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三三章 Stage2

落車から4時間後の出走になった。
サラダマカロニを食べてレースに備える。

レースが始まりチームからはアタックを潰せとオーダーされていた。オーダー通りアタックを潰した。コース特性的に逃げずらく逃げが生まれたとしてもレース中盤の標高差400mの山で吸収されると読んでいた。また中盤の山で千切れてもまたは中切れで集団から離れてもその後のくだりで追いつくと読んでいた。

予定通りにレースは進み山岳で集団かな離れてしまったがその後容易に追いつく事ができた。その後ラスト15kmくらいだろうか。位置取りが激しくなっていた。
その時自分はみんなが欲しがるようなポジションにつく事ができた。そこは以前より成長したところだろう。

どのように位置取りをすればいいのか。

海外を走る選手は誰もが考える事だと思う。自分はまだ未熟で教えれる立場ではないけれど敢えて言うならば集団の中には高速道路のような追い越し車線と現状維持の車線、追い抜かれ車線が存在している。例えば時計回りの周回コースであれば左が追い越し車線になる事が多い。逆も然り。反時計回りの周回コースでは右側が追い抜き車線が多い(と思う)。直線のような道では真ん中が追い越され車線になる気がする。海外のほとんどが右側通行の為、練習の癖からか右側に寄りがちである。そのため直線では左側にいると追い越しやすいと思う。あとは勘が重要である。

レースレポートから外れてしまったが良いポジションで最後のショートクライムに差し掛かった。三番手にいて間違いなく価値を狙えるポジションだった。しかしフィジカルの低さ故にポジションを落としてしまい19位で終えた。因みにひとつ前にいたチームメイトのディランは2位でフィニッシュしている。

Stage3に続く。

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