TEPPEI RECOMMEND 2024 1/27~2/23

今回の追加は26曲目のNewDad『In My Head』から48曲目のCardinals『Unreal』まで。一曲ずつ紹介する。

26曲目のNewDad『In My Head』は去年の5月にシングルリリースされていた曲なのだけど、完全にスルーしていて今回のアルバムで初めて知った。他の人も言ってるようにキュアーとかピクシーズとか、最近だとSORRYとかそういう感じのサウンド。幅広く支持されるバンドだと思う。

27曲目はPonte Pilas『Too Much Scenery』。Ponte Pilasはドイツはベルリンの4人組ロックバンド。イギーポップとかを連想する直球のロックンロールなんだけど、サウンドはポップで親しみやすい。

28曲目のKula Shaker『Indian Record Player』はバンドの好調さがうかがえる切れがいい一曲。今回はオリジナルメンバーでのレコーディングとのことでシングルの『Waves』からして何か違う感があったわけだけど、アルバム『Natural Magick』を通して聴いてみるとほんとデビュー当時の怖いもの知らず感というか、抑えられない衝動というか、ほとばしるエネルギーを感じる。

29曲目はDucks Ltd.『The Main Thing』。Ducks Ltd.はカナダのインディー ロック デュオ。この疾走感、キラキラと煌めくギター、ネオアコ好きにはたまらない一曲。

30曲目から32曲目のGraziaは新人バンド。どこの国の人なのかも知らずに聴いてたのだけど、いまYouTubeの注釈をDEEPLで翻訳にかけてみたところ、ロンドンの男女二人組のバンドらしい(男がギターで女がボーカル)。ピックアップした3曲ともアイディア一発のパンキッシュなガレージロックで自分の好みのど真ん中。そういうのが好きな人は是非お試しあれ。

33曲目はBrittany Howard『What Now』。一世を風靡し、2018年に活動休止したアメリカのバンドAlabama Shakesのフロントマン。この曲は2019年に発表した『Jaime』以来のソロ二作目となるアルバム『What Now』の表題曲なのだけど、めっちゃダンサブル。アルバムの全体としてみるとダンスミュージックというわけでもないのだけど、8曲目の『Prove It To You』なんか、ROMYなんかと繋げたら気持ちよく踊れそうな四つ打ちだし、ブリタリーの音楽趣味に変化があったのか、いやいや元から好きだったのか、あるいは最新のトレンドをキャッチアップしてないと生き残れないってことなのか、いずれにしてもいいアルバム。

34曲目はビヨンセの『TEXAS HOLD'EM』。いやあビヨンセをヘビーローテーションする日がくるとは。これまでも売れてる曲は無視できないということでビヨンセはチェックしてきたけど、この曲は純粋に好き。もともとケルト音楽が好きで、だからケルト音楽を源流にもつカントリーには好きな曲が結構あるんだけど、この曲はその中でもかなり上位。軽やかでしなやかで力強さもあっていいですね~。

35曲目のパールジャムの『Dark Matter』はツェッペリン系(The Musicとかストーンローゼズのセカンドとか)のごつごつしたリフにエディ・ヴェダーのあの声(なんと評すればいいのか)が乗って、とってもカッコいい仕上がり。ライブで観たい。単独で来たらいくかなチケット高いんだろうな(はぁ~)。

36曲目はヴァンパイア・ウィークエンドの新曲『Capricorn』。ヴァンパイア・ウィークエンドについては2008年にデヴューしたときから好きで、これまでのアルバムも全部好きなので、今回の曲も当然のように好き。BPMが低くてストリングスが入っててメロディアスというヴァンパイア・ウィークエンドの黄金パターンのこの曲、だから初回視聴時うんうんと笑みを浮かべながら聴いていたのだけど、中盤過ぎに驚くことになった。歪んだ音、不協和音が鳴り響いたんだからビックリする。これはかなりの変化。これまで同じようなタイプの曲(例のストリングスが入っててメロディアスというやつで、『The Kids Don't Stand The Chance』や『I Think You A Contra』がそれ。オルガンが入ってるという点は『Step』にも通じる)では始まりから終わりまで心地よく聞きとおせたものだけど、今回はそんなイージーなリスニングはさせてくれない。このサウンドの変化がなにを意味するのか(もう一曲リリースされた『Gen-X Cop』でも歪んだ音が登場するので、『Capricorn』だけというわけではなさそう)、4月5日リリースのアルバムをワクワクドキドキ待ちましょう。

