりなくなります。自己矛盾を生む不協和音が魅力にはなるでしょう。

金星と太陽のサインが隣同士の場合、やはり不協和音なので意外と恋愛では苦労する場合があるのです。本来の性格と、恋愛観がかなり異なるからです。ただやはりその分恋愛に対しては貪欲になるため、自分とは、合わない相手を好きになっては悩むのてす。占いに来る恋愛相談で相手の気持ちがわからない、という方は大抵太陽と金星のサインがこの、エイリアンサインの30度です。

音楽でも、きれいな和音だけで構成された楽曲は確かに心地よく聴きやすいけれど、いわゆるイージーリスニングのようで、感度や刺激はありません。

ドミソやレファラのような協和音は、グランドトラインのように爽やかですが個性はありません。

でも、不協和音が入ると

ん?

となんか眉をひそめたくなるのだけれどなぜか耳に残るし忘れられないですね。

CMで流れている曲がなんか耳に残り調べてみたら、不協和音の羅列みたいな曲を作るエリック・サティの「ピカデリー」という曲で、軽快なんだけど音の組み合わせ的には不協和音が多く、ユニークな曲調が個性的なんです。

このように、不協和音はエッセンスとして必要で、協和音のコードに半音などの不協和音を足して作られる変速コードなどがあってこそ、魅力的な曲にもなりえます。

恋愛などは、いつも安定していないからこそやはり刺激的なのであって、みんな「ハマる」のではないでしょうか。

安定は時に退屈になります。

もちろん結婚生活などにはあまり刺激はいらないのでしょうけど、人生を豊かにするにはある程度の刺激としての不協和音は必要かもしれません。

ホロスコープも一つの楽曲みたいだな、と「ディソナンス」という響きから思ったのでした。






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