見出し画像

世界の街角で思うこと On the street corner in the world

世界を旅していて、日々体験することは貴重なことばかり。予想できないハプニング、旅人や現地の人から受けたちょっとした親切、人々の暮らし方や生き方。 もちろんいやな目に合うこともあるけれど、そんなハプニングが多い旅ほど、充実した旅となります。 旅先でのハプニングや感じたこと。過去旅で書き留めていたものを記事にしていますので、情報はかなり古いものもあります。



☆妻と娘を一緒に乗せてやりたいんだ

バリではヌサドゥアに泊まっていたため、ウブドゥへの行き方を聞こうとウブドゥのインフォメーションセンターに電話した。バスは非常に時間がかかり、タクシーは高いからやめろという。途中で電話の声が変わり、 誰だかわからない人が出てきて、明日車で迎えに行くと言う。交渉の結果、往復で$30でOKという。ちょっと不安はあったがお願いした。はたして、翌朝ロビ-に降りると私の名前が書かれた紙を持ってキョロキョロする青年を見つけた。車は白のジムニー、レンタカーだろう。車中いろんな話をしたが、まじめで性格のいい青年だった。すぐに土産物屋へ寄ろうとすることを除いては。 (土産物屋からリベートを貰えるのだろう。)夜、指定した時間と場所に迎えにきてくれて、ヌサドゥアへ。来た時と違う道を走るので近道でもしてるのかと思ったが、だんだん細く暗い山道に入るので不安になり聞くと、ちょっと自宅に寄りたいと言う。そして、何と彼は家から奥さんと小さな女の子を連れて戻ってきた。ヌサドゥアのリゾート地帯は、現地の人だけでは立入ることが出来ないため、チャンスとばかり家族を呼んだのだ。私は彼の行動が微笑ましく嬉しかった。ホテルまでの小1時間、楽しいひとときを過ごせたのはいうまでもない。

☆ペナンの屋台で食べ方指南の面白おじさん

バツフェリンギには観光客向けのレストランの他、庶民的な屋台もいくつかある。屋台は地元の人々で賑わい、注文の仕方も分からず、おかずが並べてある前をうろうろしていた。すると背後からすっとんきょうな声と発音で 「あのなー。」声の主はたまたま通りかかった、その隣の旅行会社の社長だった。話してみると相当な親日家で数日前にも大阪へ行っていたとのこと。へんな日本語で一所懸命食べ方を説明してくれた。 陳列してあるライス類や鶏や魚料理を自分で皿に取って食べるだけなのだが、各おかずの説明をし始めたかと思うと、しまいには「これおいしいよ。食べる?」と言って、皿に盛り付けまでしてくれた。 別れ際に名刺をもらうとメ-ルアドレスが書かれていた。日本に帰りお礼のメールを出すと、これまた丁寧な返事が届いた。あのすっとんきょうな声からは想像できないフォーマルな英語でアジアや日本の未来についての意見が綴られていた。こういった出会いがあるからこそ、旅はやめられない。

☆吸殻をまきちらす日本人団体客

アメリカのバッファローからカナダ側へのナイアガラの滝へ行くには、途中バスを降りてカナダへの入国審査を受けねばならない。審査を無事終え、バスのあるパーキングエリアにゆっくり向かいながら、ちりひとつ落ちていないきれいな地面に感心していた。と、その時だった。一台の観光バスが止まり、品の悪そうな日本人の中年男女がぞろぞろ降りてきた。そして、降りるや否やタバコをスパスパやりだした。灰皿があるかどうかの 確認もしないで。アメリカでは走行中の車やバスでのタバコは法律で禁じられているので、よほど煙に飢えていたのだろう。添乗員にせかされながらも、建物入口までの1~2分の間にむさぼる様に吸っていた。 そして恐れていた事が起こった。辺りに灰皿がないと知るや、一斉に吸殻を地面に捨て始めた。上から足でこすり付けてる奴もいる。何という事だ!一瞬にして辺りは吸殻だらけ。日本人の恥だ!はっきり言って、 彼らに海外旅行などする資格はない。なぜなら彼らは、たった一本のタバコが我慢できず、心地よい清潔な環境を汚す事を選択してしまうのだから。海外に行く以上、旅先に自分の日常を持ち込んではならない。

