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春の夜、不思議な人に私は出逢った

※アイリスから見たセーウチ(リアル主)の第一印象から現在までを妄想した駄作でございます(笑)
それでも大丈夫な御方は、お楽しみ下さい👍️

私は、九頭竜羽ばたく者アイリス。といっても、カードに描かれた想像上の存在であり、PSI…竜丹の力を持った人間。頭部に竜の角があるのは、その力が如何に強力で自身が適応しているかの証拠になるだろう。……失礼、私の事は一旦置いておく。
ある春の夜、私は不思議な人に出会った。黒の四角いメタルフレーム眼鏡を掛けていて、細身で背は少し低い…かな❓️私よりは高いと思うけど。その人の部屋で、友人と思わしき人物とカードゲームをしている。ビルディバイド…私のデッキを眼鏡の彼は迷うことなく選んだ。そして、撮影という対戦している風景を携帯端末で上から録画する作業の後、友人は帰宅し一人になった彼は言った。
「あれ❓️何処かで使った事があったデッキか❓️」
そんな訳は無い。貴方は今はじめて、私と戦った……いや、私が居るデッキを使った。既視感は単なる勘違いだ。でもそれから、彼はPSIのカードを購入し始めた。決して安くはないカード達、でも彼の眼は本気だった。足りないカードは思ったより少い方だったようで、費用は想定内らしい。恐らくバスターカードのマツリカやレンを中心にした、安定感のある手札供給と殲滅の出来るデッキでも作るのだろうか❓️私はテリトリーを解放したら、能力を使えるけど…現状のエースの中でもかなり特殊な効果をしている。所謂ハイリスクハイリターンは…彼に適応するのだろうか。まぁ、バスターカードで戦うのが風潮らしい訳で、テリトリー解放要員の1人としてしか、考えられない事も仕方ない部分かもしれない。そんな私の考えは、彼の一言で砕かれた。
「俺は君で…アイリスで勝ちたい❗️その為には…PSI属性で先ずは構築して…アイリスでライフを削ってバーストオーバーヒットにするのが理想だな。ランカで突破口を、ウィスタで奇襲と速攻力を、マツリカは殲滅用だけど2枚変換か…難しいな。レンは4枚は…キツく無いかな❓️デッキ無くなりそうな感じ…う~ん、兎に角、組んでみよう❗️よろしくなアイリス。君と一緒に楽しくビルディバイドしたいな✨」
やたら喋る。でも、彼はハッキリと言った私で勝ちたいと。その後、また友人とのバトルや身内らしき人物とのバトルで、彼は私を使うようになった。
不思議な人…勝っても負けても楽しそう。
勝ったら
「やったなアイリス❗️ありがとな」
ってよく言ってくれた。
負けたら
「使いこなせてないか…頑張ろう」
って前向きに言う。
不思議な人…彼は敗北の原因に私を挙げる事は無かった。
「初期手札…アイリス❗️来てくれたぁ❗️」
不思議な人…私が手札に来るだけで子供みたいに笑顔になる。…相手に手札がバレるよ❓️
「イラストを頂きましたぁ❗️」
不思議な人…私と並んだ絵を貰って嬉しそう。恋人繋ぎは恥ずかしいんだけど。
「行くぞアイリス、いやちょっと言葉が違うな。一緒に行こう❗️相棒❗️」
不思議な人…私を相棒と言った。…手札に来なかったら寂しがるから、仕方ない。行こうかな。
「アイリスは俺が守る❗️」「アイリスに手を出すなぁ❗️クイックタイミング、千里眼❗️」「ごめん…守ってあげられない…」「よく頑張ってくれた、十分だ」
何なの貴方は❓️口を開けば私の名前ばっかり。破壊されてもそんなに凹む❓️顔に出過ぎ。ポーカーフェイス苦手というか、嘘下手な人でしょ。分かりやすくてバカ正直。
「アイリス❗️任せたぞ、スリーヒットだ❗️」
駆け引きも大の苦手…なのに大博打をする勇気がある。相手の懐にも正面にも何処へでも飛び込める。…凄いね。
