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鉄と文章は熱いうちに打てってね

これは‪VTuber‬名取さなの公式イベント「さなのばくたん。」に行ってきた感想である

どうしても自分の中に収まりきらないクソデカ感情くんを整理したかった、また少しでもこれを共有したかったから、文字に起こした
此方文章なんてまともに書いたことがない一般モブ男性

人の黒歴史はきっとこうやって作られるのだろう、共感性羞恥を感じたらブラウザバックを是非とも推奨する

前置きは長い、タダなので保険は沢山かける

(ライブの内容は当日の記憶だけだと混濁しているためアーカイブで確認しながら書いた)




11時過ぎくらいに目標の建物に到着
面白がってついてきた友人も付き合わせて30分くらい並んだ。
途中で缶バッジフルセットの売り切れ情報が出て落胆する声がそこらから聞こえる。
私の目当ては名取さんのアクスタ
沢山用意してくれているとはいえ並んでいるのを見てしまうと、焦って並んでしまうのは私だけではないはず…。
そして物販で買い物を終えた私の手の中にあったのは名取さんのアクスタ、ポストカード付きのさなコレ、缶バッジ1つ。
ちゃんと買えた、ありがとう。CDは保存用、缶バッジは運試し用だ(SSR確定ガチャの為何が出ても大当たり)


時間にはかなり余裕があった為、建物内を探索することにした。
LA CITTADELLA という建物は駅前ようなの喧騒はなく、1歩踏み入ると、まるで異世界のような景観が広がっていた。
ところどころ『#さな歩き』で見た場所があり、これが聖地巡礼ってやつか…(聖地巡礼は初めての経験)と思っていた。建物内は立体迷路のように複雑な造りをしており、歩くのは冒険のようで年甲斐もなくとてもワクワクした。

16時20分、そろそろかとエスカレーターで2階へ行くと大勢の人がいたのだが、なぜか1階へUターンを決めてしまった
……何を逃げる必要があるのか、彼らはいわば同志ではないか

16時40分、少し遅れての開場となったが無事入場することができた。フードの裏地がピンク色の黒パーカー、良く目立つ。

何度もチケットの存在を確認しつつ無事に入場。
エスカレーターで上に行き、最初に目に映ったのは1m以上あるフラワースタンドの数々。
設けられたアルコール消毒液やそのテーブルにも名取の姿が…、ナースだもんな。
人の流れが落ち着くまで様子を見ながら大喜利の回答をした、悔しかったのでこれでもかってくらい大喜利させられたことを擦った。流れが遅かったから気になって奥に目をやるとそこにはさらに沢山のフラワースタンドが並べられており、せんせえ達のでっかいラブを再確認した。

映画館の中にはポスターいっぱい貼られてるが、まさか名取仕様の映画パロディポスターが並べられているとは思わなかった、見た瞬間は?って声が出た。出てない。
一つ一つじっくりと眺め、ようやく席に腰を下ろし、時間を確認すると17時26分。ちょっと焦った。こんなに詰め込んでくるんじゃない全く…、ありがとう最高だ。

映画泥棒のパロと思われる、3人の名取が演じる会場内での注意事項…、あまりにも可愛いが過ぎる。他にもコラボの情報やさな歩きなど、全てが名取に関係するもので作られていた。



17時30分、会場内は暗くなり、突然始まるおかしなメンバー紹介からのカウントダウン。
ぴかぴか棒の準備がまだだったので慌ててバッグから取り出した、手元見えなくてめっちゃゴソゴソしてごめんなさい。

途中でカウントダウンが止まり拍手を要求する演出、会場に響く拍手、
「もっともっともっと!」
掴みはバッチリだった

私はスクリーン12の中央端だったのだが、見えるのは沢山のピンク色に光るぴかぴか棒。
すごい…名取が見たかったのはこれのことなのか…、
壮観だった

カウントが0になり、流れるのは新曲『エッビーナースデイ』
こんな序盤で!?
「せんせえありがとう誕生日できたよー!」ってところ、ずるじゃないか?目から汗がこぼれた。今年は開催できて本当によかった…。
続けて歌ったのは『ファッとして桃源郷』、そして『ギミーレボリューション』
最初からテンション爆アゲな最高の3曲だと思う。
歌って踊る制服姿の彼女はさながらアイドルのようだった。
名取のトークに対して会場内で反応があると名取もそれに返してくれるのはライブ感があって最高だった。ライブである。
「名取のことを好きな人〜」からの会場内無反応の一体感はいつもの配信のようで、一種の安心すら覚えた(事前に何も打ち合わせとかしてない、本当に)

さなチャンネルキャラクターズからのプレゼントコーナー、キャラクターに対応する色のサイリウム振ってる人もいた。いろりちゃんって何色で振ればいいのだろうか…

その後始まったのは問題のせんせえたちの大喜利企画。
私は面白い回答を思いつくことはできなかったと思う。だがそこは鍛えられし大勢の叡智の結晶、どれも面白かった。回答に賞賛を送る拍手が途絶えなかった。耐えられなかった時は笑い声も漏れた。

