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鹿児島移住(第二次)

おはようございます
新しい僕の家では電波状況が悪く、ネットも電話もナカナカ繋がりません
今「第三次移住計画」により東京行きのフェリーに乗っておりネットが繋がるので
第二次移住計画の10日間の様子を書き残します。 

8/6有明埠頭からフェリーに乗り、8/8北九州新門司港に着きました。
フェリーの中はとても贅沢で、1日中クーラーが効いてます。
僕はクーラーは好きなのですが、何故だか肩が凝ったり首が痛く成ってくるので、好きだけど苦手・・・

四国沖の大海原


でも、日ごろ味わえない、ソファの有る贅沢な暮らしを満喫しました。

上陸後から陸路九州を縦貫し、約400km先の移住地へ30年物の軽自動車ミニカで向かいます。

助手席満載

ミニカの室内は、家のリフォームの為の様々な工具類と生活用品で溢れてます
ハンドルを大きく右へ切ると、雪崩の如く崩れて来る有様です。

しかし
第一次計画の軽トラの時よりは、運転がとても楽

道路も早朝と言うこともあり、空いていてとても快適でした

途中休憩「古賀P」

のんびりと2〜3回、色々な所へ休憩しながら約400kmを走り、無事に到着

少し疲れが・・・

でも
荷物は下ろせません

今のこの家は
有る物は有るけど、全てが足りてない
または、壊れてるか、もともと無いか・・・

文明的な物はほとんど無い

とにかく足らない物だらけです。

そして
家が余りにも汚くて、荷物を置けない
そして、今夜寝る為には、陽の有る内に電灯を着ける事と網戸張り替えをしなければ、熱くて寝れない・・・

サッシを掃除してもナカナカキレイには成らない
部屋も埃だらけ・・・
掃除する腕も埃だらけ

以前住んでいた千葉県鋸南町の廃墟をリフォームした時と同じ位の埃の積り具合

鋸南町の家の時は、掃除機が埃を吸い過ぎて壊れて使い物に成らなく成りました。
だから、今回は

ブロアー導入

家の窓を全開にして、吸わずに吹き飛ばす作戦です。
高い所から低い所まで、埃を合計3回吹き飛ばし、その後、2回掃除機を掛け、2回拭き掃除を行ないました。

台所(土間に戻したい)
掘りごたつ(囲炉裏にしたい)
増築部分
1番古い部屋

廃墟を住める状態に戻すには

①に整理
②に整頓
③に清掃
④も掃除
⑤は拭き掃除

とにかく掃除です。
それでも廃墟はキレイに成りません。

今回は
取り敢えず、少しキレイには成ったので、千葉から持って来た電灯を取付けて、破れた網戸の張り替えを、陽の出ている間に大急ぎで取り掛かる

サクサクやらねば陽が暮れる

日が暮れたら出来なくなることは最優先に行う
そんな折
自衛隊時代の同期「タケ」ちゃんから
「今からお前の家に行って良いか!?」
と連絡が来たけど
電気も水道も無い中で、とても迎えられる状態では無いし、時間も無い
陽が落ちる前まで仕上げないと夜がキツイ、太陽との戦い

でも同期が来てからは、今迄の僕だけ一馬力が倍の二馬力に成り
アッという間に完成してしまった。

この同期は、新隊員時代、隣のベッドに寝ていた男、卒業配置の中隊は違ったけど、同じ仕事を長くしたし、違う大学だったけど夜学に通う中でした。
こんな男が、わざわざ埼玉から車で鹿児島まで来てくれた。

ドッサリの差入

そして
38年振りに、2人でベッドメイクをして、隣同士で寝ました。

38年前の3/25に僕は入隊し、彼はその2日後の3/27に入隊
二日前に着隊していた僕が、2日後輩の彼に自衛隊式ベッドメイクを教えたのですが、教え終わったその時の彼の爽やかな笑顔と
「おぅ!ありがとうナッ!」
と言う言葉を覚えてます。

その夜は二人で
懐かしいな~
懐かしいな~
と言いながら寝床に着きました。

「同期」と言う存在は、どんなに年を取っても「俺」「お前」と言い合える仲です。

他人様にそんな言葉を使えるのは失礼過ぎて使えませんが

「俺とお前」
のこの言葉は、同期の間にしか使えない言葉です。

タケちゃん
本当にありがとうな!!

お前のお陰で、良いスタートが向かえられたよ!!


