メタグロス解説 〜単騎突撃編〜

どうもこんにちは、せいやです。

今年の4月下旬に公開したアルグロス解説より約5ヶ月。新たなパックや構築済みデッキ等が発売し、更に今月9月には新シーズン最初のチャンピオンズリーグ、CL横浜が目前に迫っております。そんな中、握り続けてきたメタグロスデッキを環境と共に紹介していきたいと思います。

【現在の環境】

2022年9月現在。ロストアビスからはキュレムVMAX、白熱のアルカナからはアローラロコンVSTARが登場し、パルキアや裏工作、かがやくゲッコウガ等と組み合わせた水デッキが依然トップ環境にいることは周知の事実であります。次点としてはまずロスト勢。ワンパン狙うギラティナや小回りの効くバレット系が多い印象です。かがやくリザードンが最後の捲り要員にいることも後押ししています。水デッキとせめぎ合っていたミュウゲノセクトは数こそ全盛期から減ったものの、現役最長で研究も固まり、今なお制圧力は他のデッキの追随を許しません。その他では安定のアルセウス軸、爆発力のディアルガとミュウツーVunion、PJCSの覇者レジギガス、無色の勇ヒスイゾロアークにハピナスなど様々なデッキが顔を見せています。

【今なおベンチは危険】

4月の記事にも書いたとおり、今のベンチは危険極まりない場所と化しています。ボスの指令、クロススイッチャーに加え、セレナが登場したことでもはやベンチのVは呼び放題。かといって小物を並べればげっこうしゅりけんとロストマインの餌食。セイボリーや崩れたスタジアムでそもそも並べることへのカウンターも見られています。

【メタグロスはアルセウス軸から単へ】

4月記事時点では、仮想敵や事故回避を踏まえた結果、アルセウスを絡めたメタグロス、自称「アルグロス」を使っていました。その後新しいカードやデッキが増え、環境が変化したことで単デッキの道が見えてきました。そして再度デッキを見直し、出来上がったのが以下のとおり。

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前回記事と説明が重複するところもありますが、要点となるカードを改めて一つずつ解説していきます。

◎メタグロスV、VMAX

主役にして唯一無二。ダイラッシュの初回100は言わば勝利の宣告。その後はワザ宣言できる限り、2エネ250を撃ち続けることができます。ベンチに下がると打点アップはリセットされますが、そのベンチが0なら何の問題もなし。止まらない250の連打、となれば圧力は相当なものとなります。ベルトが着けばその打点は280となり、VSTARワンパンも夢ではありません。が、今回は耐久寄りとしたためあえて不採用。1体で押し切れればそれでよし、状況を見て2体目を置いて育てていきます。もちろん、そこでボスの指令などで呼ばれれば痛いのは確かですが...果たして持っているかどうか。

◎カブ、ペリーラ、ポケギア3.0

「単」である以上、このデッキにシステムポケモンなんぞというものは存在しません。はなえらび?かくしふだ?リファイン?それはこのデッキにとって負け筋でしかない。安定性で妥協していたアルセウスすら消した、正真正銘の単。

ってことでカブ4投です。彼はベンチ0の時に手札リフレッシュかつ新たに8枚ものカードを引き込めます。これが非常に強く、序盤でも終盤でも活躍の場が見込めます。また、次点のドローソースとしてペリーラを3投。彼女は相手の手札+1枚の数まで引くという一風変わった効果です。

なぜ入れているか?

VMAXはサイド3枚相当。つまり倒されたならその時点で相手の手札は7~8枚、なんてことも珍しくないわけです。そこで返しのペリーラ。普通に6枚ドローとかできます。更に言えば、初手のたね無しからの引き直しで相手に追加ドローされても、後1ペリーラで一気に引けるという利点もあったり。初手の要にして肝。少しでもこれらの確率を上げるために、ポケギア3.0もフルの4投です。

◎各種回復、耐久カード

単騎突撃を主とする以上、いかに倒れずダイラッシュを連打できるかが鍵となります。特筆すべきはエール団のおうえんタオルと妖しい缶詰。一発に持ち込めるならタオルはまるまる50回復ですし、スパイラルエネルギーは「全ての」エネルギー扱いなので、缶詰の対象になるのがありがたいです。以前はあまいミツも入れてましたが、元々博打要素の強いデッキなので運任せばかりは怖いと思い、今回は不採用としました。この点、同じ博打系の当たりつきアイスは最低でも20回復できるのですごく大きく感じます。

耐久面では、フルフェイスガードで-20、Vガードエネルギーで-30。揃えばV対面で-50とかなりの硬さを見せます。惜しむらくはVガードが無色なので単体だとワザが使えないこと。非V相手には腐ってしまうのも難点です。

【このデッキの特徴】

単騎に特化したデッキなのでパルキアは打点が出ず、キュレム・アロコン・はくばは鋼弱点に頭を抱えることになります。総じて水デッキメタの側面を持ち、アルセウス軸に当たり負けせず、ヒスイゾロアークはダメカン乗せる関係でダイラッシュ250が活きてきます。ロスト系はギラティナが天敵ですが、キュワワー(はなえらび)が鋼弱点のため、後1バレットパンチで屠ってテンポを握れる可能性があります。ビッグパラソルが着けばひとまず安心。

また、単デッキであるがゆえ、ボスの指令・セレナ・クロススイッチャー・あなぬけのヒモ等は基本腐らせることができます。当然相手もそれは察するので序盤にこれらを博士やクイボ、ハイボと共にトラッシュ送り、セレナもドローを選択、となりますが、それこそがこのデッキの裏の強み。終盤で最後のメタグロスをベンチで育ててる時に相手は気付くわけです。

「ボスがない……」と。

ここまで持ち込めればこっちのもの。後は駆け抜けるだけです。さすがに何度も通じる手ではありませんが、決まった時の安心感は大きいです。

もちろん、無視しがたい欠点も多くあります。まずミルタンク。見てのとおり全く手が出ません。このためだけにキャンセルコロンやフヨウを入れるかが悩み所。ただ現在、ミルタンクを突破できるデッキが多いので思い切って仮想敵から外すのも手かもしれません。続いてかがやくリザードン。弱点で一発退場はかなり厳しいので、環境の動き次第ではVガードエネルギーを切ってコーティング鋼エネルギー採用も考えられます。そしてギラティナ、アメイジングイベルタル等といった一発気絶持ち。ビッグパラソルをどれだけ厚く積むかが課題です。レジギガスもまた、VMAXキラーとしてかなり痛い相手なので崩れたスタジアムを入れるべきか考えます。


以上、メタグロスの解説でした。4月から大きく変わり、握り甲斐のあるデッキとなっているので今後も使っていきたいと思います。ではでは。

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