#やーせ問(○側臥位シリーズ)

①Rosenstein徴候

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正解は左です。sが2つ⇨SaSoく臥位と覚えられますね。

Rosenstein徴候は、McBurney圧痛点を圧迫した時に、仰臥位の時よりも左側臥位の方時の方が痛みが増す現象です。

参考:虫垂炎の診断手技
・Rovsing徴候(背臥位で下行結腸を下から上に向かって押すと右下腹部の圧痛)
・Psoas sign(左側臥位で右下肢を伸展させ股関節を屈曲すると右下腹部痛)
・Obturator sign(仰臥位で右膝関節を屈曲、股関節内転で右下腹部痛)
下2つは特異度は高いけど感度は低いです。
参考:113C21  急性虫垂炎でみられるのはどれか.2つ選べ.
a Blumberg徴候
b Courvoisier徴候
c Grey-Turner徴候
d Murphy徴候
e Rosenstein徴候

正解はae aは腹膜刺激症状です。
bは胆管閉塞で無痛性胆嚢腫大をきたした時に、腫大した胆嚢を触れるというもの
cは急性膵炎で側腹部に見られる皮下出血(臍部はCullen sign)
dは胆嚢炎で、右季肋部を触れつつ深呼吸させると痛みで呼吸が止まるというもの

②腰椎穿刺

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正解は②です。111B1そのままなので参考にしてください。穿刺の時に棘突起の向き(頭側)にズラしつつ刺していくので左側臥位の方が都合がよいのです。102F14でも出題済

参考:100G94、102F12、99D94
側臥位で行う
頸,背中,腰および膝を屈曲させる
第3~4腰椎棘突起間を穿刺する.
針先は頭側へ向ける.
終了後1時間は仰臥位での安静を指示する
頸静脈を圧迫すると髄液圧は上昇する(Queckenstedt現象)
一側性でもうっ血乳頭を認めれば施行注意(頭蓋内圧亢進時は脳ヘルニアをきたす危険)
穿刺部に感染巣がある場合には原則として行わない
高熱があっても行ってよい(髄膜炎でそもそも行う)
血性なら3本の試験管に分けて採取する.

③Ⅲ音

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Ⅰ音とⅢ音とⅣ音はいずれも心尖部で聴取される音です。左側臥位で心尖部を胸壁に近づけると聞きやすくなります。上の問題は101C21で出題済み

参考:112E11
座位から体幹を前傾させると,より明瞭になる聴診所見はどれか.
a Ⅲ音
b Ⅱ音の分裂
c 頸動脈雑音
d 心基部拡張期雑音
e 心尖部収縮期雑音

dです。ARで認める逆流による雑音で、後負荷↑により聴取されやすくなります。(103F30、106G46でも出題ありの頻出問題)

④脾臓の触診

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右です。98E21と古い問題に出てます。そもそも左にあるから当然です。

参考:脾臓の打診はこちらに書いてます。
https://note.com/seiyagrazie/n/n5b55183e797c

⑤上腸間膜動脈症候群と仰臥位低血圧症候群

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上腸間膜動脈症候群は、十二指腸(水平部や下行部)が上腸間膜動脈と腹部大動脈の間に挟まれることに起因します。前屈や左側臥位で上腸間膜動脈を腹側に持っていくと閉塞が解除され症状が軽減します。

仰臥位低血圧症候群は妊婦が仰臥位でいる際に下大静脈が圧迫され静脈還流が低下することに起因します。左側臥位や、子宮を左側に寄せることで圧迫を解除します。


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