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バシャーモ解説 ~新スタン編~

どうもこんにちは、せいやです。

レギュレーション「D」のスタン落ち、ポケモンexの登場、猛威を振るうロスト系など熾烈な環境の中、立ち向かっていった我が推しバシャーモのデッキを紹介していきたいと思います。
※2023.2.11㈯開催のシティリーグに出場し、ベスト4と成績を残せたので備忘録の意味も含め、この記事を載せたいと思い筆を取りました。

【現在の環境】

2023年2月現在。剣盾シリーズが終了し、新たにexシリーズが始まっております。対戦環境は、一気にシェアを伸ばしぶっちぎりのトップを確かな物としたロストギラティナとロストバレット、新勢力として名乗りを挙げたミライドンex系とサーナイトex系、今なお安定度最強のミュウと錚々たる面子が揃っています。次点では、全盛期こそ過ぎたものの新たに一撃の力を活かしたルギア(アーケオス)、汎用性の塊であるアルセウス系、根強い水勢力のパルキア系、ばら撒かれるダメカンに目をつけたヒスイダイケンキ、雷とロストを駆逐せんと復活した連撃ウーラオスなど、こちらもまた様々なデッキが顔を出しています。

【で、炎は?】

2023年を迎え、Dがスタン落ちして裏工作が消えたことで水が一気に下火になったものの、相変わらず炎は肩身の狭い思いを余儀なくされています。パルキア、はくばは未だ健在、あっという間に飛んでくるかがやくゲッコウガのげっこうしゅりけん等、まだまだ炎が表舞台に顔を出すには厳しい環境となっています。かがやくリザードン?あれは炎というより「かがリザ」というジャンルだと思ってますw

【バシャーモの見直し】

そんな厳しい立ち位置にいる炎、すなわち我がバシャーモですが、トップシェアを握るロストはギラティナのロストインパクトやスターレクイエム、ヤミラミのロストマインによるダメカンばら撒きといったように、弱点と関係なく攻め立てるのが多い感じで弱点に嘆くことは少なく見受けられます。そういう意味では、ロストインパクトを素で耐えられるポケモンVMAXの立ち位置は若干面白いなあと感じます。(スターレクイエムで即きぜつは痛すぎますが)
そんなこんなで、環境を見渡した上で今一度バシャーモを再構築したわけですが、ここで改めて要点となるカードを一つずつ解説していきます。これまた以前の解説と被るところはありますが、再履修ということで。まずはデッキシートをご覧ください。

バシャーモ+ゼラオラ&エンペルト

◎バシャーモV、VMAX

主役です。他のデッキでは上3枚下3枚、或いは3-2といった形が多いですが、やはり推しは全面に出したい。ってことで4-3採用。良くも悪くもこだわりですが、何があってもここは最低限のラインです。先攻バシャーモVスタートで2ターン目から進化してダイブレイズ、そしてベンチへのエネ加速が定石となります。つくづく物足りなさを感じさせる打点130ですが、ex進化前のたね及び1進化、かがやくゲッコウガを倒す分には十分なもの。ベルトがつけば160と、一応VMAX・VSTAR二発圏内なのもありがたい。ロストマインはじめ、一発圏内になりえないワザにはモミで耐久しつつダメージを重ね、エネを盤石なものとしていくことで勝ちが見えてきます。また葉隠れポンチョを入れているため、VMAXを2~3体並べてぐるぐる回す形も取りやすいのが特徴です。後述するゼラオラへの繋げとして基本雷エネルギーを採用し、間接的にシンオウ神殿への対処もできるようにしています。バシャーモ自身が無色2個でダイブレイズを放てるので基本エネでも腐りにくいのが強みですね。

◎ゼラオラV、VMAX

一本調子になりやすいダイブレイズからの変化球として、クロスフィストでのサイド複数取りが狙えるのがこのゼラオラV。当然相手も警戒するのでマナフィを出します。ええ、マナフィの入ってるデッキはゼラオラを見た瞬間ほぼ100%マナフィを置きます。何なら2積みやクララで再利用すらあります。しかし、それこそが第2プランであり、裏をかく形でVMAXをピン挿ししています。

まず上技のリアクトパルス。特性持ち×60は特性ゲーと呼ばれる今だからこそ活きます。クロスフィスト対策に置いたマナフィがまさかの打点補助と知ったら、相手は頭を抱えることでしょう。かつて全盛を誇ったルギア一つとっても、ルギアVSTAR、アーケオス、マナフィ、ノコッチ等5匹並んでる時点で打点300。サーナイト、パルキア、ロストもまた特性だらけで一気に押せます。ミライドンに至ってはモココ型にしろレジエレキ型にしろ特性持ちなので高打点が期待できます。何よりこの子が強い由縁は、その奇襲性。いかにVMAXがいることを悟られないか、が肝となります。
下技のダイフィストもまた、相手に依存しない打点240はバシャーモの悩みであった低打点を十分に補ってくれます。ただし、VMAX自身は連撃ではない点に注意です。(進化した瞬間、ついている連撃及びスパイラルエネルギーはトラッシュされる)
ダイブレイズで進化前のゼラオラVに基本雷を1個つけておくと、相手に連撃エネからのクロスフィスト、進化してからのリアクトパルスと二方面で圧力をかけられるのが良きです。

◎エンペルトV
ぶっちゃけロスト対策として入れました。
初手でロストバレット或いはギラティナと分かった瞬間全力で引き込み、キュワワーとウッウを封じてる間にらせんぎりでサイドレースを取っていきます。欲を言えばあなぬけのヒモすら許さない2匹体制。サイド落ちも考慮して3枚積んでます。
ここは最初2枚だったんですが、昨今のあまりにもロストに偏り気味な情勢を鑑み、ロスト以外のリスクを抱えてでも厚くしなければと考えた結果、3枚に落ち着きました。逆にロスト以外との対戦では真っ先に切る対象であり、ハイパーボール等で遠慮なく切るようにしています。

