ハードル走指導プラン(陸上運動)

 全国的に夏休み明けの9月,10月あたりは陸上記録会のシーズンです。その中でもハードル走は,走りに必要な要素が一度に身に付けられる運動です。

・リズミカルな走りが身に付く

・ハードルをまたぎ越すために腰の高い走りが身に付く

・膝を曲げないで地面の反発をもらいやすい走りが身に付く

・記録の伸びが100m走などに比べて大きい

といったメリットが非常にたくさんあるので大好きです。

 一方で,ハードルに当たると痛かったり,跳ぶのが怖かったりする子どもが多いのもハードル走です。学校の授業と放課後の陸上練習では,ねらいが異なるので,今回は放課後の陸上練習でやってみた指導プランについて書きます。

5秒間走ハードルを行う

 まず行うのが,5秒間走ハードルです。1台目までが13m,2台目20m,3台目27m,4台目34mとハードルを置きます。

 「よーいどん!」の合図でスタートします。5秒たったらもう一度笛を鳴らします。5秒間でどこまで何台こえることができたかを見ます。

 するととくに細かい指導をしないでも,自然に子どもたちは低く跳びます。(#魔法みたいだ)

 基本的にはこれだけです。

 ハードルの高さに関しては,70㎝(6年生)と60㎝(5年生)を用意します。足に当たるのを怖がっている子がいたら,1台目だけは,フレキシブルハードル(真ん中でパックリ割れて,当たってもいたくないやつ)にすることもあります。

 ここで見るのは,ハードルの間を3歩(着地・1・2・3!)で行けている子をチェックします。

80mハードルのタイムを計測する

 まずは,80mハードルのタイムを計測します。ここで,現在の自己ベストをつかんでおきます。このタイムが基準となります。

2種類のタイムを計測する

 ここでいうタイムの計測には2つあります。

1つ目は,スタートから1台目のタイム。

2つ目は,ハードル間を走るタイム。

スタートから1台目までのタイムを計測する

 まず,どこでストップウォッチを押すかというと,「よーいピッ」ではなく,スタートしてから初めに出した足が接地した瞬間です。そこから1台目を跳び越して足が着地したところでストップウォッチを止めます。

 タイムの目安は2~2.5秒くらいです。1台目までの歩数は,9歩がベストです。1台目までのスピードがその後のスピードにめちゃくちゃ重要なので,このタイムをできるだけ早くします。

2台目以降のタイムを計測する

  1台目までのハードルが身に付いてきたら,2台目以降のタイムを計測します。計測の仕方は,「着地(ピッ)・1・2・3!着地(ピッ)」です。(#説明が下手)

 この間のタイムが,安定しているかどうか。タイムそのものはどうかをチェックすることで,子どものタイムを細かく分析することができます。


 こんな感じで、放課後の陸上では指導していっています。細かい動きの部分については、もっと指導の仕方がありますが、ざっくりとした流れで書きました。
 5秒間ハードルについては授業にも転用可能だと思います。
 参考になればうれしいです。
 





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