【パチプロ向け】法人化のすゝめ

どうも、ヲ猿です。

今回はパチプロ(専業あるいは兼業)向けに、

法人を作るメリットとデメリット、どういう人が法人化に向いているか

について書こうと思います。

※以下で述べる内容はあくまで一素人の知識を元にした個人的意見ですので、本記事の内容で何かしらの不利益を被ったとしても筆者は一切保証などはできませんのでご注意ください。

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■パチプロの法人化とは?

まず、法人化といっても、具体的にどんなことなのかぼんやりしている人が多いと思います。

そもそも『法人』と言われても、何それ?ってなる方もいるかもしれません。

なので、まず法人化するってつまりどういうこと?っていう話からしたいと思います。

法人化するということ一般的には、

個人事業主として事業を行っている者が、法人(株式会社、合同会社など)を設立し、法人が事業を引き継ぐこと

をいいます。

つまりは、個人事業としてパチプロ(パチスロ、パチンコの期待値稼働)を行っている人が、会社事業として稼働しようってことです。

というか、中には年間で安定して収益を得ているのに、確定申告していない(脱税している)人もいると思うんで、そういう人も含めての話です。

節税効果が本記事の主にはなるのですが、脱税組向けの話も後半にあるのでそういう人も一読して損のない内容にはなっています。

で、法人化することで具体的に何が変わるかって話なんですが、

パチプロとしての稼働内容には特に変わりはありません。

じゃあなんで法人化するのって話になる訳ですが、

以下、法人化することで生ずるメリットとデメリットについて書いていきたいと思います。

■パチプロ法人化のメリット

まずはパチプロが法人化することで得られるメリットから。

①保険金が安くなる

個人事業主あるいは申告していない人は、基本的に国民健康保険に加入し保険料を支払っていると思います。

法人化すると自分はその会社の社員となるので、社会保険に加入できます。

社会保険の保険料は基本的に国民健康保険よりも圧倒的に安いです。

また、個人事業主は年間利益のすべてが収入になると思うのですが、保険料ってのは収入によって額が変わります。

収入が多ければ多いほど保険料は高くなるように設定されています。

よって、利益の一部を会社の資本に、一部を自分への給料という形にすることで、自分への給料が社会保険料の算定基準になるため、保険料をさらに安く済ませることができます。

※ただし、会社の資本にした分を個人で使う(生活費として消費する)などした場合は横領になるのでその点は注意してください。

このように場合によっては大幅に保険料が安くなるというのがメリットの1つ目です。

②経費として認められる範囲が広くなる

個人事業主の方はご存じとは思いますが、事業活動として売り上げを出している場合は、その事業活動にかかった費用を『経費』として売り上げから差し引くことができ、その差分がその年の利益となる訳です。

売り上げ(今回の場合はパチスロパチンコの収支)をそのまま申告すると申告した額丸々に一定割合で税金がかかりますが、何かしらを経費として勘定することで売り上げの一部を相殺して税金を低く抑えることができます。

で、具体的に何を経費として勘定できるかなんですが、

ぶっちゃけこれは税務署の人の裁量次第です。

ツッコまれた時に説明してみて、税務署の人が認めるといえば認められるし、それはちょっと・・・と言われたら認められません。

なので説得力が重要となる訳です。

ここで、あくまで傾向としての話にはなるのですが、法人化して事業目的を明確にしておくと説得が通用しやすくなる可能性があります。

まあ、事業目的が『パチンコ・パチスロで稼ぐ』みたいなのだけにしておくと、色々問題が出そうなので、

法人の定款(法人を作る時に出す必要書類)の事業目的に、

・広告収益を目的とした動画発信事業
・有料ブログ執筆事業
・その他上記に関わるSNSを利用した情報発信事業

などを加えておくといいかと思います。

パチスロを打って動画にしたり、期待値系のブログやnoteを書いたりするとパチスロの収支も事業の一貫として認められ、経費もかなりの範囲が認められやすいと思います。

※これらを事業目的として記載した以上は一応実際に該当事業を行ってください。

具体的に経費として勘定できそうなのは・・・

・ガソリン代の一部
・電車の運賃
・車の維持費の一部
・PC周辺機器
・電気代の一部
・noteのプレ垢月会費
・交際費としての食事代(打ち子を雇う場合など)

