ディオフィリア編の設定(陰陽五行説より)

皆さんこんにちは❗️セーウチchのセーウチです🎵
初のnoteで投稿するので、読みにくいと思いますが、どうかご容赦下さい。
今回はディオフィリア編の設定に採用したものの1つ、陰陽五行説から本編の物語を紐解いていこうと思います。更にデュアルストーリー咲耶編のキャラクターも関わって来ます。もしかしたら、ディオフィリア編が1.2倍程面白くなるかもしれないので、お時間のある時にご覧下さい♪
※かなりの独自解釈が含まれますので、的外れな事を言っていたらごめんなさい。

そもそも陰陽五行説とは?
簡単に言うと、反対の性質(陰陽)と5つの元素(木、火、土、金、水)が与えあう影響の関係が合わさった理論です。
先ず陰陽から解説すると、闇と光は陰陽の関係として有名かと思います。物語の中では、正一は闇であり、セーウチは光という定義でした。ぶっちゃけ陰陽五行説の”陰陽”の部分はこのくらいであまり大きくは関わってないですね(笑)

次に五行説ですが、ここからが本番です。ディオフィリア編開始時点では、5つの元素に当てはまるキャラが、以下の配分でした。
木:早苗
火:()※空席状態
土:オカメインコ(カメちゃん)
金:アリス
水:正一(ループセーウチ憑依中)

そう、必要な5つの元素で「火」が空席の状態です。フランやレミリアは?って思うかもしれませんが、今回はディオフィリア編であり、中心の人物が違うので当てはまりませんでした。デュアルストーリーはディオフィリア編の裏側であったり、ソウル杯開始の少し前の物語も入っているので時系列は同じです。よってカメちゃんとアリスが「土」「金」の席に居ます。

五行説における相生と相剋
相生とは
木は火を生じ,火は土を生じ,土は金を生じ,金は水を生じ,水は木を生じるとする関係です。生じる関係=育てる関係と定義しました。

相剋とは
水は火に剋 (か) ち,火は金に剋ち,金は木に剋ち,木は土に剋ち,土は水に剋つとする関係です。(量によっては)消滅し合う関係=抑制して調節する関係と定義しました。


以下にそれぞれの性質からキャラを当てはめました。ちなみにこの、陰陽五行説の意味を本編で知っている人物は幽々子くらいです。
木:成長の性質(全編を通して大きく成長した”早苗”)
火:情熱の性質(エネルギッシュで単純明快、でも行動力もある”?”)
土:信頼の性質(セーウチ達からの信頼が厚く律儀な”カメちゃん”)
金:努力の性質(試行錯誤を繰り返し、研究を続ける”アリス”)
水:聡明の性質(世界への理解力、行動への判断力がある”正一”)