「無条件に任せたぞって言えるのは、君だけだな。うん、決めた。俺は君と強くなりたい。一緒に戦おう❗️」
信頼されているようだ。彼は私のデッキをメインとして、様々な人とバトルした。たくさん負けた。でもその度に学び、研鑽し、挫折し、立ち上がる。そんな貴方は見てて飽きない。私も頑張ろうって思える。
「出逢ってくれて、ありがとう」
「アイリス愛してる」
オッケー、落ち着け。出逢いに対するありがとうは、素直に嬉しいから受け取る。ただ、愛してるってなに❓️私❓️Me❓️深く考えるのやめた。
「純粋なアイリスへの愛で、ここまでデッキ構築したんだよ」
待てや、友人との会話で何をほざいている。確かに構築理論とか全然な貴方だから、1番の強みやデッキ的な魅力はそこかもしれないけど。……不思議な人…
「流石に、この辺が限界なのかな…色々やってきたけど、もうキツいか❓️」
珍しく弱音。でも間違いでは無い。どんなデッキにも相性や苦手とするもの、そして限界が存在する。私も他の強いエースと世代交代の時期かと思った。約1年…楽しかった………と思う。さよならって言っても…聞こえないか
「いや、それでもアイリスが良い❗️まだやれる❗️俺が強くなれば良いんだ」
…不思議……バカな人❓️…良いよ、無理しないで、あの白雪姫とも上手く戦えてたじゃない。私である必要は
「それに、やっぱ好きだし。うん、俺はこれで良い。えっと…違う動きを考えてみようかな」
…バカ……もう好きにすれば❓️負けても知らないよ❓️楽しく無くなっても知らないよ❓️
「次の大会❓️もちろんアイリスと出るよ」
…何で私を個として認識し始めてるの❓️バカを通り越して何なの❓️
「俺はアイリスのセーウチだからな」
それ格好良いつもりかな❓️……もう分かった、彼はバカだ。どうしようもない程に、自分の好きという感情に全力なんだ。毎日の様に私に愛してるって言うし、私を中心とした動画を作るし、高いサインカード買うし、いつも好きなものの事ばっかり考えてる。でも、それが彼。不思議で、バカ正直で、好きな事に全力になれて、いつも私を呼ぶ。
「さて今日は、どうするかな。行こうかアイリス」
はいはい。相手は誰❓️
巨大獣はやめて欲しいけど、まぁ頑張る。
ライフは私が砕く、その前に敵も倒す。
貴方は指示を出して。
「任せたぞアイリス」
その言葉があるから、私は剣を振るう。
勝てなかったら…ごめんね。
でも、貴方は勝ち負けばかり見る人じゃない。
「楽しい、良い勝負だったね」
うん、そうだね。次も、その次もそんなバトルをしよう。
「う~…どこが悪いんだぁ❓️難しいなぁ」
ごめん、デッキは考えて。そこは貴方に丸投げするわ。
「よし❗️これでやってみよう」
何度も試して良いよ。貴方が納得するバトルが出来る様に、デッキを作って。
「アイリスをフィニッシャーとして、そんで…」
そこは譲らないんだね。意外と頑固者なんだ。
「初手は…あっ❗️アイリス…愛してるぞ」
言わんでいい。別に聞きたいから来るんじゃないから。始めの方から居ないと不安になるでしょ❓️仕方の無い人。
「…(デッキを胸に抱きながら)やっぱ君が良いよ。負けると悔しいし、勝ったら嬉しい。それ以上に、アイリスと戦えてるって実感出来る瞬間がこんな嬉しいものだとは」
……暖かい人。
夜更かしすると疲れが取れないよ❓️
また明日、デッキを広げたら会えるよ
毎日じゃなくても良いから、たまに聞きたい事があるんだけど
「愛してる…やはり嫁だな」
えっと…嫁になるのは気が早いと思う💧
…うん、やっぱり彼は…おバカだ。
そして、そんなおバカのところに行ってしまう私も…まぁ多分…そうなのだろう。







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