比嘉颯太くん インタビュー記事

今回私がインタビューしてきたのは、西南学院大学一年の比嘉颯太くん。

現在西南ベンチャーサークルに所属し、将来の夢に向かって営業のインターンなど様々な活動に取り組んでいます。

そんな彼は、自分が今までしてきた経験や自分の性格について「普通ではない」と述べています。

一体どのような経験をしてきたのか、そしてどのようにして今の彼があるのか、そのストーリーを紐解いていきたいと思います!

(今回の記者:西南学院大学一年 寺澤優希)


1. 比嘉颯太くんについて

⑴プロフィール

西南学院大学商学部経営学科一年。
西南ベンチャーサークルに所属し、現在英語の団体と営業の活動を主にしている。
生まれと高校は熊本県水俣、小学校中学校時代を沖縄県宮古島で過ごす。
趣味は小学校一年の時から続けているサッカー。
実は割とネガティブな性格(?)

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⑴どうして西南に?

寺澤 公募推薦での入学と聞きましたが、初めからずっと西南志望だったんですか?

比嘉くん いえ、初めからというわけではないですね。僕は大学に行くと決めた時に、主に二つのことを考えました。

寺澤 他の大学との比較をした上での選択だったんですね。ちなみにその二つのこととは?

比嘉くん まずは、場所ですね。東京、大阪、福岡を考えていたんですが、その中から選ぶ時に一番の理由となったのが、僕がベンチャー企業に興味があるということでした。実は福岡は、日本で唯一国から指定を受けているスタートアップ地区なんですよ。

寺澤 そうなんですね! 全然知りませんでした……スタートアップ地区であることのメリットとしては具体的に何かありますか?

比嘉くん やっぱり起業家の人が福岡に集まる機会が多くなるし、起業しやすいという点がメリットだと思っています。

寺澤 なるほど。では、福岡にある大学の中で西南を選んだ決め手みたいなものはありますか?

比嘉くん 正直決め手自体はあまりなかったかなと思っています(笑)僕は大学で経営学を勉強したいと思っていて、自分の学力を考慮した時に考えたのが、西南と福岡大学でした。実際その二つはあまり変わらないかなと思っていたので、最終的に偏差値が少し上だった西南の方を選びました。

寺澤 後期も始まって割と経ちましたが、西南に来てよかったと思いますか?

比嘉くん はい、思います。やっぱり今所属しているベンチャーサークルに出会えたことが一番大きかったですね。高いマインドを持っている人たちと出会うことができて本当によかったと思っています。


⑵ベンチャーサークルとの出会い

寺澤 ベンチャーサークルの存在はどのようにして知ったんですか?やっぱりTwitterなどのSNSですか?

比嘉くん いや、僕の場合は違いますね。事前に情報を得ていたわけでもないし、実は初めはあまり興味がなかったんです。

寺澤 そうだったんですか! そこからどうやって入部に至ったんですか?

比嘉くん 元々友達がベンチャーサークルに興味があって、その机出しに付いて行ったんですよ。そこで代表であるたかあきさんと出会いました。「将来の夢あるの?」と聞かれいろいろな話をしていたら、いつの間にか勧誘されて入部していました(笑)

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寺澤 なるほど。もし、西南にベンチャーサークルのような団体がなかったら、普通に他の部活やサークルに入っていただろうなと思うことはありますか?

比嘉くん いや、思わないですね。もしなかったら、自分でベンチャーサークルのような団体を立ち上げていたと思います。

寺澤 そうなんですね。そこまでベンチャー系の活動にこだわるのには何か理由があったりするんですか?

比嘉くん 実は、本当は大学でもサッカーを続けたかったんですよね。でも冷静に考えて、自分の技術がそこまで高いわけでもないし、プロになれるわけでもないなって思ったんです。仮に大学四年間サッカーを続けたとして、自分に何が残るのかって考えた時に、サッカーをやったことしか残らないと思いました。だから将来のために自分のために、今サークルでいろいろな活動をしたり、営業の活動をしているんです。

寺澤 大学生活で何かをしたいという比嘉くんの強い想いがすごく伝わってきます。これからも自分の将来のために頑張っていってほしいと思います!


2. 自分が今ここにいる意味

⑴将来の夢は「海中ホテルを建てること」

寺澤 ベンチャーサークルに入部したり、実際に営業の活動をしていると聞きましたが、将来の夢は何か具体的に決まっているんですか?

比嘉くん 将来は、沖縄県宮古島に海中ホテルを建てたいと思っています。

寺澤 海中ホテルですか! すごいですね。それを目指したきっかけは何かあるんですか?

