「アイの歌声を聴かせて」 が、ものすっごい好きな作品だったから推し語りする。

予告編観た時には「私向けの話ではなさそうだなぁ」て、正直なってた。

「これはあれよ、若い子向け青春薔薇色群像劇的なアレでしょう。ちょーっと、楽しむの難しいかもな。学生時代も遠くなりましたし…。ミュージカルは嫌いじゃないけども、これは歌うってのどういう扱いしてるんだろ???ストーリー的にばんばん歌う話じゃないのか?

でも、一曲二曲くらいでも、土屋太鳳さんの歌声ききたいな。好きなのよね」

このテンションで行って、べっそべそ泣いて帰ってきたからね。しかも嬉し泣き😂😂😂。
演者さん目当てで、作品の細部情報なんてほぼ知らない状態で。あまつさえ、唯一の情報源の予告編で「私向けの話じゃなさそう」とか言っといて。
こんなことある??あったわ。
予告編で刺さらないひとの中にも、ぜったい好きなひといるでしょ、これは…。

だから、「きっと私向けじゃないな?」てなってる人もちょっとだけ聞いてってもらえまいか。

もしかしたら、もしかすると「なんだよーめっちゃ私向けじゃん😂😂😂😂😂!」てなるかもしれないので。


[ざっくりしたあらすじ]
ある日、クラスに転校生がやってきた。シオンという、転校初日の自己紹介で歌い出しちゃうような変わった女のコ。
シオンは抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の【AI】だった!

シオンはなぜか、クラスでひとりぼっちになっているサトミを「幸せにする!」と宣言する。
 シオンは実は、サトミの母が作ったAIである。母の仕事を守るために(母にもないしょで)、シオンがAIであることを隠そうとするサトミ。
ひょんなことから、シオンがAIであることを知ったクラスメイト4人。幼馴染のトウマ、人気者の男子ゴッちゃん、ギャルなアヤ、柔道部員のサンダーたちと、「シオンがAIである」という秘密を守ろうとするのだが…。

どうですか、みなさん…。
私の文章が下手なのを差っ引いても「んー??」てなりませんか…。
「なんか、やっぱり若い子向け青春薔薇色群像劇じゃないの?」ってなりません??
「歌う、のか…ミュージカル苦手なんだよな」てなりません?
「そうだけど、そうじゃないんだよー!」ってなってる、ので。

ネタバレを、しないように。
おすすめポイント書いてくね。

1 シオンが「ひとりミュージカル」してる理由が明かされること

この作品、実はミュージカル仕様ではないです。
なので、転校生が急に歌い上げはじめたら周囲は「…え??」てなります。
これ、初見で観た時は「…どーゆーポンコツ具合なの、このAIは」てなります。私はなりました。
いや、もう挙動がおかしいですやん。
人に溶け込んで、バレないように振る舞わなきゃいけないはずなのに、歌いますからね。日常生活で、しょっちゅうは歌わないのよ…どんな設定ミスなん?てなりましたからね。

「えー斬新なポンコツぶりー」とか、ええ、何も知らないときはへらへら見てられるんですよ、ええ。

理由が明かされた時に、涙腺ぶっ壊れましたわ。
なんてこったい。

2 「ほんの少し先の未来」を題材にしたSFです。

サトミの家、普通の民家に見えますけど「カーテン開けて」って言ったらAIが開けてくれるし、炊飯器も「ごはん柔らかく炊いて」って言ったら「これぐらいでいかがですか?」てやってくれる、「ほんの少し先の未来」感がとても丁寧で「サトミたちの日常」が体感できます。
すごく便利、羨ましい。私あの炊飯器欲しい…。
そして、そんな便利な生活の中でも「シオン」が異質なことが段々わかってきて…。
不穏さにしびれます。あ、でも大丈夫ですハッピーエンドなので😂😂😂😂😂


3 協力してくれるクラスメイト、みんな好きになっちゃう

サトミはとある事情で「告げ口姫」なるあだ名をつけられ、ひとりぼっちになってるところから物語がスタートします。
なので、シオンの秘密を知ってしまったクラスメイトも、サトミのために素直に黙っていると言う子もそうじゃないこもいて…。
シオンの行動によって、みんなとサトミは仲良くなっていくんですけど。…細部が言えない!ネタバレだから!個々のあれやこれやが、みんないいの…。
もうねー、みんな好きになっちゃうの…。
パッと見、「生息エリアが違いますー」みたいな顔してるけど、みんな言いたいこと言えないでいることがあって、同じように悩んでてとても良きですのよ…。

私のお気に入りは柔道部員のサンダーくん(あの、ちゃんとお名前設定あるんよ、でもサンダーくんて呼びたいしみんな呼ぶと思うよ)。
柔道部乱取りミュージカルシーンは、今年観た映画の中で、一番楽しかったー😂

そして、土屋太鳳さんの声だよ!シオンがそこにいるよ!

シオンの声、ただかわいいだけじゃなくて「人じゃない」けど、「サトミのことが大好きで、とても好きだと伝えてる」ものなわけで。
歌声もですけど、その表現全てがとても好きでした。
元々好きな贔屓目をさしひいても、シオンが土屋太鳳さん以外なのはもう考えられないです…。
そんぐらい好き…。


ちょっとでも「お?」てなったら、ぜひ劇場へー!
公開から日がたってますのでね!みれるうちにみて欲しい、ほんとに。
見逃して欲しくない気持ちあります。

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