医者が体を壊して生活を大事にしようとする話

医者になってしばらく、不養生ばかりしていました。

当直で病院に寝泊りするので、1週間で家に帰れるのは数日だけ。11時以前に帰れることはなく、週末も担当患者さんを持っている時は必ず病院に顔を出し、学会前ともなれば寝ないでスライドを仕上げました。たまに出かけても、病院からの電話で、友達に謝りながら戻ることもあり、緊張感が抜けませんでした。

毎日10時間以上の手術をして、数ヶ月に1回の海外学会発表、さらに専門医試験の勉強をしていたある日、病院の駐車場で事故に遭いました。

当直明けの看護師さんが前方不注意で私の車にぶつかったのです。その時はドア二枚の破損で終わったのですが、数ヶ月異変が起きました。

水の中にいるような耳のくぐもり、めまい、肩こり背部痛腰痛。

そこから私の人生は変わりました。

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