![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68141300/rectangle_large_type_2_3cdb3278bf9a76268fce32cfa121c7af.jpeg?width=1200)
直近の医師国家試験:循環器
解剖 ☆☆☆☆
・毎年のように出ています。
・画像と解剖のリンクが重要な問題が多いです。
115F17
縦隔条件の胸部造影 CT を示す。 異常所見を示す心臓の部位はどこか。
a 右房
b 左房
c 肺動脈
d 右心室
e 左心室
![画像38](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68140239/picture_pc_3b7aa253f9acf52ad35baaaf15e1f1da.png?width=1200)
正解はdです。
111B18のアレンジです。病変は下図の赤丸。心臓の部屋は左より右が前、房より室が前のため、右室にあります。
![画像39](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68140326/picture_pc_91d8eb9c7eb293ed1669ce6f63ea343d.png?width=1200)
115A64
17歳の男子。冠動脈バイパス術後の定期診察で来院した。3 歳時に川崎病と診断され入院加療となった。冠動脈瘤が認められたため、退院後、冠動脈病変についてもフォローアップが行われた。8 歳時に施行された冠動脈造影では、左右冠動脈に病変が認められた。その際の左冠動脈の造影像(A)を別に示す。その後、左右の冠動脈に 1 本ずつバイパス血管吻合術が行われた。今回、バイパス血管の開存の確認のため心電図同期の胸部造影CT(B;3D 再構築像、矢印は冠動脈へのバイパス血管)を行った。
正しいのはどれか。
a バイパス血管に多数の石灰化が認められる。
b 左冠動脈の瘤病変(▲)は左回旋枝に存在している。
c 冠動脈へのバイパス血管は 2 本とも開存している。
d バイパス血管には 2 本とも大伏在静脈が用いられている。
e バイパス血管は瘤病変より近位部の冠動脈に吻合されている。
![画像42](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68141016/picture_pc_71f87d9f22ba8aaa0f31a04bdfa121e5.png?width=1200)
正解はcです。
a:石灰化はありません。再構築像の白い点はクリップです。
b:前下行枝です(下図参照)。前行枝は垂直に分枝する中隔枝があることで判定できます。
c:正しいです。矢印の血管の狭窄は認めません。
d:上から下に向かっているため内胸動脈とわかります。
e:病変部の近位に吻合すると、狭窄部位をバイパスできないため誤りです。
![画像43](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68141068/picture_pc_05bc67166073e3bcd2b7268d22ad2926.png?width=1200)
113C61 連問の一部
冠動脈造影検査が施行された。冠動脈造影像を別に示す。
矢印で示す血管はどれか。
a 左冠動脈前下行枝
b 左冠動脈主幹部
c 左冠動脈回旋枝
d 右冠動脈
e 中隔枝
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68131090/picture_pc_d7e7c78466bb2adbe3510605fd2a71cd.png?width=1200)
正解はaです。中隔枝が直角に出ていることで判断します。
![画像48](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68218295/picture_pc_353759bc8e7c287659bcd38f1e959af1.png?width=1200)
113F15
冠動脈バイパス術後の造影 3D-CT を別に示す。 矢印のグラフトが吻合されているのはどれか。
a 左冠動脈主幹部
b 左冠動脈前下行枝
c 左冠動脈対角枝
d 左冠動脈回旋枝
e 右冠動脈後下行枝
![画像26](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68133248/picture_pc_9346d57e7ef1b1db8d1a64ba4f6e5537.png?width=1200)
正解はbです。上の問題と同様です。前下行枝は前室間溝に沿って心臓の下端まで伸びています。
112C7
左回旋枝はどれか
![画像44](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68141234/picture_pc_39a3191ce87c8e13d0c14af16a78b6c3.png?width=1200)
正解は③です。
112F79
緊急で行った冠動脈造影像を別に示す。
冠動脈の責任病変はどれか。
a 対角枝
b 右冠動脈
c 左前下行枝
d 左冠動脈回旋枝
e 左冠動脈主幹部
![](https://assets.st-note.com/img/1643861887831-5oLh2eCMxe.png?width=1200)
正解はeです。左の画像でL字に写っているものが右冠動脈です。右の画像では左冠動脈が写っているはずですが、造影されていません。ここから主幹部病変を考えます。
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