あたりでしょうか。

他にもあるかもしれません。

このように経費として認められる範囲が広がり節税に繋がる可能性があるのが2つ目のメリットです。

③社会的評価

ちゃんと確定申告をして税金を納めているという事実に加えて、ハリボテであっても『会社を持ってる』というステータスが得られます。

実際は自分1人の法人で、会社とはとても言えないような事業形態であっても、『パチプロです』とか『パチプロとして個人事業主しています』とか言うより『自分1人の会社で色々細かい事業やってます』くらい言えると、人からの印象ってかなり違います。

世間体という意味での対人的な評価以外にも、しっかり法人役員として確定申告していると、クレジットカードを作りやすくなったりなど属性的な評価も得られます。

パチンコやパチスロの期待値のように数字として目には見えにくいですが、それ故に稼働をいくら続けても決して得られない大きなメリットになります。

対人的な意味においても社会的な意味においても、色々と融通が利くようになるのが3つ目のメリットです。

④給付金が貰える可能性がある

継続して確定申告していて事業の実態をちゃんと記録しておくと、何かしらの給付金が貰える可能性が出てきます。

例えば去年2020年は感染症の影響で、『持続化給付金』と『家賃支援給付金』が個人事業主および法人に対して給付されました。

持続化給付金は個人事業主であれば最大100万円、法人であれば最大200万円です。

家賃支援給付金は個人事業主であれば最大300万円、法人であれば最大600万円です。

脱税していたら当然1円も貰えませんし、個人事業主であっても仮に法人だったら倍額の給付を受けられていたわけです。

まあ、家賃支援給付金は家賃分しか出ないので個人で300万とかを超えることはまずないですが。

これは、脱税していたら貰えないので、節税とは違って『脱税して損する』可能性のある要素ですね。

ただし、どんな給付金がどんなタイミングで発生するのかは国策次第なので、何ともいえないところではあります。

このように突発的なボーナスが貰える可能性があるというのがメリットの4つ目です。

⑤犯罪者ではなくなる

これは確定申告をせず脱税している人に向けての話です。

収入があるのに申告をしないのは、脱税であり場合によっては犯罪です。

捕まらないし、どうせ徴収されないからといって堂々と犯罪行為を行っているという状態から脱却できます。

(法人作ればいきなり晴れて経営者だ!)

倫理観が欠如しており、他人からどう思われようが構わない、また万が一追徴課税でとんでもない額を請求されて人生ごと破産するリスクを負えるという人にはメリットではないかもしれません。

■パチプロ法人化のデメリット

次にデメリットですが、これは1つだけです。

・税金の支払が生じる

これはデメリットというか、脱税していた人が本来払うべき税金を納めるというだけの話なのでデメリットというのもおかしいかもしれませんが。

これくらしかデメリットらしいデメリットがありません。

個人事業主の人は既に税金を払っているはずなので、

個人事業主が法人化することによるデメリットは一切無いといってしまってもいいでしょう。

■法人化って面倒なんじゃないの?

ここで思うのが、

法人化って手続きとか維持とか面倒なんじゃないの?

という話。

結論から言うと・・・

全く面倒でも何でもありません。

法人化することで生ずる作業としては・・・

①設立手続き(最初に1回法務局行って書類出すだけ)
②税務署で確定申告(年1回)
③年金事務所に報酬月額変更届を提出(
年1回、紙1枚書くだけで郵送
④税務署に源泉徴収票を提出(
年1回、紙1枚書くだけで郵送

くらいです。

個人事業主の人はそもそも確定申告はしていると思うので、最初の設立手続き1回と追加で2枚紙出すだけです。

まず、③④は一瞬で終わるので気にしなくていいです。

パチ屋の会員カード作るより一瞬で終わりますし、そもそも届いた書類に書いて送り返すだけなので家出できます。

これまで確定申告したことがない人は、②の確定申告が面倒そうに感じるかもしれませんが、

年間損益(売上と経費)が分かる書類を税務署に持っていって教えてくれって言ったら教えてくれるし、何ならその場で一緒に書いてくれます。

税務署は確定申告の方法についでの相談をされたら受け付けなくてはなりません。

それが税務署の仕事なので遠慮なく税務署の人に半分やらせてしまいましょう。

※個人事業レベルあるいは同等の法人で税理士とか無駄なんで雇う意味ないです。

なので②の確定申告はらくしょーです。

で、脱税組も個人事業主も①がやったことがなくて面倒に感じるかもしれませんが、これも簡単です。

これも確定申告のケースと同じで、

法務局に行って法人の作り方教えろや

って言えば教えてくれます。

手ぶらで相談しに行ったら、この書類とこの書類書いて持ってきてと言われるので、言われた通り書いて持っていったら終わりです。(2往復で終わる!)

