僕がゲイだとカミングアウトする理由Vor.2

前回、カミングアウトした話の続きの話をしようと思います。

カミングアウトしてからの変化

カミングアウトをしてから僕の生活にはなんら変化はなくむしろ、生きやすくなった気がする。

オープンに会話できたり自分が好きなものは好きだって言えたり過ごしやすくなった。

noteを投稿してから
公園でイヤホンを付けて音楽を聞いていた時に
たくさんの方からメッセージが届いて、その文章をSiriが勝手に読み上げて
聞いているうちに自然と涙が出てきた。

謝ることは何もないのに、「今まで傷つくこと言ったかもしれない、ごめん」って伝えてくれたり、泣いてくれたり、温かいメッセージで溢れて、自分の心に色んな感情が湧いてきてたくさん泣いた。

それから僕のことを知ってくれた人とは、前より仲がグッと良くなった気がした。


ただ、自分でもう後戻りができない状態にしたから、どこか孤独だなって色々不安になって寝れない夜がある。

涙が溢れてくる夜がある。

朝が来ないでほしいと思う夜がある。

そんなふうに思いながら目が覚めた頃にはそんなことは忘れる。

最近は、見えるものも感じるものも変化していって
変わっていくもの、そうじゃないもの、
離れていくもの、残るもの、新しいもの、
今あるもの、昨日感じていたもの、今湧いてきたもの、信じていたもの、
たくさんのものが僕を置いてどこか行ってしまった。

そんな感じ。

何が言いたいかって?

自分でもよくわからない。

お父さん

お母さんにカミングアウトをしてからより仲が良くなった。
ただ、お父さんにはまだ伝えていなくて父の日ということもあって
お父さんには伝えたいと思っていた。

久々に連絡をして、勇気を出してお父さんにカミングアウトをすることにした。

そもそもお父さんと僕は仲がそんなに良くない。お父さんと取っ組み合いの喧嘩もしたこともある。しょっちゅうだった。

お母さんが携帯の操作でわからなくて
代わりに操作した時に、
検索履歴に「離婚」
というワードがあって僕は独りで部屋で泣いた。そんな日もあった。

今は割と話す。
コミュニケーションは少ないけど。


電話では、東京生活はどうなのか、少し照れくさそうに僕は話した。

お父さんは、
地元で23度で暑いってお母さんは言ってるとか、
俺が昔よく行ってた水族館に姪を連れて行ったとか近況を話した。

それから、沈黙が続いた時に思い切って話を切り出した。

「男性が好きなんだ」と。

お父さんからは「きもっち悪りぃなー」
と嫌悪する言い方で言われた。

別にお父さんを非難してほしいとか僕の味方でいてほしいとか
ではなく、ただただ、傷ついた。

他人と親では受け取り方が違う。
だからこそ、伝えるのが怖かったし勇気を出したけど
拒絶された。

「やめた方がいいよ」
と言われたが「やめる」「やめない」の話じゃないし、
説明したけどダメだった。

何度も「気持ち悪い」と言われ、理解ができないと拒絶された。

あまりにも言葉が鋭くて受け止めるのが苦しかった。

感情が追いつかずショックな気持ちでいっぱいになった。

そのセリフが自分の頭の中に雷鳴のように
何度も何度も鳴り響く。

初めてカミングアウトをしたことに後悔をした。

そう考えるのも悔しい。

お父さんもカミングアウトされてショックだったよね。ごめん。ごめんね。


自分らしく

理解できなくても拒絶はしてほしくなかった。
ただその思いが残っていて
話し合いはまた必要だなと感じたし、避けては通れないと感じた。

またその時に傷つくことたくさん言われるかもしれないけど
それでも自分らしく立ち向かうことを恐れずに諦めないで伝えようと思う。





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