比嘉くん 僕は小学校と中学校の間を沖縄県の宮古島で過ごしていました。宮古島って海が本当に綺麗なんですよ。高校生で熊本県水俣に戻ることになった時、この綺麗な海は当たり前じゃないということを実感し、この海を世界中の人に広めたいという想いから、海中ホテルを建てるという夢ができました。

寺澤 どうして海中ホテルを選んだんですか?海の魅力を伝える方法は他にもあるかなとも思うのですが……

比嘉くん やっぱり、日本だけでなく世界中の人に宮古島の海の魅力を伝えたいという思いがあるので、奇抜なアイデアが必要だと思いました。あとは、元々サービス業をしたいと思っていたからです。

寺澤 なるほど。確かに海中ホテルってあまり聞いたことがないし、それを将来の夢として掲げている人はなかなかいませんよね。

比嘉くん そうなんです。実はそこもポイントで、宮古島に来るだけが目的じゃなくて、僕の海中ホテル目当てで来てくれる人も増えると思うんです。そして少しでも多くの人に宮古島の海の魅力を伝えていきたいですね。

寺澤 そこまで考えていたんですね! すごく素敵な夢だと思います。


⑵今頑張っていること

寺澤 そんな将来の夢に向けて今頑張っていることはありますか?

比嘉くん いろいろやってますね。今一番頑張っているのは営業の活動かなと思っています。

寺澤 どうして営業の活動をしようと思ったんですか?

比嘉くん 海中ホテルを建てるということは自分が経営者になるということなんですよね。経営者になるためには営業力が絶対に必要になってくるので、営業の活動を始めました。

寺澤 そうなんですね! ちなみに営業ってどんなことをするんですか?

比嘉くん 営業といってもいろんな種類があって、僕はいろんな営業に手を出してますね。法人営業、訪問販売、キャッチなどです。

寺澤 本当にいろいろな種類のものがあるんですね。他にも英語の団体の代表をやったりしていると聞きましたが、それをしようと思ったきっかけはあったりするんですか?

比嘉くん 僕が海外に興味を持った理由が、これもまた海中ホテルを建てたいからなんです。日本だけじゃなくて世界中から人を集めたいと思っているので、海外のマーケットなどにも興味があります。

寺澤 今比嘉くんが取り組んでいることは全て将来の夢である海中ホテルを建てることに繋がっているんですね。

比嘉くん 本当にその通りです。何のためにここにいるのか、と聞かれたら僕は自信を持って「海中ホテルを建てるため」と答えられます。


⑶比嘉くんが語る営業という仕事の魅力

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寺澤 今までいろいろな営業の活動をやってきてどうですか?

比嘉くん すごく楽しいです!達成感も得られるし、楽しく本気でやれる仕事だと思っています。

寺澤 どういった時にそのように感じますか?

比嘉くん 達成感はやっぱり、自分で件数をあげた時ですかね。営業って自分があげた件数とかたたいた件数、またその割合などの結果が目で見て数字で分かるので、自分が頑張れば頑張る分だけ数字に表れるので、達成感を感じやすいです。

寺澤 なるほど、分かりやすいですね。

比嘉くん あとは、サークルの先輩たちと一緒に活動することが多かったんですけど、その中でみんなで頑張ろうという雰囲気の環境を得られました。もしこれがデスクワークとか事務仕事だったら、僕の場合はここまで本気で活動できてなかったと思います。

寺澤 素敵な環境で活動できているんですね!やっぱり周りの人たちと切磋琢磨し合って活動していくことって、すごくいいことですよね。

比嘉くん 本当にそう思います。また活動をしていく中でいろいろな人と話す機会が得られるというのも、営業の魅力の一つだと思っています。

寺澤 実際に今までどんな人と会ってきたんですか?

比嘉くん 訪問販売では、上半身に入れ墨が入った人の家に行ったこともあります。法人営業では、店長さんやオーナーさんと話す機会も頂けるので、本当にいい経験をさせてもらってますね。


3. 人生の中で味わった絶望

⑴沖縄県宮古島での生活

比嘉くん 僕は今の自分って、自分の意見や主張が強かったり周りの意見に流されるのが嫌なタイプで、少しとがっていると思うんですよ。でも昔とは変わったなって思っています。

寺澤 なるほど。昔はどんな感じだったんですか?

比嘉くん 元々そんなに喋る方ではなかったですね。でも友達は普通にいました。あとは、お母さんの影響だと思うんですけど、すごく優しくて正義感の強いタイプでした。

寺澤 自分が変わったなと思ったきっかけや出来事は何かあったりするんですか?

比嘉くん おそらく沖縄県宮古島での生活が影響しているんだと思います。僕は生まれと高校は熊本県水俣で、小学校と中学校の間は沖縄県宮古島で過ごしました。実は僕、中学生の頃一時期不登校になったんです。

寺澤 そうだったんですか……正直全然そういう風には見えませんでした。

比嘉くん 中1の頃クラスがほんとに楽しくなくて。ある日、クラスの人気者と喧嘩して言い合いになって、クラスメイト全員からバッシングを受けたんですよ。実際はぶられたこともありました。

寺澤 そこから学校に行かなくなったんですか?

