ヤングケアラーを知るとは。
某市社協が主催するヤングケアラー理解促進のウェビナーに参加しました。
地元でこのような講演会が開かれるのは珍しいと感じたのと、どのくらいの人数が参加していて、どんな人たちがヤングケアラーについて関心を持っているのだろうと知りたかったというのもあり、思い切って参加してみました。
いろいろ物申したい部分は、アンケートにて書かせていただこうと思っているのですが、言いたいことはただひとつ。
「当事者抜きでいくら話をしても、いまいちピンとこない」
ということでしょうか。
ヤングケアラー当事者は無理でも、大人になったヤングケアラーだった人たちはいくらでもいるのでは?と思った次第です。
それから。
ヤングケアラーのコマーシャルを見てもそう感じてしまうのですが、どうしても「介護をしている若者」のイメージだけが先行してしまいます。
私のようなコーダは、「言語(手話)通訳」はもとより、「聞こえないという障害」と「社会からの無理解という障害」の中で常に戦い、「ろう文化と聴文化というふたつの文化」の中で揺らいで生きていますが、そのことはほとんど知られていません。
どのようにしたら知ってもらえるのか、理解してもらえるのか。
知識よりも、実際のケースを知ってもらった方がきっと分かりやすいのだろうと感じました。
当事者団体の存在もPRをしていく必要性も感じました。
いくら支援したいと思ってくださる方々がいても、何をどのように支援したらいいのか分からず、福祉の現場で働いている方々が皆さん戸惑っているような印象を受けました。
子どもが見ず知らずの大人に家族のことを相談するのはハードルが高いことで、子どもは相談するという発想すらありません。
普段の生活で、地域でのつながりがあるかどうかが重要ですが、現代社会でなかなか難しいのが現状です。
何か今後のヒントになることは無いかと、私はいつも模索中なので、またこういう機会があれば参加していきたいです。
こちらも良かったらお読みください。
ぜひ手話でご挨拶を申し上げたいところではございますが、手話には文字がありません……なんということでしょう!…ということで、これからも日本語で文章を書いていきたいと思う所存です。