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OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL13 行ってきました。

正直、今年の上半期は、悲しい事や残念な事、納得の行かない事が数々有って。

「できるようになってからやろう」「いつか試そう」って思う事が、自分の人生に対して如何に無責任な思考で、自分の自分に対する信頼を如何に棄損していたかを痛感したので。

色々無茶を承知で、前々から行きたかった男鹿フェス二日目にバイクで突撃してきました。

結論は「最高だった」でしかないのですが、せっかくなので超個人的感想を書いてみたいと思います。

スタンディングスペース入口付近

【刺さったアクト第三位】G-FREAK FACTORY
大御所とは知っていましたがほぼ予備知識が無く、SHADOWSで一度体力尽きかけてスタンディングスペースを離れ、ブースを物色しながら遠目に観てたんですが、気付いたら前列に戻って拳突き上げてました。

初めて見たVo.茂木さんの姿に、昔の煤けた映像でしか知らないはずのボブ・マーリーが憑依して見えました。
この日、俺の中の「群馬バンドリスト」に、BOØWYとBUCK-TICKに続き、G-FREAK FACTORYの名が確かに刻まれました。

スタンディングスペース

【刺さったアクト第ニ位】HYDE
モノリスみたいな4m位のお立ち台の上から登場した、キリストみたいな恰好したHYDEさんの第一声は、

「悪い子いねーがー」

しかも、1曲目の入りミスったっぽくて。

「あ、ごめんごめん、もう一回いい?悪い子いねーがー」

そんなキャラ設定なの?

さらに途中から客席に降りて来て、メインカメラのイントレに昇って歌うわ、オーディエンスの手握って歌うわ、ここまで密なコミュニケーションを交えたステージングはPUNK・HCそのもの。
GASTUNKがルーツとは聞いていたけど、正直ここまでやってくれちゃうとは。

音はしっかりメタルコアしてる中、LINKIN PARKのGiven Upカバーも織り交ぜつつ、クリーンも高音も当たり前に出るだけでなく、スクリームやグロウルまで放つ始末。
HYDEさん、もはやVo.としてできない事は無いのでは?

こんだけやりたい放題やりつつ、しっかりと自身のヒット曲を2つ提供。
俺はHONEYは歌えましたが、GLAMOROUS SKYはうろ覚えでハミング笑

調べたら、HYDEさん今年55歳との事。
3mの距離で見たけど、どう厳く見ても30代後半くらいにしか見えなかったが?

LIVEを観たはずなのに、なぜか4月に金峯山寺で蔵王権現様を拝んだ後の様な厳かな心持ちに。

STRUNGOUTシャツ。確認できた限りでは、誰とも被らなかった。

【刺さったアクト一位】The BONEZ
一日を通して一番楽しかった。
参りました。sweet surrender.

あれ程のスキルと経歴をもつメンバーで構成されていながら、彼らの楽曲は基本シンプルで、どの曲も初見で歌える超キャッチーなHOOKや踊れる所が用意されてて。

しかしながら、特定の世代が聞いたら飛び上がって喜ぶリフやフレーズをぶっ込んで来る、ハイコンテクストな深みもちゃんと有って。

既存ファン「BONER」をガッチリ掴んで離さず、かつ初見オーディエンスを10秒でK.O.できる「フェス最強バンド」でした。

JESSE始めメンバー全員が、音も言葉も動きも「とにかく客を楽しませる!」を第一優先に据えている事がバシバシ伝わりました。

ごちゃごちゃ御託を並べましたが、Straight Up feat.Kj初演奏を目の当たりにしては、どんな評論も形容も無意味。
ジャンルは違えど、BOSS&Mummy-DやKREVA&MACCHOと同じ、俺ら世代にとっては「その時、歴史が動いた」ですよ。

この日のTシャツ、ELLEGARDENと僅差でしたが、俺が一番多く見たのはThe BONEZでした。

そしてこの日、一番新規ファンを獲得したのも、おそらくThe BONEZだったと思います。
実際、物販を観に行ったとき、The BONEZのコーナーがダントツ一番並んでました。

ありがとうThe BONEZ.
きっとまた観に行きます。

でも、買ってきたのはSHADOWSのTシャツ。

【私的ベストギタリスト】DAIDAI(Paledusk)
テクもステージングも音も、ランダムスターって所も、全てが最高にツボ過ぎました。

ギターソロ弾いてる姿は一瞬スティーヴ・ヴァイに見えました。
どう言う経験を積んだら、あの若さであんなギター弾けるようになるんだろうか?

