見出し画像

催眠の掛け方オンラインスクールnote校 三時限目

この「催眠の掛け方オンラインスクールnote校」では、催眠を使ったセラピー「癒しの催眠体験」を行っている筆者が、催眠の掛け方について一から解説していくものです。テキスト部分は無料、解説動画は有料となっています。順を追って解説していきますので、購読してくだされば催眠の基本が習得できるはずです。

三時限目:軽度の催眠(筋肉・味覚・記憶支配)

ここまでの過程で、体験者さんを催眠へ誘う準備は整いました。それでは本格的な催眠を掛けていきましょう。
催眠は掛ければ掛けるほどどんどん深まっていき、より深い催眠に掛かるようになっています。ですので、最初は掛かりやすい、軽めの催眠からどんどん掛けていくと良いでしょう。

■筋肉支配その1:指がくっついて離れなくなる
軽めの催眠の代表的なものが筋肉支配。暗示を掛けると体の一部が動かなくなる、固まってしまうというものです。
いちばん簡単なのは、指がくっつく系のものでしょう。一時限目のレッスンで、体験者さんの指が自然にくっついていく被暗示性テストをしたことを覚えていますでしょうか。あれの、くっついた指が離れなくなるバージョンです。
やり方は簡単です。あの被暗示性テストの最後、左右の人差し指がくっついた状態を、体験者さんに再度とってもらってください。その状態でくっついたところを指でなぞって、「いまから暗示を掛けると、ここがくっついて離れなくなります」と前暗示を掛けます。実際にあなたが手を貸して、ぎゅっとくっつけてみせるといいですね。あとは3、2、1で刺激、追い込み暗示と続けます。
コツとしては、「指がくっついて離れない」と断定すること。追い込み暗示を掛けるとき、「もう離れません、絶対に離れません」と言い切ってしまいます。動画でコツを掴んでください。

■筋肉支配その2:肘が固まって曲がらない
筋肉支配をもうひとつやりましょう。今度はもう少し大きな箇所、肘を固めてみましょう。
やり方の基本は同じです。片方の腕をまっすぐに伸ばしてもらい、肘に触れて「いまから暗示を掛けると、この肘が曲がらなくなります」と前暗示を掛けます。自信たっぷりに告げてください。もうあなたはかなりの催眠使いなのですから。3、2、1の合図の後、指を示してやや強めに「はい、曲がりません、絶対に曲がりません」と強く暗示を掛けます。
コツとしては、肘が曲がらなくなるというイメージを、あらかじめ体験者さんの頭の中に作ること。前暗示の段階であなたが体験者さんの腕をとって曲げて見せ、「いまはこうやって曲がってますね? でもこれが曲がらなくなるんです」と、曲がる→固まるを実践してみせてください。そうすることで体験者さんの中に曲がらなくなるイメージが固まります。詳しくは動画を。

■味覚支配
有名な催眠です。飲み物や食べ物の味が変わってしまうものです。テレビの催眠ショーで、わさびが甘くなって美味しそうに食べる出演者を観たことがある人もあるのではないでしょうか。
これもやり方はとしては単純です。変わります、と断言するだけです。十分に催眠深度が深まっていれば、小手先のテクニック、例えば飲み物を一旦隠して「変わります」と言ってから改めて見せたりする必要はありません。
ただコツとして、これから変わるものの味を事前にはっきりと体験者さんにイメージさせておくこと、でしょうか。そのためには、代わる味は体験者さんがいつも飲んでいる飲み物、好きな味などが良いでしょう。また、いま飲んでいるもの→水に変わる→好きな飲み物に変わる→水に変わる→また元の飲み物に……と、チェンジするごとに無味無臭の水を挟むと、メリハリがつけやすいと思います。動画で感覚を掴んでください。

■記憶支配
自分の名前や数えている数字が思い出せなくなる催眠です。体験者さんの名前を明かすわけにはいかないので、動画では数字を思い出せなくしています。単純など忘れの現象なのですが、うまくはまると体験者さんの驚きと尊敬を得られるので、なかなか楽しい催眠です。
体を使う他の催眠と違って、頭だけを使うのでもっていきかたが独特に思えますが、筋肉支配で事前に何度も「いいですか、この部分がくっつきますよ(曲がらなくなりますよ)」と触れて実感させたように、数字の場合も「いいですか、あまたは7という数字が思出せなくなります。数を数えても、1、2、3、4、5、6、8、9、10と数えてしまいます。いいですか。1、2……ですよ」と、声に出して明瞭に意識させるのがコツです。
ちなみにこの催眠を掛ける術師さんが忘れさせる数字は、どういうわけか皆が皆「7」なんだそうです(笑)。順を追って数えやすいですし、単純な算数「3たす4は?」と例を出しやすいからですかね。

(ここから有料の動画になります)

ここから先は

154字

¥ 1,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?