【採用を見送ったカード】

◎れんげきの巻物 渦の巻

更なるロスト対策として。エンペルトVにつければマナフィを貫通してうずむそうが使えます。キュワワーらとまとめて倒せるとほぼ勝ちで、特にロストバレットには効果覿面な一方、問題はギラティナ。これは練習で実際使ってて感じたことなんですが、向こうも封じを見込んでアクロマ、アビスシークでロスト数を稼いでくるんで、正直うずむそうやってる場合じゃないんですよね。むしろベルト付きのらせんぎりで160出す方がギラティナには刺さります。事実上ロストバレット特化と範囲が狭く、他のVにも対応できるってことでベルトを優先して入れることにしました。

◎ツツジ

逆転の一手となりえる彼女ですが、既に場が完成しててツツジじゃどうにもならない事の方が多い印象。ボス、セレナを流せる点は優秀なんですが、それならタイミングを選ばないジャッジマンの方がいいかなと。モミを優先したい時もあるので、条件のあるツツジは切りました。

◎頂への雪道

本当は入れたかったけど抜いたカード。これがあるかないかでミュウ、ミライドン、アルセウス等への対応力が一気に変わります。自分が影響受けるのはかがやくゲッコウガだけなのもポイント。今でこそ対ロスト優先で水の塔を入れてますが、そのロストがいなければ間違いなく入れてただけに、ここは今後の環境次第…ですね。

【各デッキとの相対雑感】

◎ロストバレット、ギラティナ

いかにエンペルトを立たせるかに全てがかかってます。理想は初手エンペルトスタート。他の連撃スタートでも水の塔があればベンチ展開から前に突き出せます。ぶっちゃけエンペルト出せないと負けというくらいの気持ちでいる必要があり、森の封印石でスターアルケミーを使ってでも出す気概が要ります。ボス等でどかされるでしょうが、それはそれでその番にアクロマを使わせない、貴重な勝ち札を無駄に使わせたと言うことで仕事は果たせてます。

◎ミライドン系

逆に、いかに初手でバシャーモを立たせるかになるのがこの対ミライドン。エンペルトスタートなんてしようものなら投了すら視野に入ります。(ロストがいるから切れないジレンマ)
ダイブレイズとモミのループをしつつゼラオラの準備をし、最後はクロスフィストもしくはリアクトパルスでかっさらうのが勝ちへの道筋です。

◎ミュウゲノセクト

これまたエンペルトだときつく、バシャーモを速攻立たせる必要がある対面。とはいえミライドンほど致命傷でないのが救いか。ベルトをつけてダイブレイズで突っ張るか、ボスorセレナでゲノセクトを狩るかのルートになります。先攻を取りたいものの、後1メロディアスエコーが最大の壁でもあります。

◎サーナイト系

真っ向からの殴り合いでは体感で互角。
サナ本人のほか、ミュウツーVUNION、こくばバドレックス、進化前のキルリア(リファイン)、更にクレッフィと特性が並ぶデッキなので、バシャーモで準備して最後はゼラオラのリアクトパルス、が物を言う形です。実は一番苦手なのはHP140のハカドッグだったり。

◎いちげきルギア

イシヘンジンにゼラオラが取られるのが地味に痛く、バンギラスもいちげきエネルギー全開でVMAXを落とす打点320を出してくるのが厄介。とはいえ流石に全盛期から比べれば、今のルギアはまだ付け入る余地はあり。全力でルギアとアーケオスをクロスフィストで取れれば勝機はあります。

◎はくば、パルキア

投了します。対戦ありがとうございましたm(_ _)m

【シティリーグの結果は…】

シティリーグの結果は以下のとおり。

◎予選
ロストバレット悪  ⭕先6-2
ロストギラティナ  ⭕先6-3
ロストギラティナ  ⭕後6-2
ロストバレット悪  ⭕先6-2
エレキミライドン  ❎先2-6
(予選第3位で決勝トーナメント進出)

◎決勝トーナメント
ロストバレット悪  ⭕先3-0(全滅)
エレキミライドン  ❎先2-6

見事にロスト対策が刺さった形になりました。
博士の研究でエネ引けなかったりオクタンのラインが全部サイド落ちしてたりと、それなりに危ない場面はあったのですが、エンペルトの突き出しで時間を稼げた点は非常に強かったです。隠し玉にしてたゼラオラVMAXも対ギラティナの決め手になりましたし、バシャーモもモミで回復しながら押しきったりと、全員が全員役割を果たしてくれました。
ミライドン戦の敗北は、運も去ることながら相手さんの腕がやはり上であったと感じられました。(なお、その方は準優勝。おめでとです!) 

【推しで行くこと】

推しのポケモンで環境に殴り込む。
常に悩ませるのはその環境上位のデッキ達。練習しながらいつも頭によぎります。
(素直に環境握ればいいんじゃないか?ただの逆張りと自己満でしかないのでは?)

事実、今回も前日まで何で行くかは迷っていました。ロストもミュウも持ってる中、推しのバシャーモとメタグロスはどうしても安定さに欠けた所があります。
それでも…!と、今回も推しを信じてやった結果、実績が残せたことが本当に嬉しいです。願わくば、他の推しを握ってる皆の励みになれば幸いです。


以上、連撃バシャーモの解説でした。思ったことを走り書きで追記修正はあるかもですが、とりあえず紹介してみたくなったところ。デッキ作りの参考としてもらえれば何よりです。ではでは。

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