駿河敬次郎医師とザンビア
ザンビアの乳幼児の死亡率を下げるために
1980年代から駿河敬次郎先生は、海外の医療、特にザンビアの小児医療のために、積極的に協力してきました。乳幼児の死亡率が高いザンビアに、世界の最高水準の新生児 小児医療の技術をもって人材育成に協力してこられました。たとえば定期的にザンビアの医療技術者を順天堂大学に受け入れ、技術指導をされました。また私財を投じて、ザンビアの学生を毎年、日本に留学させていました。
ザンビア大学新生児小児外科センターを作る
日本の無償援助によりザンビア大学に新生児小児外科センターが作られたプロジェクトを最初から担当してこられました。病院を建てるだけでなく現地の医師を育てるために、駿河先生は十数度ザンビアを訪問し、現地医療機関や政府関係者とも数えきれないやりとりを行い、無事に病院はスタートしました。
ザンビアの子供たちの病気を助けたいという駿河敬次郎先生の情熱により、現地の医師・医療技術者が今多く育っていってます。ザンビア政府からは、1984 年ザンビア叙勲(勲一等功労賞)を授与されています。
文化の違いを超えて
私も、東京都千代田区 神田美土代町の東京YMCAの中にザンビア医学協会を2000年ごろに訪れ、ザンビアからの留学生にお会いしたことがあります。「パーティーに来ていくスーツがないから貸してくれ」と留学生に言われ貸したところ、そのままスーツを返さずに帰国する、ということがありました。私が戸惑っていたところ、駿河先生も、日本とザンビアの文化の違いもあり、いろんな留学生のトラブルに直面されていると伺いました。いろいろあっても、相手を赦し、無償の援助を続けていた先生の懐の広さを感じた出来事でした。
ーー資料ーー
毎日新聞1987年4月21日
北國新聞 昭和60年2月28日
ザンビアからの留学生を毎年、日本に受け入れ医療技術協力をしていた
ザンビア大学とのやりとりの一つ
ザンビア大統領が来日した時の交流
。
日本ザンビアの文化交流にも貢献
昭和56年 ザンビア大学小児外科未熟児医療センター開設記念会にて
昭和56年 ザンビア国より叙勲。カウンダ大統領と共に
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