その後
タケちゃんは、下関へ行ったり出雲大社へ寄ったりして、埼玉に戻って行きました。
車で
本当に体力有る男です
流石は武道家。

その後の僕は

備付型石油ヒーター撤去
排気口の穴埋め
ピッタリ賞
洗面台撤去
この蛇口が固まっててなかなか外れなかった
撤去完了

次は

ぐるぐる回る給水メーター

まだ水を使ってないのに、元栓を開くとメーターが動きます。
配水管の漏水です。
何処の配水管が抜けてるか、割れてるか
それを直さなくては成りません

目星を付けて掘る
家の周りを掘る
この分水管は何処へ行ってるの!?
元栓側からも掘る
右側がメイン配管、メインを止めて左上の分水管の漏水状態を確認する
コチラもまた分水されてる・・・

取り敢えず、分水配管は全て切って止め、単純に家へ繋がる配管を組み直す事にしました

35km先に有るホムセンで材料を揃える
足りなかったのでもう何度買いに行く
配管を平置き
組んでみる
こんな感じか

今回は地中に埋めず、露出させようとしてます

地中に埋めると凍結の心配も無いし、見た目も良いのですが、木の根草の根が多くて穴掘りが大変だから・・・

余計な分水配管はカットしてメインに繋げる
コチラも分水をカットして止めて
埋め戻す
完成
露出配管の中身は、凍結防止の断熱材、断熱材と配管を守る為に径の大きなパイプを外側から被せてあります
元栓を開けてもメーター停止ピタッ!

OK!

新配水管総全長32mを新たに組み直しました。

今迄、水道が使えないので洗濯もご飯もお風呂もトイレも使えなかったけど、コレで少しはマシに成ります。

しかし
何度も「洪水」を起こしてしまいました。
中位の洪水は、何度も起こしてしまいましたが

1番酷かったのは、(もう大丈夫だ)と思って、別の作業の為の材料を街へ買いに行き、戻って来たら庭に大洪水の大噴水が出来ていた事

バシャバシャと豪快な音と共に空高く水が舞ってました。

敷地にそんな洒落た物を僕は作った覚えは無い・・・


もう
笑うしか無いです。


原因は
配管のエルボの接着が甘かった事で
露出配管の接着剤が抜けて、そこから大量の水が吹き出して噴水に成ってしまっていた

配水管工事に関わらず
全ての作業で、何度も何度も失敗をしながら行ってます。

素人しろうとド素人!!
どんな人でも、失敗を覚悟の上で前向きに行動すれば、結局出来上がるものです。

蛇口の閉め忘れによる「小洪水」現場
洗面台のあった場所に洗濯機配置
排水口をエアコン粘土で必要以上に埋めるのは、ゴキブリやムカデ等の虫が室内へ入らない様にする為です
(超重要)

森の外仕事で重要なアイテムは

麦わら帽子とオニヤンマ君(DAISO産)

田舎は、吸血虫(アブや蚊)が多いですが、このオニヤンマのバッチを着けてると、面白い事にアブも蚊も少なく成ります。

たまにアブや蚊が寄ってきたら、このオニヤンマ君を見せると居なくなります。

しかしコレは昼間だけです。
陽が暮れたら効果がありません。

彼等は視覚認識するんですね
初めて知りました。

まだまだ僕は、知らない事ばかりです。
オニヤンマ君
手放せません。

次はお風呂

ひび割れが酷い

削るか削らないか・・・
とても迷いましたが、今回は削らずに割れた部分をコーキングで埋める事にしました。

(この場所に独立洗面台は必要無いので撤去しました)

養生をして防カビ防水コークを塗る

ヒビ割れエリアが判るように目立つ白を選びました。
他の色だと、後日、新たなヒビ割れが分かりづらいし、どうせまた割れてくるので・・・

そして

薪の投入口

このお風呂は薪風呂です。
薪風呂なので、風呂の栓が家の外側に有るのですが、ソレが開かない・・・まだコレは考え中です。
現在、取り敢えず、CRC556を大量に掛けて放置してます。

薪の投入口が有りますが、多分、掃除すれば使えそうです。

このお風呂のお湯のメインは「太陽光温熱機」で作ろうと思ってます。
薪による湯沸かしは追焚きのサブ的立場にする予定。
そうじゃないと、薪の消費量と労力が足らなく成りそうだからです。

戻ったら
このお風呂の栓をどうにかしなければ・・・。

つぎは
畳部屋の歪み(ブヨブヨ)解消

畳が2cm下がってます
反対側も下がって大きな隙間アリ

こんな畳がブヨブヨしてる場所が2箇所有ります

その原因は
・束柱か束石の不具合
・根太の不具合
・大引の不具合
この3点が多いです。

木が腐ってるか白蟻にやられて無い限り、結構簡単に直せます。
工事は大抵、床下に潜って行いますが
僕は

畳を剥いで板も取る

上から行きます
そこから原因を調べていきます

細い束柱と砕けた束石
少し触ったら
取れちゃった

築70年物建
こんなので70年も建つていたのだから大したもんです。

まさに
この70年は「精神力」だけで建っていたと言っても過言では無い

この細い束柱と小さな束石の今迄の頑張りに心から敬意を示しました。
君たちはエライ!
そして任務終了だ!