☆吸いたくて、吸いたくない旅先でのタバコ

タバコをやめて1年になる。やめて得たものはいっぱいあるし、やめて本当に良かったと思う。ただ一つ残念な事といえば、それは旅先で吸えない事だ。タバコや酒の味はその地域の風土や環境と密接な関係があると 思うので、現地でのそれらとの出会いは楽しみの一つだった。バリのガラムはあのねっとりした湿気の中で吸うとホントにうまいし、ロシアの90度もあるウォッカは極寒の地には必需品なのだろう。禁煙後に行ったバンコクで 、チャオプラヤ川を眺めながら雑然としたバ-で飲むメコン。これを飲みながら現地の人はクロンチップというタバコをふかしている。ちくしょう、きっとうまいに違いない。そう思うと誘惑に負けそうになったが、いかんいかん。どちらを取るかと聞かれれば禁煙の心地よさを取るけどね。

☆ローマの要注意日本語メニュー

ローマでの食べ物のおいしさは楽しみのひとつだが、店の前でカタコト日本語で客引きをしたり、日本語のメニューがある所は要注意だ(もちろん、親切でそうしている店もあり断定は出来ない)。日本人はボッタクリ易いと思われている。一度客引きに導かれるまま入ったレストランでヒラメか何かの小さな魚のから揚げのようなものを食べた後、Billにメニュー表示額とかけ離れた高い金額が書かれてた。抗議すると、それは1オンスあたりの値段だという。1オンスは28gほどだから、6千円くらい取られてしまった。それ以来日本語メニューのある店はめったに行かない事にしている。

☆ニューメキシコ州のガスステーションでの失敗

ニューメキシコのガスステーションでセルフ給油にトライした。給油中間違ったボタンを押してしまい、ガン!という大きな音とともにロックがかかってしまった。いろいろ手を尽くしてみるもわからない。となりで給油中の人に聞いてみるも、なぜかスペイン語しか話せないようでさっぱりわからず。ついに店内にいたスタッフにヘルプを求め、結局チップを渡したのでフルサービスと出費は変わらなかった。給油機のナンバーを告げると、給油量の確認が店内ででき、そこで精算をする仕組みも、初めて分かった。それにしてもアメリカのガソリンは安い!

☆韓国でカルビタンの美味しさに感動

仕事で韓国に行ったとき連れてもらったソウル江南地区にある「パクテガムネ」 という焼肉店。カルビやロースはもちろん美味しいが、それより特におすすめしたいのは「カルビ湯(カルビタン)」。 牛カルビの骨を長時間かけて煮出したスープで、骨周りの肉が何ともいえず美味しい。 初体験だったので感動してしまった。こんな美味しいものがあったとは~。 地元の人はそのスープにご飯を入れて食べるのを見て早速真似をした。実に美味い! 「カルビクッパ」というらしい。

☆タイ最北部の田舎の真ん中でツアー車故障

タイのチェンマイから北部国境地帯(ゴールデントライアングル)へのツアーに出たときのこと。8人乗りのワゴン車がチェンライを過ぎたあたりで、故障!全く動かなくなった。あたりは道以外殆ど何も無い田舎のど真ん中。ドライバーが携帯で連絡を取るも、なかなか救援車が来ない。結局1時間半ほど、ひたすら待ち続け、不安な時間を過ごしたが、おかげで同行者と仲良く話せたので、印象深いツアーとなった。世界中の街をランニングするのが何より好きという西Australiaからの老夫婦、バンコクに仕事探しに来ているという一人旅の若いFrench女性、Londonからの一人旅活発オバサン、それに子供好きで優しいツアーガイドのティック・・・・・。皆個性的だがフレンドリーで温かい。日本人はいない。いろんな国の人々と共有できる時間はとても貴重だ。そして、また世界に旅に出たくなる。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?