1フレーズも弾ける気がしない鬼ギターを久々に聴けました。

【私的ベストベーシスト】RxYxO(coldrain)
ベースはもちろんの事、とにかくコーラスワークが素晴らしい。

あのラウド界屈指のVo.Masatoに全く引けを取らない、最早ツインVo.と言っても良いくらいの正確で美しい重ね。元As I Lay Dyingのジョシュ・ギルバートを彷彿とさせる存在感でした。

【私的ベストドラマー】Bunta(TOTAL FAT)
この日出演のドラマーは特に、誇張抜きで国内トップレベルの人ばかりだった思うので、誰が一番でもそうそう異論は無いはす。
なので、個人的な思い入れや好みでBuntaさんにしました。

実は20年程前にTOTAL FATのPAをやった事があるのですが、100人キャパの小さい箱だったとは言え、もうマイクも要らないレベルのアタック、音量、粒立ち。
それはここ男鹿のステージでも全く変わっていませんでした。リハのスネア一発から、とにかく気持ちいい音。

KiLLING MEカバーの時も、2回目からGODRiさんに変わったのが分からない位の完コピぶり。ドラマーの理想そのもの。

【私的ベストヴォーカル】茂木洋晃(G-FREAK FACTORY)
ボブ・マーリーが憑依したステージが終わって、他のメンバーがみんなはけた後に一人ステージに残り、そこからMCともポエトリーラップとも演説ともつかぬ「独白」を数分ぶっ通し。

そのままトラック化できるくらいの、会場が静まり返るほどの「独白」。
一人で完全に空間を支配。

スキルとかクオリティとかそう言うレベルの話じゃない魂の発露。
この日の彼は俺の中で、HYDEさんすら凌駕しました。

【私的ベストソング】Straight Up(The BONEZ feat.Kj)
問答無用。
あの場の40代以上の大半が、3分間KIDsに戻る魔法にかかったはず。

【メモ・反省点】
・家からスタンディングスペースまでは約140km、バイクできっかり3時間半。全然近い。
途中荷物の締め直しや、会場周辺で若干うろうろしたりしたので、次回は間違いなく3時間切れる。

・着替えのTシャツは現地調達すべきだった。

・飲み物が全然足りなかった。
会場入りした時点で、せめて1Lのペットを用意しておくべきだった。

・バンド演奏終了後、スタンディングスペースから出るのには少なくとも15分はかかるので、早く出なくてはならない場合は、演奏中に徐々に出口付近に移動するしかない。
でないと、最前列からスペース出て飯食ったりトイレ行ったりするだけで、余裕で1バンド分時間が潰れてしまう。

・音量は、他フェスやライブハウスに比べてかなり控えめな印象。これなら家族連れ、小さい子供がいても安心。

・結局、オープニングアクトから最後の山嵐終了までほぼ完全にタイムスケジュール通り。誤差は5分も無かったのでは?奇跡的な進行。

・終了後、会場から国道に出るまで30分くらい掛かった。
ここは次回ちょっと考えなくては。

・宿は高くても近くに取るべきだった。
結局、三種町の宿に着いたのは23時過ぎ。

・上手く予定を組めれば、チケット代、宿泊代、ガソリン代、食費、全て込みで3万円で十分お釣りが来る。

来年は、移動時間の見積もりが甘かったり、出演キャンセルや日程が合わなくて見れなかったオープニングアクトの面々や、SiMやCrystal Lakeも観れたらいいな。

また来れるように、1年間頑張って生き延びます!

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