比嘉くん そうですね。学校に行かなくなってから、自分自身正直病んでいたんだと思います。テスト週間などにたまに学校に行くと「なんで来たの?」と言われたこともありました。家にもいたくなかったし、自分の帰る場所や気の休まる場所がない状態でした。

寺澤 そんなにつらい状態だったんですね……

比嘉くん あの頃ほんとに人間不信にだったんですよね。信じられるのが自分だけっていう状態だったので。今のような性格になったのも、たぶんこのような経験からだと思います。

寺澤 周りが信じられないという状況の中で、自己が強くなっていったという感じだったんですね。


⑵絶望の中で自分を支えてくれたもの

比嘉くん 実は不登校もずっとではなくて、中2になってから少しずつ学校に行き始めました。

寺澤 あれだけ嫌な経験をしたのに、学校に行こうと思えたのはどうしてなんですか?

比嘉くん 理由はただサッカーをしたかったから、ってだけなんです(笑)

寺澤 そうなんですか! ほんとにサッカーが好きだったんですね。

比嘉くん そうなんですよ。学校を休んでいる時も公園で練習したり、夜に学校の部活だけ行ったりしてました。それでも部活の試合には出してもらえていたし、サッカーはあの時の僕にとってほんとに唯一の支えでした。

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寺澤 二年生になってから、学校の方は順調だったんですか?

比嘉くん まあ順調かと言われればそうではなかったですね。クラスが変わったんですけど、仲が悪い人たちとばっかり同じクラスになってしまって。その人たちと喧嘩して、途中で学校から帰ったりもしてました。

寺澤 そうだったんですね……

比嘉くん つらい時や何も考えたくない時はとにかくサッカーをしていました。サッカーをしていなかったら僕の人生は終わっていたと思います。

寺澤 サッカーは比嘉くんの人生にとって欠かせない、本当に大切なものなんですね。

比嘉くん ほんとにそう思います。今こうしてここにいられるのもサッカーのおかげといっても過言ではないくらいです。


⑶高校生活で取り組んだこと

寺澤 高校は熊本県水俣の方に通っていたんですよね? そこでの生活はどうでしたか?

比嘉くん 高校では普通に学校にも行っていたし、何よりたくさんの貴重な経験をさせてもらいました。

寺澤 具体的にはどんなことをしていたんですか?

比嘉くん うちの高校が「Super Global Highschool」というものに選ばれていて、主に国際関係の活動をしていました。具体的には、東大の留学生と一緒に英語でディスカッションをしたり、台湾で水俣病についてのプレゼンをしたり、といった感じです。中でも英語の寸劇大会に出場したことが一番楽しかったです。高齢化社会をテーマに自分たちで一から台本を作ったりもしました。

寺澤 それはなかなかできる経験ではないですね! 振り返ってみて、いい高校生活を送れたなという感じですか?

比嘉くん そうですね! 思い返してみてもいい思い出ばかりだし、この学校に来てよかったなと思いますね。まあ、高校自体は名前を書けば受かるような偏差値の低い学校ではあったんですけど(笑)

寺澤 そうなんですね。比嘉くんがいい高校生活を送れたというのを聞けて良かったです!

 

4. 未来の自分へ

⑴インタビューを終えて

寺澤 今回はインタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました。過去のことから現在のことまで、比嘉くんがどういう人なのか、どのような経験をしてきたかなど、たくさんのお話を聞くことができて本当によかったです。

比嘉くん こちらこそありがとうございました。

寺澤 インタビューを通して自分の過去を振り返ったり、今の自分について考えたりしてみてどうでしたか?

比嘉くん 今回インタビューを受けて、改めて自分の過去を知るきっかけになりました。振り返ると、自分がなんとも思ってなかったことがいい経験だったり、他とは違ったりすることが分かりました。

寺澤 過去につらい経験をたくさんしてきたと思うんですけど、「あの時こうしていればよかったな」と思ったり、後悔することってあるんですか?

比嘉くん いや、ほとんどないですね。今の自分があるのもそういった経験をしてきたからだし、つらい経験ではあったけど、これも自分にとって必要な経験だったんだと思います。


⑵これから頑張りたいこと

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寺澤 それでは最後にこれから頑張りたいことを教えてください!

比嘉くん 営業の活動はもちろん、英語の団体の方も本格的に活動していきたいと思っています。あとは、大学生のうちに起業したいですね。

寺澤 起業ですか! どのような分野でというのは考えているんですか?

比嘉くん 将来経営者になりたいので、管理者という視点から言うと、営業代理店かグランピングを考えています。

寺澤 そうなんですね。将来の夢に向けてこれからもいろいろな活動頑張ってください! 応援しています。

比嘉くん ありがとうございます。頑張ります!