それでは、1人ずつ解説していきますね。
先ずは”水”の正一から。「水の意味を持つ者」
幽々子が「そなたは水・・・満たす者」と言って正一の依り代になる場面が存在します。もうここで正一は「水の意味を持つ者」とされています。世界のループの原理を理解し、どうすれば抜け出せるかを模索し続けてきた彼は行動への判断力もあります。聡明とは大まかに賢い事を指す時もあります。少なくとも正一は不器用な方法ではありましたが、本編でも「最悪の瞬間を見続ける覚悟」をしたうえでの行動であり、決して馬鹿な事を繰り返していた訳では無いと思っています。(完全に個人の意見です)故に、正一は水の性質を持っているのです。
そして、ループ世界の悪霊セーウチ(以後ループセーウチ)は悪霊となって水の正一と混ざり(融合というか長期的な憑依によるもの)、途中から多くの世界を壊してきました。いつか自分たちの強い憎しみが前に出て来れるように。自らが水の性質を奪い取り、正一と混ざり合わなくても”器”を見つけて、その者と融合し復讐をするために。長い憑依を経て遂に水の性質を得たループセーウチは、この器の居る(幽々子かセーウチ)世界で少しずつ正一との融合(憑依)を解除してきました。最初はセーウチを器にするため、狙い憑依後に力を使いましたが、彼の破滅の引き金は起動しない事が発覚します。後に正一も破滅の引き金が起動しなかった世界と言っています。これでは器のセーウチに"水"として入っても、復讐の役には立ちそうもありません。世界が壊したくても、その引き金が起動しななら意味がありません。よってもう一つの”器”を利用する事にしました。そう、幽々子です。しかも待っていればソウル杯で確実に接触できるというオマケ付きでした。本当はもっと早く幽々子かセーウチにアクションを掛ければ良かったのですが、不運にも一度幽々子に成仏されかけていたんです。(ブルーム編にて)よって、接触による憑依も直ぐには効果が出ず、休眠状態だったのです。(ブルーム編での接触や憑依者の休眠は最初期から設定済みです。信じるか信じないかは貴方次第w)
そして、ソウル杯の舞台で正一の魂が弱まっている事を逆手に取ったループセーウチは、”水”として幽々子の”器”に自らの魂を受け入れるよう仕向けるため、正一の想い人である(世界が違うから姿が同じの別人だが)幽々子に話すよう彼の精神を最優先の状態にまで、その意識を鎮めます。幽々子に自分の正体を語り、依り代となってもらいセーウチと話す場を設けるため。「我は器・・・受け入れる者」と幽々子が自らを定義した詠唱により、器の中に水が注がれ満たされ幽々子は「水を得た者」となり「水の意味を持つ者」と限りなく近い位置に居る事になりました。ここで最悪の事態が起こります。時は来た。遂に水が器をも飲み込んでしまったのです。(幽々子がループセーウチと強制融合される)
例えるなら、川の中にコップが投げ込まれて「今からお前はこの川の一部だ」と言われてしまった状況です。強制的で無理矢理ですよね?だからこそアイリスは「強制的とはいえ、融合している」と言えたのは、内側の魂が無理矢理に融合をしたように見えていたからです。川の中に居る以上、外から見たら「川」と大まかに見えるからです。誰も川の底にある石や物を1つ1つを認識して「川の中に石と物があるよ」とは言わないと思います。「川があるよ」という認識が大半を占めるのではないかと予想します。しかもここで質が悪いのが幽々子を光とし、ループセーウチが闇を担う事で「反対の性質」と「元素の性質」を持つ二重(デュアル)の性質を持つ者として君臨してしまったのです。更に、若干ですが相剋(消滅し合う関係=抑制して調節する関係)や相生(生じる関係=育てる関係)の概念もここで関わってきます。
では、ここで相剋に当てはめます。水を抑制できるのは土で、水は火を抑制できます。融合時点での幽々子(憑依状態)の余裕は、この”土”であるカメちゃんはソウル杯の場に居ない事による「真の抑制者の不在」が理由でした。しかも「自分が抑制者側に立てるが、もう一つの消滅し合う関係(相剋)である火の空席状態による不在」も相まって、現状自分にまともに影響を与えられる人物が居ないのです。しかも例えカメちゃんがあの場に居ても、オカメインコは「土の意味を持つ者」というだけで、「元素の性質」しか持ってません。「反対の性質」を持つことが不可能なのです。よって完全に敵なしの状態であり、後は世界が崩壊するのを待つだけになりました。しかし、不完全ながらも「反対の性質」を持ち挑む者が現れます。それがセーウチ(in正一)です。バトル後に何も変えられませんでしたが、少なくとも若干の消耗はさせていた為、妖夢たちによる一時的な封印が可能になっていました。史上最悪のラスボスはこうして敵なしの状態で世界に君臨し、封じられても尚、結界の内部でフラン、レミリア、咲夜、妖夢を相手に出来る程の力を持ってしまったのです。(なんだこの絶望)