37曲目はGaffa Tape Sandyの『Scrapbook』。このバンドはイギリスはブライトン出身の三人組ガレージロックバンドで、グラストンベリー・フェスティバルへの出演経験もあったりして、イギリスではすでに人気らしい。パンクロックの激しさがある一方、胸をしめつけられるスウィートなメロディーもありと書いてて思ったのだけど、WEEZERに近いものがあるのかもしれない。気になる方はチェックをば。

38曲目はAlfie Templemanの『Eye Wide Shut』。Alfie Templemanはイギリスはカールトン出身、21歳のシンガーソングライター。マイケルジャクソンにもMIKAにも、あるいは今をときめく1975にも繋げられるポップなロック。この完成度で21歳とか末恐ろしいものがある。

39曲目はCosmo's Midnightの『Fantasy』。Cosmo's Midnightはオーストラリアの二人組(双子!)エレクトロニックミュージックデュオなのだけど、この曲はめっちゃソウルフル。最新テクノロジーで進化した80年代ディスコ。

40曲目はJane’s Partyの『Common Guys』。Jane’s Partyはカナダはトロントの四人組ポップロックバンド。明るくってめっちゃキャッチー。一昔前になるけどDAS POPとか好きだった人は好きかもしれない。

41曲目と42曲目はちまたで話題沸騰のFrikoの新譜から。41曲目の『Crashing Through』はまるっきりガレージロックな始まりからぐんぐんスケールが増していき、ブライトアイズかアーケイドファイアかという感じになるヤバい曲。曲の構成も面白いけど、なにを歌ってるのか歌詞はわからないけど怨念こめこめ系の、それこそコナーオバーストみたいなボーカルも素晴らしい。42曲目の『Chemical』は、ダウナーなPains Of Being Pure At Heartって感じかなとか思って聴いてると、中盤のケミカル!ケミカル!の掛け合いに面食らう。『Crashing Through』と同じでこれも怨念系なんだろうか(あとで歌詞をチェックしてみよう)。

43曲目と44曲目はアメリカはフィラデルフィア出身の四人組出身のロックバンドSheer Mag。43曲目の『Eat It and Beat It』を聴いたときには笑った。いつの時代だよって。ここまでこってこてのハードロックをいまやるかって。でも好きなんだよね、こういうの。高校のころから。で、気になったからこの曲が入ったEPをチェックしたら、EPの2曲目が44曲目の『Moonstruck』でまた驚いた。ジャクソン5じゃないか!って。一体どういうバンドなのか、注目していきたい。

45曲目はKasabianの『Call』。音数を減らした静かな始まりに、ああ今回はミニマルな感じねとか思ってると、37秒から突如としてアップビートなダンスナンバーに早変わり。ダンスフロアで映えそう。

46曲目はShannon and the Clamsの『Bean Fields』。Shannon and the Clamsはアメリカはオークランドの四人組バンド。こういうウキウキするシャッフルビートの曲を耳するとすぐに欲しくなる。特にこの曲みたいにカントリーだと特に(理由は34曲目はビヨンセの『TEXAS HOLD'EM』を参照)。今回初めて知ったのだけど、このバンドはオールディーズからガレージパンクからロカビリーからと音楽性が幅広いみたいで、今後どんな曲を出していくのか要チェック。

47曲目はRed Rum Clubの『Godless』。一聴、ついに来たかって感じで笑ってしまった。イントロからまるっきしThe Last Shadow Puppetsの『The Age Of The Understatement』じゃないか!って。でもあの曲は2008年でもう16年も経ってるわけで、こういうリバイバルがあるのは変じゃない。というか、とてもいいことだなと思う。『The Age Of The Understatement』がリリースされたとき、アレックスターナーとマイルズケインはずいぶんと大げさな曲を出してきたもんだという印象を抱いた記憶があるんだけど(気になって元ネタであるスコットウォーカーを聴いたりした)、そういう大げさな曲がロックにどんずまり感漂ういま、また出てくるっていうのは素直に嬉しい。

48曲目はCardinalsの『Unreal』。Cardinalsはアイルランドの四人組ロックバンド。まだシングルを数枚だしているだけという彼らだけど、この曲を耳にしてオアシスの『Stay Young』を連想して、ホントだろうかと思い、二度目に聴いた時にははっきりと好きになっていた。フィードバックノイズまみれのギター、やる気があるのかないのか分からないジュリアンカサブランカスみたいなヘロヘロなボーカル、大物になる予感がプンプンする。ピッカピカの新人。是非いまのうちからチェックを。

思いついてやってみたけど、めっちゃ大変だったから次回から一週間に一度更新にしようかと(わからんけど)。





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