映画ダイナーを見た感想
「望みが叶わない事が希望で生きている人間もいる」
一言感想としてはダークな世界で描く「千と千尋の神隠し」という感じか。
非日常の世界観に普通よりちょっと影のある女の子が送り込まれてしまってそこで成長していく姿を描くみたいな。
◯し屋専用のレストランっていう設定がぶっ飛びすぎてて大概のことは違和感なく見れた。映像がものすごく綺麗だった。
一行目のセリフはかなり緊迫したシーンで主人公藤原竜也扮するボンベロがヒロイン玉城ティナ扮するカナコに向けて発するセリフ。
めっちゃこのシーン怖かったからかわからないけど、なんか印象に残りました。
普通は望みを叶えるためにみんな生きていますよね?けど、望みがそれしかない人にとってはその望みが叶ってしまうとこの先何のために生きればいいかわからなくなって壊れちゃうって話。
そもそも◯し屋って何をきっかけにそうなるんでしょう?
優しさってときに罪になるんですよね。〇〇さんが良かれと思って✖️✖️さんにとった行動は✖️✖️さんにとっては余計なお世話であって。
それを見ていた△△さんにとっては✖️✖️さんは可愛そうという感情になって〇〇さんの行動を邪魔してしまう。
その結果3人とも不幸な結末をたどってしまうとしたら誰の行動が一番正しいんだろうか?
きっと行動に正しさなんて求めてはいけないんだろうな。
自分が勉強したことってなんとなく人も知ってそうに思ってしまいがちなんだけれど、そうとは限らないから知ってる前提で話したら全然伝わらなかったりしてね。
優しい人になろうとしたら注意深くみんなのことを観察しなければならない。
映画のクライマックスはあまりにも斬新な見せ方すぎて味わったことのない感情になってしまったけど、スリルもあって俳優さんの良さも出ている見応えある映画でした。
この夏は本当に見たい映画が多くて困るわ。
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