見出し画像

在日外国人しか雇わない派遣会社

いろいろな求人情報を見ていると、心躍るような、そんな文言がちらついているのに、給料が異常に低い仕事を時折見かけます。例えば、今すぐみなさん、調べてみてください。空港の国際線チェックインだとか空港のカウンター業務だとか、そういう仕事。18万円から25万円。そんなものが多いと思います。経験者だから言いますが、空港のチェックインには専用のシステムを覚えなければならず、法令の知識も入れなければならないので、最低30万はもらわなければ労働に合わないと思います。しかし現実に25万円以上になる仕事はなく、死ぬほど残業してやっと、ではないでしょうか。

スペイン語の通訳の仕事で言えば、日本でいちばん大きな自動車会社さんの通訳で、2200円くらい。ところが同じ会社で英語の通訳は2500円。もちろん、これは自動車会社さんの問題ではなく、派遣会社のピンハネ分の問題なのです。しかし、それだけではありません。愛知県や三重県のスペイン語の求人を見ると、時給980円〜1200円くらいのものが多く目につきます。スペイン語の通訳が、です。

これはなぜなのか。
まず、他の記事でも少し書きましたが、空港のサービスをする派遣会社についてお話しします。みなさん、最近成田空港の様子はご存知でしょうか。成田空港といえば、かつては海外旅行へ行くためのある意味憧れの空港でした。ところが、今成田空港に行くと、ANA、JALを除いては、チェックインカウンターにいる人はほぼスリランカ人、ネパール人です。たまに中国人もいます。そしてその人たちは、お客さんに対して「そっち」と言いながらまるで犬を追い払うかのような手の仕草をしたり、丁寧語、敬語、謙譲語がめちゃくちゃだったり、漢字が書けない、パソコンのシステムの漢字が読めない、朝は出勤前にタイムカードの打刻をしてはいけないのに、まず打刻をしてからロッカーまで行き、髪の毛は寝起きでボサボサな人ばっかりなのです。

今一度言います。成田空港へ行ってみてください。ANA、JAL以外はほぼスリランカかネパールです。

東海地方のスペイン語の求人については、こうです。
東海地方や群馬県には日系人が多く住んでいます。ブラジル人、ペルー人です。だいたい家族を引き連れてきています。住む歳月が経てば、片言の日本語を覚えます。そして、時給980円のスペイン語通訳に応募してしまうのです。

雇っている方の企業も問題です。

通じればいい」「通じてるみたいだから」

という会社ほど、こういった日系人を安い給料で雇っています。そもそも、雇う方が、正しいスペイン語かどうかわかっていません。よく考えてみてください。みなさんが海外旅行へ行って、たまたま

「お便所」

と書いてあるのをみて、いちいち「これはトイレとか洗面所に直した方がいいよ」と言いますか?多分、自分の中で咀嚼して見逃してしまうのではないですか?

日系人の方々は、日本語のレベルは低めだと思います。丁寧語、謙譲語などわからないと思います。でもとりあえず「通じてるみたい」。これで信じきってしまう。それでいいと思っているようですね。

私は、翻訳や通訳は「日本人が言葉の裏にこめている思い」もきちんと訳すことが大切だと思っています。翻訳では、アクセント記号を使わなければならない部分は必ず使います(当たり前)。ですから、普通時給2000円未満では一切仕事を受けません。月給で言えば35万円ほどにならないものは、基本的に却下します。

「通じればいい」
「スペイン語が話せる」
「メキシコに行ったことがある」

これは、通訳ができるということではありません
しかし現実は、市役所や町役場、どこかの保育園施設、町工場、どこもスペイン語の通訳に時給980円だの1200円だの月給20万円だの…。

通訳や翻訳を生業にしている人たちは、仕事のために今でも必死に勉強をしているのです。単にちょっと留学しました、ちょっと話せます、なんか通じているみたいという程度ではないのです。

言語はコミュニケーションのためにとても大事なツールです。相手が間違った理解をして、機械に腕が巻き込まれて怪我をしたり、コンテナの下にいて下敷きになり死亡した事例があったとしたら、「通訳の責任」だけではなく、「そういう人を雇っていた会社、行政機関の責任」は追及されて然りなのです。

このまま時給や月給が低いままであれば、私だったらもっと収入の得られる英語や海外に行きます。どうしても、980円でもいいからスペイン語の仕事したいわけではないし、そんないい加減な通訳もどきさんと同じレベルにはみられたくありません。

◯◯市役所さん、〇〇派遣会社さん、〇〇自動車株式会社さん。通訳や翻訳を生業にする人のことを、そんなに低くみていらっしゃるのですか?

以上