ギター002 ~速弾きはじめました~

ということでギター熱再燃とともに、僕のギター人生の喉の奥に引っかかっり、かつ逃げ続けていたことにはじめて真正面から向かい合ってみようかと…(そんな大層なものじゃない)。

それは・・・

”速弾き”

僕がギターをはじめた90年代前半は、テクニカル全盛であった80年代の”残り香”がありつつも、ニルバーナやグリーンデイなどオルタナ、メロコア勢も頭角を現す混沌期だったのですが、田舎の中学・高校生的には『3年の○○さんはX JAPANが弾ける』とか『XX高の○○ってやつがフェンダーUSA持っててイングウェイ弾ける』など、まだギターのテクニックがヒエラルキーの幅を利かせている時代でもありました。

SNSはおろかインターネットのイの字も無い時代なので、狭いコミュニティの中で熾烈などんぐりレースを展開していたというw


そんな中…ワタクシ…

ほんとぅ~~~に速弾きが苦手でして…

当然hideやtak松本、イングウェイに憧れ、それなりに練習もしたんですよ…

どうやっても右手のピッキングが速くならない…未だにそうですが、ちょっと筋のいいギター歴半年位の人にあっさり負けます(涙)。

負け惜しみにもなりますが、ここは『センス』がかなり問われるポイントではあると思います。

野球のピッチャーや陸上の100m走に近い感覚といいましょうか…

150kmのストレート投げる人や、100mを10秒切るような人は何もしなくても130km位の球を投げられたり、12秒で走れたりするけど、普通の人は死ぬほど努力しても130kmの球を投げたり12秒を切ったりすることすら難しい、これに近い気がします。


ここからは余談ですが…

僕がアコギに走ったりビートルズやクラプトンを好きといいだしたのは…この“速弾きコンプレックス”に起因してたりします。

『ギターはテクニックじゃない』とか『クラプトンがエディのソロの音数は無意味って言ってた』など、自分にとって都合の良い情報だけを抜き出し、中二病をフルに発症することで“分かってる人”を装うという…タイムマシンがあったら当時の自分を後頭部から撲殺したくなるイタい思考でクラプトン好きを装ってましたね…。

ビートルズはポップなので良かったですが、クラプトンがまー退屈なんだww


まだ『アコースティックギター』『アコギ』という呼び名も定着しておらず『フォークギター』と呼ばれることも多く、陽キャ組からはアコギなんてダセェとdisられることもありましたね。

ちなみに当時のアコギ勢希望の光は長渕と尾崎なんですが…僕…どっちも好きじゃない、という…苦笑


そんな感じで吉田拓郎や『禁じられた遊び』を弾いて胡麻化してたら…

"アンプラグドブーム到来”

という。

いやー時代が俺に追いついた(違う)。

クラプトンが歌で全国区になるわ、ゆずが流行るわ、キンキキッズが拓郎とバラティー番組はじめてアコギ弾き出すわで…一気にアコギが復権するわけですよ。


そのタイミングで大学に入学、僕が入った軽音サークルは先輩にメタラーが多かったんですが…彼らは彼らでフィンガーピッキングとかにコンプレックスがあるので、スリーフィンガーが弾けたおかげでメタラーよりも先輩から一目置かれるというw


そして同級生や後輩の初心者はどっちかというとゆずを弾きたいとかそういう人が多かったので、胡麻化しに胡麻化して“雰囲気上級者”でキャンパスライフを乗り切りましたw


その後はオリジナル主体のバンドをやり続けるのですが、この「オリジナル」というのがクセモノで…自分の出来ないことはしなくていいわけです。

相当自分の意志が強くない限り、オリジナルだけやってると楽器上手くならない気がします…汗


そして結婚・出産等でギター・バンド界隈から離れ今に至るというベタな流れという。

と、まぁこれまでのギターライフでどうにかこうにか速弾きから逃げてきたわけですが。

元々に”憧れ”があるということと、実はその間にギターを弾いていておぼろげながら”こう練習したらある程度弾けるんじゃないか?”みたいな感覚はあったりしたので、これを機に重い腰を上げてやってみようか、という感じです。


とりあえず”課題曲”とした1曲目はX JAPAN『紅』、ギターキッズ時代のリベンジですw
現代ギターシーンでいけばもはや『速弾き』とすら呼べないレベルな気がしますが…当時はこれが光速に感じたんだよ!!

ソロ冒頭のシーケンスフレーズ、2ヶ月位練習したら形になってきましたね(嬉)

「どーだ高校生の自分!!」みたいな…w

課題曲2曲目はイングウェイ『Never die』の3弦スウィープだったりと、マジで90'ギターキッズをなぞっている感じですが…いや…

”メッチャ楽しい”

ので良しとします笑

あとはまぁネットで速弾きのレクチャー動画上げたりしている人は当然「速弾きの得意な人・出来る人」なわけで、「速弾きのセンスが無くガチで弾けない人がもがいている」というアプローチってなかなか無いと思うので(当たり前だw)その辺を少しでも参考にしていただけたら…と…汗。


ということでこの『40歳からの速弾き』ネタも定期的にアップしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。



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