みんなで配信で作ったケーキの登場。
サイリウム赤くし、ロウソクの火に見立てて一斉に消すところ、会場をすごく上手に使ってて良かった。ぼくもちゃんと消すことが出来ました!偉い!
名取の合図とともに一斉に消えるところはとても美しかった。画面も同時に暗転し、会場に訪れる静寂


王の姿で登場し、歌うのは『Make it!』
なりたかった自分へ、流れるムービーとライトアップする王の衣装、
過去配信のサムネイルの中を駆け抜けて行くムービーも、ラストの演出で名取のサインが後ろででかでかと光るのもずるい…、ところどころ歌と彼女が被る。
これは、他の人にはどれくらいの致死ダメージ入ったのかとても気になるところ
そして畳かけるように歌うのは『PINK,ALL,PINK』
1年だ、1年の時を経てライブで初お披露目される去年のばくたんで歌うはずだった曲。
必死になりすぎていて歌詞を1部変更してることに気がつくまで少し時間を要した。


「君の愛を伝えてもっと!」

心の中で叫んでいた。正直、気兼ねなく(?)叫ぶことができるインターネットで視聴してる人たちのことを羨ましいとさえ感じた。
会場はピンク1色、ハッピーカラーに染め上げられていたのを覚えている。


会場を使った企画、解釈一致クイズが始まる。
スクリーン12、毒ガスを撒かれると言われても尚サイリウムで主張をアピールしていた。いいね、推しに命を捧ぐことができるなら本望。
考える時間があり、その間、リズムに合わせてぴかぴか棒を左右に振っていたり手拍子をしたりしたのもとても楽しかった。
引っ掛け問題も用意していたようで、してやったと喜んでいる名取に対し青色や赤色にして反応できる人たちがいて、機転が利いてすごいと感じた、是非倣いたい。
液タブをディスプレイの枚数にカウントするのはずるだと思う。TweetDeckでいっつも呟いてるじゃん?私は普通に騙された(そもそも普通の人はクライアント何使ってるかいちいち見ない)

スクリーン12は本当にそういう特色だったのか、それともたまたまだったのか、ほぼ一択で拍手がまとまったいた。
そのまとまり具合は、もはや軍隊のそれである(毒ガスで殺るには勿体ない)(馴れ合いをしてるアピールをしてしまったのでしょうがない、厳しく罰せられる)

正解数はギリギリノルマを達成し、公開される解禁情報たち(ノルマ達成しなかった世界線も見てみたい、見たくない?)

ずっとあったいいなと思っていた名取×グルメ漫画。

配信が決まった『エッビーナースデイ』


そして新曲

……新曲!?
脳がバグった。
さなコレのtrack4は情報を一切伏せられていたため、何かあると予想しなかったわけではないが予想以上だった。
この女本当にやってくれる、ずるい。

そろそろ終わりに近づいていると彼女は言った。
嫌だ、ずっとこのままでいたい。ここに居座りたい。
「ここに住まないか」、彼女は言った、老人ホーム建てよう、毎日毎日ハピマテの話しよう…。

会場にはぴかぴか棒を青色に変えて悲しみを表現する人もいた。
だが、名取は「新曲を聴きたいか」と何度も問いかけ、愚図る私たちをしっかりと引っ張り進行をした。


新曲のタイトルは『アマカミサマ』
いままでの曲とは雰囲気が変わり、少し落ち着いた感じの曲調だった。
歌詞から感じ取られるのは名取とせんせえの関係。
なんだか心地よくてエンディングにはピッタリだと思った。

誕生日、おめでとう名取




精一杯の拍手をし、浄化されそうな意識の中ひとつの疑問を覚える

……

…まだ1曲、あの曲を歌っていないではないか、

そんな希望に縋り付き会場内で揃うアンコールの手拍子

皆も必死なのかどんどん、どんどん加速していく手拍子
もうこれ以上は、と思ったところでようやくでてきた名取は…

いつものナース服を着ていた。

そして初期の頃に使っていたBGMが流れる。
懐かしい記憶と共に、内から熱いものが込み上げてこぼれそうになったが必死に堪えた。


彼女からせんせえたちに向けてお手紙を書いたと言った

読み終える。


「名取のこと、好きな人〜」

最初の問いをもう一度彼女が投げると会場は今日1番に沸き上がった。

「やっぱ好きなんじゃん」

当たり前だ、好きに決まってる。
会場内からはいくつもすすり声が聞こえた。


もうここから曖昧だ。自分はどうなっていただろうか。覚えているのは名取が『さなのおうた。』を歌っていたこと、右から左へ流れる名取の誕生日を祝うせんせえたちの言葉、もはや自分はまともにぴかぴか棒すら振れなくなっていたこと…


あぁ、本当に終わってしまったんだな。
ちょっと時間が欲しい、立つことができなかった。
1月末にあった‪イベントの時よりも比にならない威力を持った純度100%の名取は真正面から受けて正気でいられるわけがなかった。
あんなのはもはや暴力である…、ずるい。



