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直近の医師国家試験:循環器


解剖 ☆☆☆☆

・毎年のように出ています。

・画像と解剖のリンクが重要な問題が多いです。

115F17
縦隔条件の胸部造影 CT を示す。 異常所見を示す心臓の部位はどこか。 
a 右房
b 左房
c 肺動脈
d 右心室
e 左心室

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正解はdです。

111B18のアレンジです。病変は下図の赤丸。心臓の部屋は左より右が前、房より室が前のため、右室にあります。

画像39

115A64
17歳の男子。冠動脈バイパス術後の定期診察で来院した。3 歳時に川崎病と診断され入院加療となった。冠動脈瘤が認められたため、退院後、冠動脈病変についてもフォローアップが行われた。8 歳時に施行された冠動脈造影では、左右冠動脈に病変が認められた。その際の左冠動脈の造影像(A)を別に示す。その後、左右の冠動脈に 1 本ずつバイパス血管吻合術が行われた。今回、バイパス血管の開存の確認のため心電図同期の胸部造影CT(B;3D 再構築像、矢印は冠動脈へのバイパス血管)を行った。
正しいのはどれか。
a バイパス血管に多数の石灰化が認められる。
b 左冠動脈の瘤病変(▲)は左回旋枝に存在している。
c 冠動脈へのバイパス血管は 2 本とも開存している。
d バイパス血管には 2 本とも大伏在静脈が用いられている。
e バイパス血管は瘤病変より近位部の冠動脈に吻合されている。

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正解はcです。
a:石灰化はありません。再構築像の白い点はクリップです。
b:前下行枝です(下図参照)。前行枝は垂直に分枝する中隔枝があることで判定できます。
c:正しいです。矢印の血管の狭窄は認めません。
d:上から下に向かっているため内胸動脈とわかります。
e:病変部の近位に吻合すると、狭窄部位をバイパスできないため誤りです。

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113C61 連問の一部
冠動脈造影検査が施行された。冠動脈造影像を別に示す。
矢印で示す血管はどれか。
a 左冠動脈前下行枝 
b 左冠動脈主幹部
c 左冠動脈回旋枝
d 右冠動脈
e 中隔枝

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正解はaです。中隔枝が直角に出ていることで判断します。

画像48

113F15
冠動脈バイパス術後の造影 3D-CT を別に示す。 矢印のグラフトが吻合されているのはどれか。
a 左冠動脈主幹部
b 左冠動脈前下行枝
c 左冠動脈対角枝
d 左冠動脈回旋枝
e 右冠動脈後下行枝

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正解はbです。上の問題と同様です。前下行枝は前室間溝に沿って心臓の下端まで伸びています。

112C7
左回旋枝はどれか

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正解は③です。

112F79
緊急で行った冠動脈造影像を別に示す。
冠動脈の責任病変はどれか。
a 対角枝
b 右冠動脈
c 左前下行枝
d 左冠動脈回旋枝
e 左冠動脈主幹部

正解はeです。左の画像でL字に写っているものが右冠動脈です。右の画像では左冠動脈が写っているはずですが、造影されていません。ここから主幹部病変を考えます。

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