大引を車のジャッキで上げる

ブロックにジャッキを乗せて、水平になる迄ジャッキUP

新束柱を挟み込んで
水平を確認

OK
板と畳を戻して

水平確認
2cmの段差は無くなりました
反対側の隙間も無くなりました

そしてもう一箇所も

畳と板を外して確認すると・・・
束柱が大引からズレとるがな〜

ここも同じ様に、ジャッキUPをして
新しい束柱を2箇所入れました

ハイッ!ブヨブヨ解消

こんな事をしてると
またバシャバシャと噴水が起こります。

水の配管が外れた合図です。

それを直しつつ
次はおトイレ

水栓トイレ

このトイレは、物件を購入する時に
・汲取式トイレ
・簡易水洗トイレ
と聞いてましたが

立派なTOTOのウォシュレットが付いてます。

蓋を開けると
普通の水洗トイレでした。
簡易水洗では無い・・・

通常
汲取式トイレは
外に必ず便槽があり、便槽蓋があります

浄化槽のトイレも
外に必ず浄化槽と浄化槽の蓋が有ります

しかし
今回のトイレは、その便槽も浄化槽も見当たらない。

配水管調査の時も
散々掘り起こしてみたものの
便槽が、見当たらない・・・

しかし排水すると
普通に流れて行きます。
流れる先の水音もしません
まるで「本下水」のトイレです。

これは一体、どうなっているのか
未だに不明です。

ただわかる事は
(このまま普通に使っていては大変な事に成る事)です。

こんなド田舎の山の中
本下水な訳が無い・・・

何処かに便槽が有るならば、そのうち溢れ出し、悲惨な状態に成る事間違いナシ

真相の解らない恐ろしいトイレ

このトイレは、さらなる調査が必要です。

とにかく
まだまだ普通の人が普通に暮らせる家ではありません。

毎日
インフラ工事ばかりしてるので・・・

箱を開けてもいません

引越し荷物の整理は全くしてません
何処に何が有るのかも分からないので

台所に住んでます

まだまだ
不便この上ない環境ですが、焦らず焦らず「カオマイ・カオマイ」です。

※この「カオマイ」は、僕のシャロン的なお方から教えて頂いた台湾語で、「焦らないで!落ち着いて!ゆっくりね!」と言う意味です。いつも僕の知らない事を沢山教えてくれるので、僕が勝手に(宇宙兄弟のシャロン)だと思ってます。


そんな事をしてきた10日間ですが

それと同時に、移動の手続き、役所への申請、ひかり通信等自分では出来ない工事の調整等、通話環境が悪い状態で色々な方々から連絡、調整を行いますが、創意と工夫で乗り切ろうとしてます。

しかし
今、ネット環境が無い事が1番苦しいです。
知りたい事、調べたい事が手に入らない・・・

今迄の自分の知識と経験を
脳ミソが溶け出す位に、考えて考えて、思い出して知識と知恵を組合せて解決策を探り出します
「絶対に出来る」と信じて考え行動する。

そんな中
自分の誕生日を1人ここで迎える事に成りました。

今年の僕は
40年の人生経験を積んだ17歳に成りました。



一方
食事は

鍋炊きごはん

電子ジャーが何処に行ったか分からないので、鍋でご飯を炊いてます。

しかし
この鍋炊きご飯がとても美味しい

このまま電子ジャーに戻れないほど、鍋炊きご飯は美味しいです。
やはり「竈門」作りは必須です。

因みに
電気と水道は契約しましたが、ガスは契約してません。
今のところ、卓上コンロだけで食事を作ってます。

移住飯

これは大好物のハムエッグ
僕はコレと納豆、あとカレーライスが有れば、大丈夫!
テーブルも机も椅子も一体何処へ行ったのやら・・・


今は
全てが足り無いか壊れてる環境なので、台所の床にクーラーBOXを机にしてます。

千葉の鋸南町の家を住める状態に出来たのは、リフォームを始めて6ヶ月後です。

この家も
1年後位には、普通の人でも「住める」環境に成るのではないかと思ってます。

しかし
メインの工事は廃屋の工事では無い・・・

この山の中

道路を挟んで
右も左も見えてる先も、どれも今回手に入れた千年計画の地域です

この先の森の中

見えてる土地もその先も
千年計画の敷地

これからは
・井戸を掘り
・草苅
・薪ストーブ組み
・薪の準備
・間伐
・果樹の苗木の大量植樹
・ロマンス・チキンズ準備
・養蜂準備
・お菓子の家見たいな手作り家の構想

夏は冬の準備をしなくてはなりません
ついつい焦ってしまいますが
「カオマイ・カオマイ」と自分に言い聞かす

でも
自分が考えをまとめて
自分が動かない限り
何も変化が出ない事も事実・・・

早くやらなきゃ、アッという間に冬になる・・・

自分にヤル気を出させるコト!

今の状況くらいで
まだまだへばってられません。

僕の目的は
1000年後
ここへ来た人々が喜ぶ場所、食える土地、実る土地、暮らせる土地を作りあげる事

僕の
労働力と知識と冒険貯金は
千年後の誰かの笑顔の為に、全てここへ投資します。

第三次移住計画、新門司港出発
もう一丁!
a peace of cake!

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