終演後に聞こえるぽんぽことピーナッツくんの声。マジか…。


この2人のトークのおかげで元気が出たし正気に戻ることが出来たと思う、2人ともありがとう。






映画館の外に出ると、そこには名取さなが『居た』
こちらを向いて手を振ってさよならを伝えているようだ。

バイバイ名取、
名残惜しいが私は建物を後にする。

去年のリベンジで無事開催出来て本当によかった…。


…誕生日おめでとう名取。








隙あらば自分語り
彼女のことを知ったのは2018年5月の地獄に落とされる配信の切り抜きにて。
その頃は声とか立ち絵可愛いな程度にしか見ていなかったし配信をライブで見ることもアーカイブで見ることもなかったと思う。

その後、とある出来事で何か他に拠り所を探していた頃の自分に名取はピッタリだった。始まりはちょっと不純だったかもしれないし実は名取じゃなくて誰でもよかったのかもしれない…。
それでも、数々のネットスラングを使い、リスナーたちと楽しそうに殴り合う彼女の姿を見て、自分もこの輪の中に入ってみたい、と思ったのは確かだ。人生についてうじうじと悩んでいる自分が馬鹿らしく感じた、救われたとさえ思っている。

配信を追っていくうちにどんどん彼女に惹かれていった。

この配信では大きくなりすぎた感情をこちらに訴える、不器用な女の子の姿があり、それを見た私は彼女のことを全力で応援しようと心に決めた。


そして2019年のクリスマスイブ、配信の最後で重大発表があると言う。
2周年の誕生日では映画館のスクリーンを借りて盛大にお誕生日会をやる、と。

寝耳に水だった。


私は頑張って努力して、目標に向かっていく誰かの姿を見るのが好きだ、 そしてその努力が報われ、成熟するのを見届けるのが大好きだ。

この誕生日イベントだけは絶対に現地で応援したい!という気持ちで、初めて自分には殆どなかった行動力を奮い立てた。普段休日は午後まで惰眠を貪り、動画を見ながらソシャゲしかやっていないような奴が、だ。


そんな中、世界では某ウイルスが大流行していて、このイベントもその影響を受け、中止となった。

残念であり悔しかった。

今でも当時のことをよく覚えている。1週間以上引きずって仕事やらプライベートやら全然身に入らなかった。それに今回のイベントまでなにかに囚われていた気さえする。

3月7日、代わりのライブ配信が始まった。

タイトルは『さなのばくさん。』


その配信では、気丈に振舞い、いつものように笑いをとり、あろうことかこちらに心配かけてごめんねと謝罪する名取。


1番悔しいのは彼女のはずだ。
次があるならその時は全力で挑もう。私はそう強く思った。

この1年間はどんなことよりもこの女の子の配信を第一に考えてた気がする。世の中は良い方向には転じていなかったが今年はリベンジをすると彼女は言う。きっと私の想像のつかない以上にかなり念入りに準備を進めたのだろう。

先行抽選でチケットが当たった時は心臓のドキドキが止まらなかった、何度も何度も夢じゃないかと確認した。
その日が来るまで更新される情報とともに指数関数的に高揚していくのを感じながら迎えた当日3月7日、あとは最初に書いた通りだ。


何度もずるいという言葉を使っていたが、それほどまでに名取はずるい。
普段ははぐらかす癖に、大事なところでは絶対に外さずストレートに伝えてくる。
そういうところに私は惹かれたのかもしれない。

これからも私は彼女の活動からは目を離せないだろう。



最後にもう一度


ありがとう名取、本当に誕生日おめでとう。この1年が名取にとって素晴らしい1年でありますように……

さなのばくたん
人生に間違いなく残るくらいの最高のイベントだった
こんな駄文の最後だが、
『さなのばくたん。』に関係した全ての方々に感謝の気持ちを伝えたい

ありがとう




この動画が上がった時は本当にワクワクが止まらなかった。


今回の開催について読んで欲しいと思う記事様


名取の動画は全部好きだが(脳死全肯定)、特に私が好きな動画

2019年のクリスマスイブの配信(危なそうだからリンクは置かない)

























こんな話を本当の最後、それこそオチとして持ってくるのは卑怯だと感じるが、これなしには彼女を語れないと私は思っている。

名取さなという少女にはもうひとつの魅力がある。

それは彼女の二面性だ。

いつか音沙汰もなく目の前からいなくなってしまうのではないか、儚さというか不安定さというか…、そんな不安を常に抱きながら私はいつも楽しそうに配信する彼女の姿を見ている。
37本目、2周年記念の深夜、数々の配信に散りばめられた謎、そして今回の最後の映像。


物語には終わりが存在するもの。
終わりに直面した時の私を想像するのはとても怖い、だがその時は実はそれほど遠い話ではないのかもしれない…。

私は彼女に借りを返すことができていない、返せる気がしない。

だからせめて彼女の物語が終わるその時まではずっと見守っていたい

自分勝手だとは思うが、その時はきちんと別れの挨拶をさせて欲しい。
そう願う。


こんな乱れたnoteを最後まで読んでくれた人へ

ありがとう

おしり


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