税務署が法務局になっただけで話は一緒で、どちらも簡単です。

ただし、

ネットで調べるととんでもなく分かりにくいです。

どこのだれか分からん人が買いたブログなんかはもちろん、税務署や法務局のホームページを見てもかなり分かりにくい。

ネットで調べた情報で何とか書類を書いて持っていっても、間違ってますと言われて丸々やり直しになる可能性が高いです。

たぶん、法人作ろうと思ってはみたものの、このせいでとん挫する人が一定数いるんじゃないかと思います。

ネットで調べようとすると、ややこしくて面倒そうな印象になってしまいますが、税務署法務局に行けば一瞬なのでそうしましょう。

このようにやってみれば簡単なので、心配する必要はありません。

ホールデータ取ったり期待値調べたりするような手間をかけられるなら誰でも簡単にできます!

■法人化すべきパチプロはどんな人?

最後にどんな人が特に法人を作るべきかですが、今の状態別に解説してみました。

・個人事業主
 ⇒今すぐ法人化すべき

個人事業主は法人化しない理由がまるでありません。

というかこれはパチスロ云々抜きで法人化すべき。

仮に動画やブログでの収益がありパチスロの収支だけ確定申告はしていない、というような状況であってもとりあえず法人化しましょう。

上記で述べたほぼすべてのメリットを享受できます。

また、そのような場合でもパチスロの収支も合算することをおすすめしたいです。

車の維持費やガソリン代の一部、電車の運賃などが経費として自然に勘定できますし、

もし動画やブログ、SNSでパチスロ・パチンコ系の発信をしている場合、少なくとも発信した分についてはネットに『パチスロ・パチンコの収益があった証拠』を記録してしまっている訳ですから、税務署の気分で追徴課税を徴収されるリスクが発生しています。

何にせよとにかく法人化はやっといちゃいましょう。

・ほぼ専業だが今後他の副業も模索したいと考えている人
 ⇒今すぐ法人化すべき

これも個人事業主と同様です。

仮にまだ利益が1円も出ていなくても、事業活動のつもりでやっていたら事業活動です。

売上が全く上がっていなくても経費の勘定は可能で、法人であれば赤字を10年間繰り越せます(翌10年間の利益と合算できる)。
※個人事業主の場合は3年

利益が出てからでいいや、ではなく今すぐ法人化しましょう。

・サラリーマン兼業
 ⇒会社の規約的に可能であれば法人化すべき

会社員の場合は、会社の規約などで副業や法人設立が禁止されている場合があるので、そういったものがなければ個人事業主と同様に法人化すべきです。

※ただまあ、副業禁止という規約自体が法的にグレーな感じなので、勝手に副業しても罰則とかないし、それを理由に会社で不利な扱い受けたら会社側が問題になるんで、無視していいっちゃいいんですけどね。

・確定申告していない専業
 ⇒なるべく法人化すべき

この場合は税金の支払いが発生しますが、脱税していたものを払うという当然の行為をするだけなので、そこに目を瞑るのであれば法人化すべきです。

脱税専業で年間1000万くらい稼いでて、脱税上等!人の評価なんて知ったこっちゃない!稼ぎがバレないように銀行口座には入れず一生タンス貯金だ!履歴に残るような高い買い物はしない!万が一追徴課税食らったら人生諦める!みたいな人はまあ無視してくれてもいいです。

これは妄想ですが、なんか専業で脱税してる人って、脱税してうまく利益残してる俺賢い的な発想も混じってる人が少なからずいるような気がしてます。

実際は一番頭の悪い利益の守り方だとは個人的に思いますが。

■まとめ

そんな感じなので、まとめると、

物理的にやれない理由がないのであれば基本的には法人化すべき

というのがヲ猿の意見ですね。

なんか期待値稼働してる人って期待値を1円でも多く取ることに対しては労力を惜しまないのに、こういう稼働に直結しない部分の期待値に対しては無頓着な人が多い気がします。

今回の話は実際にやってみないとメリットが実感しにくいことなので、中々やる気にならないかもしれませんが、この記事を読んだことを幸運と思って手を出してみてはどうでしょう。

この記事で書いた内容はあくまで断片的な話なので参考までにして、詳しくは各々で色々調べてみてから判断してください。

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