個人的イメージソング

以前から好きな曲に、鈴木祥子さんの「水の中の月」と言う曲があります。
失ってしまったものを取り戻すことが叶わないと理解はしつつ、でもまだ自分の中で終わりに出来ず、彷徨うようなうた。
90年代の曲なので、勿論まほやくとは全く関係の無い曲です。
ただ、

”たどり着く場所もなく どうして生きるのだろう”
(鈴木祥子「水の中の月」より引用)

の部分に、1部冒頭の頃のファウストを思い出してしまって。
「……やっと、長かった時間が終わる……。」(1部2章2話)
と言っていた頃。

自罰的で、人間を恨んで、それでもこの人はずっと生きる方を選んできたんだなあと。
レノックスに助けられた命を自ら捨てられないと思ったかもしれないし
自分がアレクを信じたために処刑された仲間への贖罪として自死を禁じたのかもしれないし、まあその辺りは勝手な想像なので全然関係ないかもだけど。でも、彼にとっては授かった命を最後まで生きるのは当たり前のことなんだなって。

そうして、先日読んだ2部19章で、やっぱりこの人生きる力が強いんだな(ネロが対照的すぎる…)、とか自分以外の誰かがいると頑張っちゃうんだなとか、レノとはこんな風に戦ってきたんだなとか思った訳ですが、19章は情報量が多すぎてまだなかなか言葉が出ません。1話ずつが長い長い長すぎる。いや、有難いんですが。

で、19章の革命軍組が出てる辺りを読んでて今度は中島みゆきさんの「with」が脳内で流れ出し、え、それはちょっと違うんじゃ…と戸惑ってる自分がいます。革命軍組(に限らないけど)、この先関係性がまた変わってくるんだろうな…とか考え始めるとまた脱線するのでおしまい。寝よ。

***** 以下2023.8.14追記 *****

鈴木祥子さんの「水の中の月」歌詞はこんな感じ。
https://music.line.me/webapp/track/mt0000000009fc8058

上記では一文だけ抜いて書いてますが、夜の中を歩く姿や、掴めそうで零れ落ちてしまった夢、憎み切れなかった友人の面影や魔法使いの長生きの宿命に対する絶望的な諦念と、それでも生きていく儚い雰囲気(多分実際には儚くない)とか、曲全体からいちいちファウストを感じるのです。
ファウストは、仲間とか友人とか幼馴染とかそういう部分とはちょっと違う所で(明確には分けられないと思うのですが)、魔法使いである自分を最初に受け入れてくれた人として、彼に対する感謝のような気持ちを持っていて、それを覚えている限り憎み切ることは出来なかったんだろうと思ってます。
まあ個人的な妄想なんですが。

妄想ついでに。
こちらはまほやくのストーリーとは全く関係なく、好きな曲のイメージ背景が嵐の谷になってしまった曲。どちらも可愛い曲だけど、何故そう感じたかは自分でもちょっとわからない。
遊佐未森さんの「午前10時午後3時」「Diary」
あー…嵐の谷で、ねこと戯れて過ごしたい。。
谷山浩子さんの「ハーブガーデン」
風邪ひきの歌ですが、こちらは歌詞にエルダーフラワーが出て来るからだと思う。その他のハーブも嵐の谷にありそうだし、ネロの雨の町のお店の畑にもあったかなあ。
なんて。

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