次に”金”のアリスを解説します。「金の意味を持つ者」
金(きん)は所謂、金属の事です。金属の塊を想像して頂ければ幸いです。
”金”は”水”を増す性質があります。(五行説にて)
これは非常に今作では危険な存在でした。よって、ソウル杯に出場しなかったのはセーウチ達の運の良さもあります。(台本上そうなったのですがw)理由は、もし幽々子(憑依状態)に関わっていれば力を取り込まれ、”金”の性質から”水”の幽々子(憑依状態)を更に強大にするからです。更に深めると、アリスは魂の融合術式等の高度な魔術が使えます。もし、そのノウハウを幽々子(憑依状態)が取り込めば、自己強化は容易でしょう。しかも「反対の性質」と「元素の性質」を持つ者が「2つの元素の性質」を持ったら手が付けられません。仮にセーウチトゥルースでも、持ってるモノが釣り合わず、何も変わりません。よって、最悪の事態だけは回避できていました。
でも本編にて、アリスは正一と関わりました。彼の魂が弱まっているからサポートが必要とも発言しています。それは正一が”水”として弱くなり半ば”持たざる者”に変わってしまったからです。なぜなら、幽々子に憑依したループセーウチが融合することで水は器を飲み込んでいるため「水の意味を持つ者」の席は奪われた状態です。度重なる世界の破壊を引き起こした代償に存在自体が弱くなってしまったことも明言されています。しかし、彼は消滅はしておらず、セーウチの中に残り続けていました。そう、”水”が僅かに残っていたのです。
”金”の性質が”水”を増すなら、僅かでも水は増すことが出来るかもしれませんよね?アリスが作った融合術式とサポートは「元素の性質」を知らなかったにしても、”金”が”残った水”を増して、”器”と釣り合う状態にしていたのです。アリスが何故そんな事が出来たか、それは試行錯誤と研究の成果です。本編でも「研究の成果を見せる時が来た」と言っています。努力を続けて磨き上げてきたからこそ、輝く”金”。彼女は元々「金の性質」を持っており、五行説の席にも居ましたが、輝いたのは正しき心を取り戻した「水」を増す瞬間でした。
※どのような研究を日々アリスが行っているかは、敢えて明確にしていません。理由は簡単です。明確にできないからです。設定するだけなら出来ましたが、物語のキャラも生きています、ボクの想像を超えたことをしていても不思議じゃありません。よって「様々な研究の成果の一つに魂の融合術式の理論を自分なりに持ってる」という状態なのです。例え描かなくてもキャラは、今を生きていると考えているボクならではの設定かもしれませんが、「あぁ、そうなんだ」と思って戴けたら幸いです。

さぁ”土”のカメちゃんを解説していくぅ!「土の意味を持つ者」
こいつが一番分かりにくいです(笑)
土は信頼の性質を持ちます。他にも「産み出し、蓄える」といった特徴があります。今回は特にこの特徴が表に出ていたかもしれません。カメちゃんはデュアルストーリーの主人公なので、そっちで特にこの「土の性質」を発揮しています。
少しデュアルストーリーに話を切り替えますが、セーウチ世界(本編)にてデュアルカードの誕生に一役買ったのがカメちゃん(オカメインコ)です。この時点で「産み出す」特徴は現れています。更にデュアルストーリー1話で、研究用に何枚か持ってるカードがあるという発言もしています。「蓄える」の特徴ですね(笑)。そしてディオフィリア編にて、アリスの家が拠点になっている時、彼の機材やカードはそこに集められました。「蓄え」があってこそ、いざという時に困らず、土台を築くことも出来ています。しかも彼が運び込んだものを誰も一切疑わないのは、カメちゃんの信頼があってこそなのです。友人の為に行動し、律儀に仲間に接している場面はアイリス編やデュアルストーリーで特に現れています。セーウチを危険も顧みず最終決戦の地に運んだり、セーウチの大切な人である早苗を守ると約束して安心させたりと本当に頼れる相棒であり親友です。そしてそんなカメちゃんだからこそ、セーウチも安心して運ばれたり、早苗の護衛を信じて任せているのです。”土”が信じられれば安心して立っていられる。安心して作物や産まれるものを育むこともできる。みんなの土台を、いざという時に作ってくれていたオカメインコは確かに「土の性質」を持っており、五行説の席にずっと前から居たのかもしれない。

