共感マップとペルソナの可能性〜社会唯名論と社会実在論の狭間で。

週末は、9月24日はみらつくゼミ(ほそかわしげのりと未来を創るゼミ)、9月25日は地域デザインラボの政策を創るためのインタビュー術、そして、9月26日は第一回の日高まちの研究会でした。

今回の三回を通底するのは、社会的課題とは社会を構成する個人の悩みの総体であると言うことでした。このことは、僕の社会観によっていることに多いです。社会実在論と社会唯名論のバランスです。政策をつくる、ビジネスプランをつくるとなると、やはり、「誰が」こまっているのかということから始めたいという感じております。院生時代は社会実在論に多く寄っていましたが、現場に入ると社会唯名論に傾いております。

社会実在論とは、社会は個人に対して優越した存在であり,かつそれのみが具体的実在であるとする社会本質論の総称。社会有機体説はその代表的なもの。社会は非人格的な構造をもち,個人から独立した特殊な法則や力によって貫かれていると考える。https://kotobank.jp/word/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%AE%9F%E5%9C%A8%E8%AB%96-75591#E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.E3.83.9E.E3.82.A4.E3.83.9A.E3.83.87.E3.82.A3.E3.82.A2
社会唯名論とも。個人は社会に対して優越した存在であり,かつそれのみが実在であって,社会とは単なる擬制的な存在にすぎないとする社会本質論の総称。社会実在論と対立した考え方。https://kotobank.jp/word/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%90%8D%E7%9B%AE%E8%AB%96-75729#E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.E3.83.9E.E3.82.A4.E3.83.9A.E3.83.87.E3.82.A3.E3.82.A2

現在のセンサー技術の進化とプッシュ型のサービス提供技術の進化は、「誰」が困っているかの把握力を高めていると思います。そこで、戦略作成特にパブリックセクターにおける戦略作成にとって、共感マップ及びペルソナの可能性を感じています。

共感マップとは;https://markezine.jp/article/detail/29000

「共感マップ」とは、ペルソナが置かれている状況や感情を理解するために用いられる手法の1つです。ターゲットの分析を行う際や、マーケティング施策を設計する際に具体的なイメージを持てるというメリットや、メンバー間でのペルソナに対する認識のズレを小さくできるというメリットがあります。

そして、ペルソナとは;https://ferret-plus.com/8116

「ペルソナ(persona)」とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。
実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。

もちろん、このままで、戦略/政策づくりには使えないことがほとんどです。ここのプロセスのポイントは、ペルソナと共感マップの往復、そして、課題ツリーへの連結にあります。ここのプロセスが重要になります。このことは次回(了)。

ありがとうございます!