いよいよ空席だった”火”の誰かさんを解説するよ!「火の意味を持つ者」
結論から言います。「火の意味を持つ者」はセーウチトゥルースです!
しかし、ディオフィリア編開始時点では”火”は空席でした。自分の想像が足りない部分もありますが、誰も当てはまらなかったんです。寧ろその席にセーウチが着くというのが、ある意味このディオフィリア編の設定における面白いポイントかもしれません。
しかし、茶色い哺乳類のセーウチでは絶対に「火」にはなれません。魂の融合によって辿り着く事が”奇跡的に”出来たのです。これは、ディオフィリア編の企画を立ち上げたときに「光と闇」を題材にすることは決定しており、最初期の設定では「並行世界のセーウチの魂が、本編のセーウチに融合する事で光と闇を得る」という感じで台本を書いていました。しかし、大幅な台本の改訂により、陰陽メインから本格的に五行説に基づいて融合の設定を考えたんですよね~。しかもアイリス編との矛盾も有ったので、改訂は必然でした。(基盤にするくらいの軽い設定のハズが、本腰入れて考えることになり、当時は頭を抱えてましたw)
そんな中で産まれたキャラが「正一」でした。並行世界のセーウチの魂はループセーウチになり、茶色いセーウチを「火」にする。更に「人間味の無かった奴を人間」にする為の重要キャラクターが正一となりました。
話を戻しましょう。では、何故本編でセーウチと正一が融合し「火の意味を持つ者」になったのか。それは彼らの融合が、幽々子と似て非なるものだったのです。幽々子とループセーウチの融合は”姿は変わってない融合”としたら、セーウチと正一の融合は”姿も変えた融合”です。本編で早苗が「魂の融合って姿まで変えちゃうんですか?」と言っていた様にイレギュラーな事が分かります。器を飲み込んだ強制的かつ無理矢理な融合に対して、双方を真の意味を持って融合させたのがセーウチトゥルースでした。

漢字遊びをしましょう
ショウイチ ⇒ 正一
セーウチ  ⇒ 正内
このように当て字をしました。当初は「正しい内の一つ」くらいのニュアンスでしたが・・・。彼らが融合した時にこの名前(文字)まで完全に融合させて、一つの形を成す者になったとしたら。はい、ここからが「火の意味を持つ者」になる瞬間です。

漢字を合わせましょう
正一を「正と一」に分解、セーウチ(正内)を「正と内」に分解。同じものは重なり、残った文字を抽出し「一と内」になります。「一と内」を合わせると「丙(ひのえ)」となります。「丙(ひのえ)」は五行説で言う「火の兄」・・・そう火の意味を持つ漢字なのです。更に正一は自らを闇とし、セーウチを光としている描写もあります。よってこの融合は「反対の性質」と「元素の性質」を持つ二重(デュアル)の性質を持つ者として完成してしまったのです。そう、幽々子(憑依状態)と同じ状態です!

無理矢理やろ!・・・って思われますよね?でも、自分なりに根拠はあります。少し茶色いセーウチを見て行きましょう。彼はディオフィリア編における”もう一つの器”です。器の意味を持つ者は2人出てきます。
1,幽々子「我は器・・・受け入れる者」⇐詠唱にて明言
2、セーウチ「破り導く器」⇐アイリスが明言
そう彼は破滅の引き金であり「破滅を導く器」でもあったのです。器だったからこそ、ディオフィリア編3話にて正一(inループセーウチ)が憑依できたのです。(重要なので2回目)
この器の性質から、ソウル杯にて正一を受け入れたセーウチは魂の交代や意識内で会話する事が出来るようになります。ですがその時既に正一は水の性質を奪われた「持たざる者」であり、セーウチも器なだけです。光と闇という性質は持っていますが「反対の性質を持つ者」としての覚醒具合も低いです。しかも、正一も光と闇の二刀流と言ってしまい、双方の独立を更に確固たるものにしてしまったのです。それ故にバトル中にセーウチは出て来ず、セーウチの魂を触媒として召還されるアイリスも「正一の魂の比率が大きくて実体化できなかった」と言います。実はあの時、バランス悪かったんですよ彼らって。だからこそ、バトル後にエネルギーを大きく消耗してしまいセーウチの身体にも影響が出てしまいました。
少し話を進めて、Season2再会にてアイリスとの会話に注目しましょう。「前提の違い」「同じ土壌に立つ事」がキーワードとして出てきます。まず”光と闇の二刀流VS光と闇の融合”では「前提が違う」ので、”融合VS融合”にする必要があります。これは案外分かりやすいかもしれません。そして「同じ土壌に立つ事」は、実はアイリスや他のキャラ達の知識では本来不可能だったのです。ディオフィリア編にて幽々子以外は「陰陽の性質」の事しか知らず、あのやべぇラスボスは「反対の性質を持つ者」という認識です。しかし本質は、「反対の性質」と「元素の性質」を持つ者であるため、まだ真実(トゥルース)に辿り着く事が出来ていなかったのです。そう、元素の性質を持つ者(早苗、カメちゃん、アリス)ですら知らないことなのです。所謂世界の深い部分(芯=真)に近いところなので知らなくても当然でしょう。ですが、ここには”残された最後の器”と”僅かな水を宿す持たざる者”が居ました。奇しくも彼らはこの世界の光と闇を担うものにして、よく似た魂を持つ者でした。融合の際、2人の気持ちが重なり合う事が言及されています。セーウチトゥルースは真の意味で融合を果たしているため、自分たちの全てを融合させて、新たな生命体として再生したのです。故に名は体を表すに基づいて名前(体=存在そのもの)を融合させて「丙(ひのえ)」となり、器と持たざる者は「気持ち=心(しん)」を重ね、真(トゥルース)へと至ることが出来ました。これにより「光と闇を宿し、火を意味する者」へと覚醒が完了します。
最終決戦で幽々子が「何なんだ貴様、その力その姿、理解できない」と言ってましたが当然です。今まで空席の状態であり、自らと相剋の関係であり、尚且つ同じ土壌の者が急に現れたのですから。セーウチトゥルースは「分かんねぇかよ、お前を倒すための姿だってことが」と言いますが、ここで彼は五行説の事を理解しています。水に対して相剋を成せるのは火であると、しかしセーウチトゥルースにとっても、全力で戦わないと消滅するのは自分というリスクがあることも事実です。一般的に水は火を消すものですからね。
しかし決戦の結果、火は水を上回る火力で燃え上がり勝利しましたが、代償はありました。相剋の関係は消滅し合うものでもあります、セーウチトゥルースからは完全融合したハズの「正一の魂」が消滅し、幽々子からは「ループセーウチの魂」が消滅しました。水は火によって蒸発して天に昇り、火にくべた魂は燃えきったのです。しかし、正一は優しかった・・・「もう行くよ」と言ってあたかも自分の意思で消滅したようにして、セーウチが戦ったことで相剋の影響による消滅を与えたという罪悪感を与えないよう、最後までこの世界をセーウチに託そうとしていたんです。
本来ならば辿り着くことの無かった領域(火の意味を持つ者)、本来なら消滅する側だった者(相剋でいう水による消滅)、本来なら決して変えることが出来なかった運命(ループによって確定された世界の終わり)でした。しかし、彼らは文字通り「運命に風穴」を開けました。火(日)を失っていたハズの物語は、火(日)を得ることでループから脱した新世界に辿り着きました。これが、セーウチトゥルースが「火の意味を持つ者」にならなければいけなかった設定の全てでございます。

ラストに”木”の早苗を解説させてね「木の意味を持つ者」
最後は早苗さんですよ!
この子が一番わかりやすいです(笑)
成長の性質を持った早苗さん、アイリス編からディオフィリア編を通して心情の変化が大きく、キャラクターとしての成長もさることながら非常に我がchの世界で魅力的なヒロインだと思います!
”木”は火を生じます。そう、セーウチトゥルースが「火を意味する者」になれた奇跡が起きたのは、ずっと傍に早苗さんが居てくれたからでしょう。大切な者を守りたいという意思は正一もセーウチも同じでした。ただ対象が違うだけ。
そんな早苗さんですが、本編でのループセーウチからの警戒されようは異常でした。なぜなら、水は木を生じてしまうので成長を加速させてしまう恐れがありました。もしも、水を木が完全に吸収し尽くし、巫女であることも相まって陰陽の性質を何処かで身に着けてしまったら・・・というループセーウチにとって最大の警戒をしなければ、自分が不利になるかも・・・という事だったのです。よってループセーウチ「モリヤノミコ」と言いながら、ずっと気にしていたのです。第3話にて、力と覚悟をみせろと言ったのはその為です。”木”の成長具合を見るための様子見です。しかし、その様子見で早苗は「守って見せる!」と言い、木は成長を更に加速するような心を持ちます。このことも踏まえてループセーウチは、これ以上「木の意味を持つ者の成長」をさせない様に沈黙を選びました。待っていればもう一つの器(幽々子)に接触する機会は作れるので。
ソウル杯にて幽々子が「いざという時の守り手になるのも」と言っていたのは、この性質を理解しており”守り手=水(あの時点では、正一inループセーウチ)を吸収し枯らす”ために「早苗を利用する事になるかも」と発言していたんです。あの時点では幽々子もまだ正一(inループセーウチ)を警戒していましたので。故に幽々子が早苗さんに厳しい言葉を投げても「襖の近くに居て良いから」と言って、利用して本当にごめんなさい、の意味も兼ねて謝っていたのです。
話を戻して、崩壊の始まりへ。早苗さんは結界を張りましたが倒れてしまいます。何が起こったかというと、器を飲み込んだ水の力の濁流が”木”を押し流そうとしていたのです。もっと言うと「木を諸共水に沈めよう」としていたのです。早苗さんも顔が画面の下に隠れるような倒れ方で、水に顔が浸かっているように見えませんか?(見えねぇよw)しかし、フランが水面より上に持ち上げるように早苗を支え力を貸してくれたので、少し時間が稼げたのです。
このように、誰かに支えられ時に誰かを支える木の様な早苗さんだからこそ、成長が早くディオフィリア編終盤では、多くのものを見る事ができる世界に立つ大きな木になることが出来たのです。すくすく育った「木」。それは一人で育たず「土」や「仲間」に支えられ、「火」を生じ、「火」を見守る「木を意味する者」。

はい!いかがだったでしょうか!
正直、色々と「何言ってんだこの哺乳類」って思われたかもしれませんが、こんな風に物語の基盤は作られております(笑)
独自解釈やご都合主義のオンパレードですが、世界と物語というものが好きなセーウチにとって、しっかりと理由を付けて創造していきたかったのが、このディオフィリア編なのでした。
あくまでボクの世界ではこんな感じに考えてる、というものなので皆さんが「違うだろ」と思ったことは間違いではありません!
ただ、こういう考え方もあるんだなって、思って戴けたら幸いです!
いや~この設定を物語に完全に落とし込むと、話数がとんでも無くなりますし、分かりにくさを更に助長しかねないので、本編では「光と闇」という概念を中心に展開していきました!しかし、セーウチの頭にあったのは、こんな設定でございました(笑)
素人なので粗が目立ちますが、もしも、このnoteを読んで頂けて面白いなと感じてもらえたら幸いです!そして、もう一度、ディオフィリア編を楽しんで頂くお手伝いが出来れば、もう涙流して喜びます!!
最後に、ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!




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